パワ
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№ | 3335 | 3336 | 3337 |
名 | (A)血の気の多い拳士 パワ | (A)じっちゃんの教え守る パワ | (A+)最強の武道家を目指す パワ |
AS | 雷裂拳 | 雷裂拳 | 雷裂拳 |
SS | 力が全てなんだよ! | 力が全てなんだよ! | 俺より強えヤツはいねえのか? |
№ | 3338 | ||
名 | (S)雷裂拳を持つ格闘家 パワ・コテス | ||
AS | 神雷裂拳 | ||
SS | 俺より強えヤツはいねえのか? |
共通情報
名前 | パワ・コテス | CV | - | 種族 | 戦士 |
登場 | - | ||||
世界 | - | ||||
所属 | - | ||||
特徴ワード | 礼を尽くしてデッドヒート | ||||
関連キャラ | オジル | ||||
セリフ1 | 「どいつもこいつも俺がぶっ倒してやる!」 | ||||
セリフ2 | 「俺はずっと、武道家である者はただ強ければいいと思ってきた。」 | ||||
セリフ3 | 「このジジイ~、負けねえぞ!」 | ||||
補足情報 | ツヨイノエラブ島の武道大会で自分の力を試そうとする青年。 武道大会の会場へ向かう乗合馬車の中で、 彼は妙な老人と出会う事になる。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
南方に浮かぶ島で最強の武道家を決める大会があるって話を聞きつけた俺は、
居ても立ってもいられず開催地のツヨイノエラブ島へとやってきた。
地元では敵なしだった俺は、自分の力を見せつけてやろうと大会に出場することにしたんだ。
そして俺はさっそく会場の下調べに向かった。
港の前に停まっていた乗合馬車に乗り込んだ俺は、空いている席に腰を下ろした。
ホッとひと息ついて辺りを見回すと馬車の中にはガタイのいい、
いかにも強そうなヤツらがチラホラと目についた。
こいつらも大会に出場する武道家なんだろう。
どいつもこいつも俺がぶっ倒してやる!
闘志をたぎらせ睨みつけていると、後方にコアラの親子が乗ってるのに気付いた。
「あいつはマスコットか何かだな?」
こんな南の島で着ぐるみは暑いだろうに……
そうこうしてる間に俺の期待を乗せた馬車はゆっくりと動き出す。
ついに俺の成功の歴史が幕を開けるのか。
そうほくそ笑んでいると、急停車がかかり俺は窓枠に額をぶつけてしまった。
痛えな、この下手くそ!
そこへ慌てて乗り込んできたのは一人の爺さんだった。
「すまんすまん」
テメエのせいだ、このジジイ! 口の中で文句を呟いていたその時……
ん? 俺は妙な胸騒ぎを覚えた。何なんだこの殺気は?
ひょっとして、凄っげー力を持ったヤツが同乗してるのかもしれねえ。
車内を見回してみる。
あいつでもない。
こいつでもない。
当然あのコアラでもない。
そして俺はふとあることに気がついた。もしや、目の前の爺さん!?
いやいや、そんな筈は……でもただもんじゃねえ雰囲気を醸し出してるぞ?
席を譲らねえ若者を凄げえ形相で睨みつけてやがる!
そんな時、死んだじっちゃんの口癖が脳裏に浮かんできた。
『目上の人には礼を尽くせ』
じっちゃんは俺に武術だけじゃなく、人としての生き方も教えてくれたっけ。
「お前は確かに強い。だがもっと謙虚にならなければならん」
俺はずっと、武道家である者はただ強ければいいと思ってきた。
だから自分の本能の赴くままに言いたいことを言い、
食べたいものを食べ、殴りたいヤツを殴ってきたんだ。
でもじっちゃんは息を引き取る間際まで、礼を尽くせって言い続けてたな……
束の間の思い出から戻った俺は颯爽と席を立ち、こう言ってやった。
「ここ座りなよ」
でもこんなに優しい言葉を投げかけたのに、
あのジジイは俺の好意を断りやがったんだ!
じっちゃん! あの教えはこんな屈辱を味わわせるためだったのか!?
ジジイは頑なに俺が譲った席に座ろうとしない。
こっちだって一度言い出したことだ。また席に座るなんてことはできねえ。
ジジイへのイライラを募らせた俺は、考え方を変えてみようと頑張った。
大丈夫、落ち着け。
俺が闘いに来た相手はこんなヨボヨボの爺さんじゃねえ。
俺は“最強の武道家”と闘って、その称号を奪い取るためにはるばるやって来たんだ!
結局、俺と爺さんは立ち続けたまま会場に到着してしまった。
馬車を下りた俺は、気分を切り替えようと会場へと歩き出した。
そしたら今度はジジイ、俺を速足で追い抜きやがるじゃねえか!
このジジイ~、負けねえぞ!
若干キレながらデッドヒートを繰り広げている途中、俺はあることに気付いた。
このジジイにとって、こうして真剣に勝負してあげることが
最高の敬意なのかもしれない。
わかったよ、年寄扱いしてほしくないなら、真っ向から勝負してやるぜ!
『目上の人には礼を尽くせ』
俺、じっちゃんの言ってた意味がなんとなく分かってきた気がするよ。
※話の最初に戻る
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