イツキ
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魔道学園ver
№ | 595 | 596 | 597 |
名 | (A)クロム・マグナ生徒 イツキ | (A)生徒会執行部 イツキ | (A+)生徒会副会長 イツキ |
AS | サドン・ゲイザー | サドン・ゲイザー | クロス・ストリーム |
SS | 水の紋章 | 水の紋章 | 水の紋章 |
№ | 598 | 2277 | 4445 |
名 | (S)流剣副会長 イツキ・マスグレイヴ | (SS)蒼覇剣副会長 イツキ・マスグレイヴ | (L)決意の蒼覇剣 イツキ・マスグレイヴ |
AS | ジーニアス・センス | ダイネストスクリーム | ヴォルテックス・タイフーン |
SS | 水の紋章 | 蒼覇の紋章 | 覇流の蒼紋 |
魔道杯withクロムマグナver
№ | 2360 | 2361 | 2362 |
名 | (A)浴衣副会長 イツキ | (A)遊覧副会長 イツキ | (A+)悠々副会長 イツキ |
AS | 流水清々 | 流水清々 | 雅鏡清流剣 |
SS | 小粋なふるまい | 小粋なふるまい | 小粋なふるまい |
№ | 2363 | ||
名 | (S)風雅な副会長 イツキ・マスグレイヴ | ||
AS | 雅鏡清流剣 | ||
SS | 粋なはからい |
片恋☆ラプソディver
№ | 3365 | 3366 | 3367 |
名 | (A)近くて遠い彼女を想う イツキ | (A+)親しみの羨望 イツキ | (S)水も滴る身を焼く恋 イツキ |
AS | ヴァルカンハイドラー | ヴァルカンハイドラー | イクシードフェアウェル |
SS | 清浄の印章 | 清浄の印章 | 清浄の印章 |
№ | 3368 | 4470 | |
名 | (SS)片恋の思慕 イツキ・マスグレイヴ | (L)清澄の恋心 イツキ・マスグレイヴ | |
AS | イクシードフェアウェル | エクリプスモーメント | |
SS | 行雲流水の紋章 | 万水千山の紋章 |
鋼鉄のラストバトルver
№ | 4507 | 4508 |
名 | (SS)グリングラード最上級生 イツキ | (L)蒼の指揮官 イツキ・マスグレイヴ |
AS | 落水石斬撃 | 瀧覇鋼斬撃 |
SS | アクアティックグリッター | ディープブルーブラスト |
イツキ&アキラ
№ | 4509 |
名 | (L)夢の兄弟屋台 イツキ&アキラ |
AS | 料理の決め手は水と炎! |
SS | 素材の目利きは任せな! |
イツキ&リンカ
№ | 4510 |
名 | (L)静かに燃える決意 イツキ&リンカ |
AS | 蒼覇凛焔斬 |
SS | クロム・マグナはオレたちが守る! |
イツキ&ニコラ
№ | 4511 |
名 | (L)心の憧憬、届く距離 イツキ&ニコラ |
AS | 淡く儚い恋の雨 |
SS | ストーミープロテクション |
イツキ&アーシア
№ | 4512 |
名 | (L)栞に残す恋の続き イツキ&アーシア |
AS | その流れはどこまでも澄んで |
SS | クリスタルリフレイン |
私服ver
№ | 4616 | 4617 | 4618 |
名 | (SS)君に微笑む副会長 イツキ | (SS+)休日を全力で満喫する イツキ | (L)私だけの笑顔 イツキ・マスグレイヴ |
AS | 縮まる距離感 | 縮まる距離感 | 温かく伝わる鼓動 |
SS | オレに任せておけよ | オレに任せておけよ | お前はオレが守るから! |
共通情報
名前 | イツキ・マスグレイヴ | CV | 内山 昴輝 | 種族 | 戦士 |
登場 | ■クロム・マグナ魔道学園 - クロム・マグナⅠ 魔道学園 - クロム・マグナⅡ 学園祭 - クロム・マグナⅢ 臨海学校 - クロム・マグナⅣ 片恋☆ラプソディ - クロム・マグナⅤ 鋼鉄のラストバトル - クロム・マグナ 大魔道杯 | ||||
世界 | 鋼鉄の剣と魔法に支配されし異界 | ||||
所属 | クロム・マグナ学園 グリングラード3年組、生徒会副会長 | ||||
特徴ワード | 仲間想いの熱血漢 | ||||
関連キャラ | クロム・マグナ魔道学園 | ||||
セリフ1 | 「卒業したら、いつかそいつらと敵同士になる。それでも──学園を卒業するまでは、大切な仲間たちだ。」 | ||||
