決戦のクロム・マグナ
タグ一覧
>最終更新日時:
学生たちを避難させ終えた君たちは、再び生徒会室へ集まった。 | ||
諸君、よくやってくれた。おかげで「負の感情」の供給源は絶たれた。 | ||
それで学園長、あの「人格なき悪意」はあれからどうなったんですか? | ||
学園内に身を潜めている。「負の感情」や新しい宿主を求めてね。 | ||
それって、また逃しちゃったってことじゃないですか!? | ||
……全く頼りにならねぇ学園長だぜ。 | ||
私なんて、てっきりダンケルがやっつけてくれてたのかと思ってたにゃ……。 | ||
はっははは。さすがの私にもそれは無理だよ、黒猫君。 | ||
笑い事じゃない気がするにゃ……。 | ||
エマ、何か方法はないのか? | ||
……わからない。アムベル様なら何か方法を知っていると思うけど。 | ||
そうだよ学園長、あの理事長って「管理者」なんだろ? どうにかしてくれるんじゃないのか? | ||
……いや、アムベルにもあれを始末することは出来ない。それが出来るのは君たちだけなのだ。 | ||
どういうことですか? | ||
イツキ君、「悪意」の最も対極に位置する感情はなんだと思うかね? | ||
……「善意」ですか? | ||
その通り。悲しみには喜び、裏切りには信頼、敵意には愛情……そして闇には光。つまり──。 | ||
あれだけ強大で深い「悪意」という陰を滅するには、それだけ強い「善意」の光が必要なのだよ。 | ||
そして、君たち以上に強い光を持つ者を私は知らない。 | ||
つまり、あれは私たち生徒会で倒さないといけないってことね。 | ||
と、その時、生徒会室の扉が突然開いた。 | ||
話は聞かせてもらったぜ、生徒会ーズ! 兄ちゃん、オレの灼熱鉄板パワーを貸してやるぜ! | ||
アキラ! | ||
俺の拳も使え! 学園の大一番に番長が出ねぇなんて締まらねぇからな! | ||
番長はテメェの妹だろうが。 | ||
……私も仲間に入れてもらっていいかな? 何も出来ないかもしれないけど……。 | ||
アーシア。お前、傷はもう大丈夫なのか? | ||
うん。みんなに頼りっぱなしだったから、一緒に戦いたいの。それからもうひとり……。 | ||
と、アーシアの後ろからユキヤが現れる。 | ||
あれだけ迷惑掛けたのに、お前はオレを救ってくれた。オレを仲間だって言ってくれた……。 | ||
イツキ、オレも一緒に戦わせてくれないか? | ||
ユキヤ……もちろん歓迎するよ。よろしく頼む。 | ||
……仲間が一気に増えたにゃ! | ||
それで学園長、私たちはどうすれば? | ||
今、アムベルがマグニフィカト・ケイオス上空に「負の感情」で渦を作ろうとしている。 | ||
そんなことが出来るんですか? | ||
昔からネガティブで陰気な女子だったからな、彼女は。そのポテンシャルは底しれないのだよ。 | ||
どんなポテンシャルにゃ! | ||
「負の感情」の渦が完成すれば、やつは必ず現れるだろう。そこを迎え討つのだ。 | ||
決戦の時は鐘の音を持って知らせる。それまでの間、大いに語り合い、その絆を深めるのだ! |
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない