アーシア
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学園祭ver
№ | 840 | 841 | 842 |
名 | (A)クロム・マグナ生徒 アーシア | (A)図書委員 アーシア | (A+)ファイナリスト アーシア |
AS | 静かな恋 | 密かな情愛 | 伝えたい想い |
SS | 彩りのしおり | 彩りのしおり | 彩りのしおり |
№ | 843 | 4452 | |
名 | (S)ミス・クロマグ アーシア・ベネット | (L)可憐に咲き誇る アーシア・ベネット | |
AS | 伝えたい想い | 決意の告白 | |
SS | 輝きの証明 | 涼やかなきらめき |
魔道杯withクロムマグナver
№ | 2348 | 2349 | 2350 |
名 | (A)祭に溶け込む アーシア | (A)祭りを楽しむ アーシア | (A+)祭で目を惹く アーシア |
AS | 恋の灯火、抱いたまま | 恋の灯火、抱いたまま | 恋の灯火、抱いたまま |
SS | 祭ばやしを聞きながら | 祭ばやしを聞きながら | 線香花火に思いを乗せて |
№ | 2351 | ||
名 | (S)女王の浴衣姿 アーシア・ベネット | ||
AS | 伝える勇気はまだなくて | ||
SS | 線香花火に思いを乗せて |
片恋☆ラプソディver
№ | 3385 | 3386 | 3387 |
名 | (S)近くて遠い一歩の距離 アーシア | (S)秘めた思いは切なくて アーシア | (S+)張り裂けそうな恋心 アーシア |
AS | 複雑な心模様 | 複雑な心模様 | 複雑な心模様 |
SS | 私のこと、どう思ってる……? | 私のこと、どう思ってる……? | 返事聞かせてもらっても、いい? |
№ | 3388 | 4469 | |
名 | (SS)恋色、届く距離 アーシア・ベネット | (L)虹色の恋模様 アーシア・ベネット | |
AS | 色んな気持ちをチョコに乗せて | 秘めた想いはスイートビター | |
SS | 返事聞かせてもらっても、いい? | 本当はもう……わかってるよ |
イツキ&アーシア
№ | 4512 |
名 | (L)栞に残す恋の続き イツキ&アーシア |
AS | その流れはどこまでも澄んで |
SS | クリスタルリフレイン |
ニコラ&アーシア
№ | 4520 | 4521 | 4522 |
名 | (SS)恋の好敵手 アーシア&ニコラ | (SS+)ただ彼を想う アーシア&ニコラ | (L)募る想いに彩られ アーシア&ニコラ |
AS | 秘かな想いは高まって | 決意の時はやがて巡りくる | 決意の時はやがて巡りくる |
SS | 心惹かれるインターリュード | 心惹かれるインターリュード | 想いを届けてシンフォニー |
私服ver
№ | 4619 | 4620 | 4621 |
名 | (SS)君と過ごす休日 アーシア | (SS+)砂浜を駆ける女神 アーシア | (L)僕を見つめる瞳 アーシア・ベネット |
AS | 触れ合う指先 | 触れ合う指先 | 重なる手と手 |
SS | 一緒に頑張ろうよ | 一緒に頑張ろうよ | あなたの力になりたいの |
共通情報
名前 | アーシア・ベネット | CV | M・A・O | 種族 | 術士 |
登場 | ■クロム・マグナ魔道学園 - クロム・マグナⅡ 学園祭 - クロム・マグナⅢ 臨海学校 - クロム・マグナⅣ 片恋☆ラプソディ - クロム・マグナⅤ 鋼鉄のラストバトル - クロム・マグナ 大魔道杯 | ||||
世界 | 鋼鉄の剣と魔法に支配されし異界 | ||||
所属 | クロム・マグナ学園 グリングラード3年組 | ||||
特徴ワード | 自信の持てない奥手な少女 | ||||
関連キャラ | クロム・マグナ魔道学園 | ||||
セリフ1 | 「えっ? ええっと……『図書館の本をもっと充実させてほしい』くらい、かな……」」 | ||||
セリフ2 | 「あ、よろしくお願いしますねウィズさん。」 | ||||
セリフ3 | 「わたしも少しは成長出来たのかなって。」 | ||||
補足情報 | 読書が好きなおとなしい少女。 グリングラード所属であり、ミスクロムマグナ優勝者という 素晴らしいステータスを持つが、自分に自信を持てていない。 全てにおいて控えめな姿勢だったが、学園祭をきっかけに少しずつ積極的になっていく。 |
パーソナルストーリー
①あの子との待ち合わせ
ある日、学園長から呼び出された僕は「クラスの功労者への褒賞」として、1日の休日を貰った。 | ||
とはいえ、そんな思いがけない休日の有意義な過ごし方を、僕はなにひとつ思いつかなかった。 | ||
あのさ……明日のお休みなんだけど、もう予定入ってるかな……? | ||
そんな風に、クラスメイトのアーシアが唐突に僕に話しかけて来たのはつい昨日のことだった。 | ||
彼女もまた、ミス クロム・マグナに選ばれた副賞として、同じ日に休日を貰っていたのだ。 | ||
僕に予定のないことを知ると、アーシアはすこし恥ずかしそうに切り出した。 | ||
それならさ……もしよかったらでいいんだけど、一緒に、学園に行かない? | ||
ダンケル学園長がね……わたしたちのために何か用意してくれてるらしいの……。 | ||
そんなアーシアからの唐突な誘いに、僕は戸惑った。 | ||
同じクラスではあるけれど、僕と彼女はこれまでほとんど口を聞いたこともなかったからだ。 | ||
……やっぱり、急すぎるかな? もう明日だもんね、お休みの日……。 | ||
だけどそんな戸惑いは、すぐに喜びの感情によって上塗りされた。 | ||
だって、僕は彼女にずっと想いを寄せていたんだから。 | ||
そして今、この特別な休日を、最も有意義なかたちで過ごすために、僕は学園へと向かっている。 | ||
中庭にはなぜか大きな観覧車が建っていて、今日の学園はまるで遊園地のようだ。 | ||
そんなことを考えながら、僕は待ち合わせ場所である鐘楼の下に着いた。 | ||
しかし、そんな僕を待っていたのはアーシアだけじゃなかった。 | ||
お! 4人目の到着だ。これで全員そろったな。 | ||
そこにはアーシアの他に、ミスター クロム・マグナに選ばれたイツキと── | ||
僕と同じように「クラスの功労者」に選ばれた女子生徒の姿があった。 | ||
こんにちわ。 今日は4人で楽しもうね。 | ||
……4人で楽しむ? 上手く状況を整理出来ない僕は、オウム返しに彼女に尋ねた。 | ||
うん。わたし、そう言わなかったかな? | ||
どうやら、僕は勘違いをしてたらしい。 | ||
昨日、彼女に話しかけられた時、僕はおそらく嬉しさのあまり上の空だったのだろう。 | ||
考えてみれば、今日、この休日を与えられたのは僕を含めて全校で4人……。 | ||
その中で、僕ひとりだけが誘われるはずないじゃないか。 | ||
今日は1日よろしくね。 | ||
そう言ってニコリと微笑むアーシアに、僕の鼓動は一気に早まる。 | ||
それにしても、こんなものどっから出したんだよ。ダンケル学園長は……。 | ||
そう言って、イツキは大きな観覧車を見上げた。 | ||
どうやらあの観覧車は学園長が用意したものらしい。 | ||
うん。ロマンティックな休日を……なんて言ってたしね。向こうの方には水族館まであったよ。 | ||
「水族館」という言葉に、イツキは異常な関心を見せた。 | ||
行ってみようぜ! オレ、水族館って初めてなんだよ! | ||
わたしは……どうしようかな。ちょっと苦手なんだよね。 | ||
アーシアの方は水族館に興味はないらしく、僕も水族館へ行くことをためらう。 | ||
イツキはそんな僕たちを見ると、もう一人のクラスメイトを連れて水族館へと向かっていく。 | ||
……みんな行っちゃったね。 | ||
下を向いたまま、彼女はポツリと呟いた。 | ||
そんな彼女がなんだか僕には寂しそうに見えて、 | ||
僕は「ふたりを呼んでくるよ」と、立ち上がり、彼らの後を追おうとする。 | ||
だけどアーシアは、そんな僕の上着の裾をぎゅっと掴んだ。 | ||
気を遣わせるのは悪いし、わたしはふたりでも大丈夫だよ。 | ||
……海でも、行ってみようか? せっかくの休日なんだし、楽しまないと……ね? | ||
