壮大な造船施設
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![]() 卿──卿の魔法は、この世界に過去にあったそれとはまるで別ものだ。 | ||
初めての戦争を終えた君は、ファーブラの者たちと無事に帰還を果たした。 | ||
だがその疲労感は半端ではなく、このまま眠ってしまいそうになっていた。 | ||
その眠気を、ルヴァルが吹き飛ばした。 | ||
![]() | 卿は、どこで生まれどこで育ち、どこで魔法を学んだのだ? | |
核心を突く問いかけに、君は一瞬、躊躇してしまう。 | ||
![]() | 卿の魔法は、あまりにも特殊だ。魔道艇が飛んだことといい、理解できないことが多すぎる。 | |
![]() | 答えられないか? | |
君は首を横に振った。答えられないわけではない。 | ||
しかし、簡単に信じてもらえるとも思えない。 | ||
![]() | "まるで別のどこかから来たような"違和感が、卿にはある。 | |
逃げられないにゃ。キミ、白状したほうがいいみたいにゃ。 | ![]() | |
詰められたままじゃ、どのみちこの先の戦いにも支障が出る。 | ||
自分のことを、彼にだけは話しておくべきなのかもしれない。 | ||
君はそう考え、自分が来た世界のことを話した。 | ||
![]() | ……なるほど。では卿は、その別世界で魔法を学んだというのだな? | |
君は頷く。 | ||
彼は、驚くほど早く、そして何の疑いもなく、君の言葉を信じたようだった。 | ||
![]() | 卿の魔法が特殊なものであることも、それで合点がいく。 | |
![]() | それがいったいどうして、どういう風に出来上がった世界かは知らないが…… | |
![]() | 卿のことは、他者には話さないでおくことにしよう。 | |
……どうしてこんな簡単に信じてくれたにゃ? | ![]() | |
君はウィズに、わからない、と囁いた。 | ||
![]() | 魔法を使う者には、やはり話しておかなければならない。 | |
突然、話題を変えたのはルヴァルだった。 | ||
![]() | プルミエ。来なさい。 | |
ここに。 | ![]() | |
音もなく、君の背後にプルミエが現れる。 | ||
ルヴァルの声がなかったら、驚きのあまり倒れていたかもしれない。 | ||
![]() 我々や〈イグノビリウム〉が使用する魔法…… それは、数百年前、この世界の人間が使用していたものと同じなのだ。 |
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