セリフ2 | 「……わりぃ。ちょっとアタマ冷やした」 | ||||
セリフ3 | 「忘れたか? オレの得意魔法は「清め」の水魔法だぜ。」 | ||||
補足情報 | 爽やかな外見とは裏腹に、仲間思いの熱血漢。 学園卒業後、仲間達がそれぞれ敵同士になることに不安を抱いている。 感情的にすぐ熱くなることを自覚しており、その際は水魔法を頭にぶちまけて、文字通り頭を冷やしている。 | ||||
<ダンケル先生とクロマグ夏期講習> Q:マスグレイヴ家の家族構成を教えて下さい。出来れば雰囲気なども。 A:イツキ君はアキラ君とのふたり兄弟で、農村の生まれだと聞いているぞ。 ご両親と会ったことはないが、おそらく優しい人だろう。子は親に似るというからな。 |
パーソナルストーリー
①彼との待ち合わせ
卒業を間近に控えたある日のこと──。 | ||
学園長室に呼ばれた私は、ダンケル学園長から特別に休日を貰うことになった。 | ||
なんでも「クラスの功労者へ褒賞」ということらしい。 | ||
お休みは嬉しいけど。どうせ何もすることなんてないんだけどな……。 | ||
そんなことを考えながら、学園長室を出た私に、クラスメイトのイツキ君が声をかけてきた。 | ||
学園長からの特別休暇、お前も貰ったんだって? | ||
私は少しビックリしてから、うん、と頷く。 | ||
実はオレも貰ったんだよ。この間のコンテストで優勝した副賞でさ。 | ||
先日行われたミス クロム・マグナコンテストのミスター部門で、イツキ君は優勝した。 | ||
どうやら彼も同じ日に休日を貰ったらしい。 | ||
それでさ、何かする予定とかあるの? | ||
ちょうど何をしようか考えていた私は、特に予定はないよ、と答えた。 | ||
だったらさ、一緒にすごさないか? | ||
そんな風に、私の予定は唐突に埋まった。 | ||
憧れの人と過ごすという、最高の予定で……。 | ||
そして今、私は予定どおり、学園へと向かっている。 | ||
中庭にはなぜか大きな観覧車が建っていて、今日の学園はさながら遊園地みたい。 | ||
そんなことを考えながら、私はイツキ君と待ち合わせした、鐘楼の下へとやって来た。 | ||
でも、そこで私を待っていたのは、イツキ君だけじゃなかった……。 | ||
よう! 3人目の到着だな。 | ||
今日は1日よろしくね。 | ||
イツキ君の隣には、ミス クロム・マグナのアーシアちゃんがいた。 | ||
……3人目? 私がキョトンとしていると、さらにもうひとり、同じクラスの男子が現れた。 | ||
私と同じ「クラスの功労者」に選ばれた子だ。 | ||
お! 4人目の到着だ。これで全員そろったな。 | ||
イツキ君の言葉で、私は全てを理解する。 | ||
ミス クロム・マグナコンテストの優勝者ふたりと「クラスの功労者」に選ばれたふたり──。 | ||
学園長に休日を貰った4人全員がここに集まっている。 | ||
つまり、イツキ君はもともと、みんなで遊ぶつもりだったんだ。 | ||
それにしても、こんなものどっから出したんだよ。ダンケル学園長は……。 | ||
イツキ君はそう言って、大きな観覧車を見上げる。 | ||
うん。ロマンティックな休日を……なんて言ってたしね。向こうの方には水族館まであったよ。 | ||
マジで!? 水族館ってあの海の生物が沢山いる、あの水族館? | ||
「水族館」という言葉を聞いて、イツキ君は目を少年の様に輝かせた。 | ||
行ってみようぜ! オレ、水族館って初めてなんだよ! | ||
わたしは……どうしようかな。ちょっと苦手なんだよね。 | ||
そんな風に、アーシアちゃんは躊躇していたけど、イツキ君の好奇心は止まらなかった。 | ||
そっか。そういうことなら、しょうがないよな。 | ||
と、イツキ君は私に振り向く。 | ||
お前はどう? | ||
うん、と頷く私。 | ||
じゃ、行こうぜ! | ||
言いながら、イツキ君は私の手をとると、水族館へと駆け出した。 |
イツキ君の特別な人って誰なんだろう? | ||
その後で思い出した何かの用事も、もしかしてその人に関係しているのかな? | ||
鐘楼のベンチに座って彼を待っている間、私はそのことばかりを考えていた。 | ||
お待たせ! このクジラを捕まえるのに時間かかっちゃってさ。 | ||
私の前に再び現れたイツキ君は、片手に大きなクジラのぬいぐるみを抱えていた。 | ||
はい! これ! 一緒に水族館行った記念! 入り口のとこで売ってたやつ、買ってきたんだ。 | ||
そう悪戯っぽく微笑んで、彼は私にそのぬいぐるみを差し出した。 | ||
突然のプレゼントに驚いてしまった私は、戸惑いながらそれを受けとって、 | ||
しどろもどろに、ありがとう、とお礼を言った。 | ||
驚きが収まり、やっと嬉しさがこみ上げてきた私は、貰ったクジラを思い切り抱きしめながら、 | ||
もう一度「ありがとう」を言った。 | ||
ははっ。なんかそういうのカワイイな。オレの方こそ驚いてくれてありがとう。 | ||
言いながら、イツキ君は私の頭をポンポンっと優しく撫でた。 | ||
そして私たちは、夜の「遊園地」へと繰り出した。 | ||
向かった先は、ダンケル学園長が用意してくれた観覧車。 | ||
ゴンドラの中は狭くって、向かい側に座るイツキ君の息遣いまで聞こえてきそうだった。 | ||
その距離感に私はまたドキドキし始める。 | ||
もしかしてお前、観覧車初めてなのか? | ||
私は慌ててそれを否定する。 | ||
解釈はまちがっているけど、イツキ君にもそれは伝わっているようだ。 | ||
ブザーの音が鳴って、私たちを乗せたゴンドラが動きだす──。 | ||
ずっと同じクラスだったのに、お前とは今日までちゃんと話したことなかったよな。 | ||
ゆっくりと空へと登っていくゴンドラの中で、ふいにイツキ君が言った。 | ||
そうだね、と答える私は、イツキ君との距離に、やっぱり緊張してしまう。 | ||
その直後──。 | ||
ゴンドラがガクン、と大きく揺れて、観覧車が止まった。 | ||
その弾みで私はイツキ君の上に倒れこんでしまう。 | ||
大丈夫か? | ||
私は慌ててイツキ君から離れようとするけど、 | ||
待てよ。ちゃんと動くまでは、こうしてたほうがいい。 | ||
イツキ君は観覧車が動き出すまで、私を抱きとめていてくれた。 | ||
イツキ君って思ったよりも逞しいんだな……。 | ||
呼吸のリズムで上下する、彼の胸に身を預けながら、私はそんなことを考えた。 | ||
ゴンドラはもう一度ガクン、と大きく揺れてから、ゆっくりと動き始める。 | ||
もう、大丈夫みたいだな。 | ||
そう言って、イツキ君は私の肩から手を離し、私は元いた場所に戻った。 | ||
今日は本当にありがとうな。お前と一緒でよかったよ。すっげぇ楽しかった。 | ||
こんなことなら、もっと早く仲良くなっておくべきだったよ。 | ||
イツキ君の言葉が、私の胸を締め付ける。 | ||
私たちはもうすぐ卒業するんだ。今頃仲良くなったって、残された時間はもう殆ど無いんだ。 | ||
そこまで考えてから、私はふと、イツキ君と「特別な仲間」のことが気になった。 | ||
水族館でその話をした時のイツキ君は、なんだか少しだけ寂しそうにしていたから。 | ||
もしかすると──いや、多分、イツキ君の「特別な仲間」は女の子だ。 | ||
卒業したら、その人とイツキ君は、やっぱり離れ離れになってしまうのだろうか? | ||
「特別な仲間」はやっぱりイツキ君のことを特別に思っているんだろうか? | ||
きっとふたりは、今の私が感じている以上に、苦しい気持ちになるんだろうな。 | ||
ふたりのことを聞いてみたいとは思ったけど、私はそんな気持ちに蓋をして、 | ||
「卒業したら寂しくなるね」とだけ呟いた。 | ||
うん。でもさ、どれだけ遠くに離れたって、どれだけ時間がたったって、 | ||
オレたちが、同じ場所で同じ時を過ごしたって事実が消えるわけじゃないだろ? | ||
その時の感情とか、誰かに対する想いとかも、ずっとオレの中に残りつづけると思う。 | ||
オレはそれで十分なんだよ。 | ||
そう言った後で、イツキ君は不意に立ち上がり、私の隣に腰をおろした。 | ||
ありがとな。お前と一緒にいられて、本当に楽しかったよ。 | ||
今日、お前と過ごした時間を、オレは絶対に忘れないから。 | ||
私もだよ……。ありがとう、イツキ君。 | ||
私はただ、この時ができるだけ長くつづく様に願った。 | ||
今、この瞬間をしっかり胸に刻むために。 | ||
無言の私たちを乗せたゴンドラは、ゆっくりと、ゆっくりと、夜の空を回っていく。 |
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