そう言って、彼女は僕の顔を見上げた。 |
夕日、綺麗だね。 | ||
黄金色に染まる海を背に微笑むアーシアはとても綺麗で、僕は思わず息を呑む。 | ||
そういえば、彼女がミス クロム・マグナに選ばれたのも、このビーチのステージだった。 | ||
僕はふと、彼女に「おめでとう」と言ってみる。 | ||
もちろん、僕自身が彼女に投票したということまでは言えなかったけど……。 | ||
うん、なんか改めて言われるとすごく恥ずかしいけど……。ありがとう……。 | ||
アーシアはそう僕に微笑んでから、少し顔を赤くして俯いた。 | ||
わたしなんかが選ばれて……本当によかったのかな? | ||
悲しげな顔でそう言うと、彼女は歩くのを止め、砂の上に腰をおろした。 | ||
どうしてそんなこと考えるの? 彼女の隣に座り、僕はその理由を尋ねる。 | ||
……もちろん、みんながわたしを選んでくれるのは嬉しいんだけど……。 | ||
わたしには、ミユキさんみたいな社交性も、リンカさんみたいなリーダーシップもないから……。 | ||
今回のコンテストでも、せっかく選ばれたのに、結局上手にしゃべれなかったし……。 | ||
アーシアはどうして、ミス クロム・マグナコンテストにエントリーしたの? | ||
僕はふと、そんなことを聞いてみた。 | ||
自分を変えたかったから……。 | ||
ミス クロム・マグナになれば、きっと自身がついて、世界の見え方も変わるのかなって……。 | ||
でも、わたしは、わたしのままだった……。 | ||
……みんなはわたしの何を知ってるんだろう?どうしてわたしを選んでくれたんだろう……。 | ||
学園中のみんなが憧れてるアーシアが、そんな風に悩んでいるなんて、考えもしなかった。 | ||
僕だけじゃない。この学園のどこにも、彼女の悩みに気づいているものなどいないだろう。 | ||
少しでも彼女の力になりたくて、僕は、彼女に伝える。 | ||
僕もまた、彼女に一票を投じたひとりであるということを。 | ||
……そうだったんだ。ごめんね。せっかく投票してくれたのに、変なこと言っちゃって……。 | ||
アーシアはそう言って、バツが悪そうに俯いた。 | ||
僕は、彼女の素晴らしさを伝えたくて、なぜ自分が彼女に投票したのかを話すことにした。 | ||
だれにでも優しく接してくれるところや、毎朝クラスの花に水をやっているところとか、 | ||
沢山の本を読んでるところとか、いつも真面目に勉強をしているところとか……。 | ||
そんな他愛もない、ただのクラスメイトが垣間見た彼女のほんの一面を、僕は話した。 | ||
……なんかうれしいな。そんな風にわたしを見ていてくれたなんて。ありがとう。 | ||
僕の話を聞いたアーシアは、やっぱり恥ずかしそうに顔を赤くしたけど、 | ||
今度は俯くことなく、僕に向かって微笑んだ。 | ||
ねぇ、ちょっと海、入ってみようか? | ||
海に入る? 服、濡れちゃうよ? 彼女の唐突な提案に、僕はそんな当たり前の質問で応える。 | ||
ちょっとだけなら大丈夫だよ。足だけ、ね? | ||
言いながら、履いていたミュールを脱ぎ捨てると、彼女は波打ち際へと駆けていく。 | ||
ねぇ、こっちにおいでよ! 冷たくって気持ちいいよ! | ||
波と無邪気に戯れながら、彼女はこれまで見せたことの無い、弾けるような笑顔で僕を呼んだ。 | ||
早く早くっ! | ||
波に向かって駆け出す僕をみて、アーシアも逃げるように走り出す。 | ||
しかし次の瞬間── | ||
きゃっ! | ||
波に足を取られたのか、彼女はその場に倒れこんだ。 | ||
僕は慌てて駆け寄って、彼女に手を差し伸べる。 | ||
ありがとう。 | ||
アーシアは僕の手をとって、立ち上がろうとするけれど──。 | ||
キャッ | ||
今度は僕が転んでしまい、手をつないだまま、僕たちは波の上に倒れ込んだ。 | ||
ふふふっ……結局濡れちゃったね。 | ||
そう楽しそうに笑っていたけど、僕は恥ずかしくて彼女を直視することができなかった。 |
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