心に竜炎、燃える時

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魔竜の群れを退けて、一同は霊山ロドムに到着。一路、その山頂を目指した。
厳かな気に包まれた峻険な山の頂──そこでは、落ち着いた物腰の竜人の女性が待っていた。


イェルノーさん。大地の竜力の様子はどうですか?

上々さ。"二代目"が頑張ってるからね。飛び込むにはうってつけの日和ってとこかな。

彼女の言葉に、アデレードが眉をひそめる。
……"飛び込む"?
あれ。あんたたち、そのために来たんだろ? 魂を大地の竜脈に飛び込ませる、っていう──
……ザハールさん?
言わなかったが、そのとおりだ。問題ない。
いや、問題ですよ! 教えといてくださいよ! いったい何をする気なんです!?
竜や竜人の力の源である竜力は、同時に大地を支える力でもある。その流れを竜脈と呼ぶ。
そこに飛び込み、ヴシュトナーザを討つ。そういう作戦だ。さ、準備はいいか?
よくない!!
ヴシュトナーザはその竜脈とやらのなかにいる、ということなのか? だから飛び込むのか?
そうだ。奴は肉体を持たぬ竜力の化身。ゆえに、竜脈に乗れば、世界のどこにでも出現しうる。
だからこちらも我が秘術で竜力に魂を乗せ、竜脈に飛び込んで奴を探し、追いつめて、倒す。
広大な竜脈から奴を探しだせるかどうかが問題だったが、アディなら奴の気配を探り当てられる。


これが例の"対応策"だが。言わなかったか?



言ってない!!

そうか。ま、どうせ今聞いたのだから同じだな。準備はいいか?
いきなり言われていいわけあるか! 竜力に魂を乗せるなど……おい、本当にできるんだろうな?
無論だ。施術対象が3人に限定されるのと、残された肉体が無防備になるくらいしか問題はない。
イニュー。人を真人間に変えるツボとかないのか。
あったらとっくに打ってます。
真人間に打っても無駄と思うがな。それで、選抜はどうする。俺とアディの他、あと1人は。
なら、ミネバが──
ここは、イニューさんがいいでしょう。私は、みなさんの身体を守る役目に徹します。
馬鹿を言え。危険すぎる。
そうでもないですよ。竜鍼士であるイニューさんの方が、この場合は適役だと思います。
……そうなのか?
うん。竜力の流れを読み、打つべき鍼を打つべき場所に打ててこそ、一人前の竜鍼士だから。
さすがに竜脈に入ったことはないけど、たぶん、竜鍼術のノウハウが応用できると思う。
おそらく敵はまた分身を放ってくるでしょう。私、多勢を相手にする方が得意なので。適材適所です。
アデレードは、あきらめたように吐息した。
……わかった。ザハール、準備をしてくれ。


秘術で魂を飛ばしたアデレードたちの肉体を、キヨナガマルが小屋に運び入れていく。
その光景を背後に、ミネバは空を見上げた。
……来ましたね。
重なり響く不気味な咆哮──魔竜たちが翼をはばたかせ、山頂めがけて飛来してくる。
ちょ、早すぎない? いちおう結界だって張ってあるってのに──
あわてるイェルノーの横で、アニマが、こくんと首をかしげた。
そういうのねー、なんか、きかないっぽいよー。
力ずくで退けるしかない、ということね。
全身に戦意をみなぎらせながら、ミネバは笑う。
下がってもいいんですよ、イェルノーさん。実戦は久々でしょう?
冗談。あんたと黒猫の魔法使いのタッグを相手取って戦ったのは、どこの誰だと思ってるんだい?
互いに笑みを交わし合い、迫る敵へと視線を戻す。


それでは──

一丁──



おおあばれぇーっ!!



アデレードたちは、己の竜力に魂を付与し、大地に流れる竜脈のなかへと飛び込んだ。
そこは、光の河だった。
神々しく輝ける竜力の奔流が集い合い、ひとつの巨大な河となって、すべてを埋め尽くしている。
その河の只中に、アデレードたちはいた。


これが、竜脈……。

全身に響く力の鼓動。世界を支える光の流れ──気を抜けば、そのまま押し流されてしまいそうだ。
あの、ザハールさん。なんか……身体、あるようにしか思えないんですけど……?
心が無意識に、肉体の感覚を再現しているんだ。その方が自己の存在を認識しやすいからな。
本来、人の心は肉体と密接に関連しているからな。魂だけ剥がすと、最悪、自分を見失いかねない。
そうした自己認識の喪失を防ぐため、我々の精神が疑似的に肉体の感覚を形成しているのさ。
その危険性、先に言っておいてくださいよ!!
言おうが言うまいが、どうせ来るだろ。
来ますけど! 心の準備させて!!
イニューたちの言い合いを無視し、アデレードは宿敵の気配を探るべく、意識を凝らした。
竜脈は世界全体を巡っている。ヴシュトナーザがそれを利用しているなら、気配をつかめるはずだ。
だが──
……だめだ。何も感じられない……。
うーん……危険かもしれないけど、流れに沿って、ちょっと移動してみた方がいいかな?
イニューの隣で、ザハールが首を横に振った。
──いや。気配がないのではない。
すでにそこにいる。そういうことだろう──魔竜ヴシュトナーザよ。

気がついていたか──

声が、響いた。
この世のすべてを嘲笑うような、暗い喜びに淀んでねじくれきったような声が。
直後──アデレードが急激に身体を折り曲げ、すさまじい苦悶に身を震わせた……!
……う! う、ぐ、ぁぁあぁあぁぁあああああっ!
アディちゃん!
ぞろり、と。
丸められたアデレードの背中から、何かが生える。
禍々しく歪んだ、闇色の竜。
それが、サナギの脱皮するように、アデレードの魂から抜け出たのだ。


久しい──と言うべきではないな、アデレード

竜は完全にアデレードの魂から離れると、くぐもった声で笑い、翼を広げた。
我は、常に汝の魂と共にあったのだから──
アデレードは、身を裂かれるような苦痛に震えながら、悠然と笑う魔竜を睨みつける。
ヴシュトナーザ……! 貴様──
なんで……アディちゃんから……!
同じ竜力の化身であるアニマが感じ取っていた。あの竜の群れと同じ気配を、アディの中からな。
ヴシュトナーザ。おまえは──ずっと、彼女の心に寄生していたのか。
──然り。
我は朧なる虚像──虚空に映る幻想。存在するという当然の理さ得られぬ、儚き竜よ……。
ゆえに──アデレード。我を想う汝のその魂こそ、我が棲み処たるに相応であった。
棲み処だと……。
汝は常に我を想った! 我を追い、我を探し──焦がれるほどに、我を求めた!
その想いこそ、我が寄る辺。"在り続ける"ことすら容易ならざる我を、世界に留め置くかなめ!
我を求める汝の想いが、我を世界に焼きつける。我が存在を強固に確立させるのだ!
肉体を持たぬ竜──"いる"と他者に認識されることこそが、おまえの存在の根幹か!
火竜ゾラスヴィルクを襲ったのも、その竜力それ自体が目的ではなく……。
アディちゃんに自分を憎ませて……忘れられなくさせるためだけに、やったっていうんですか!?
然様。ゆえに、我を追い続けてもらわなければなかった。我がまいた"餌"をな──
仇を追うことが、仇の益に結びつく。その滑稽さは、見ていて飽きるものではなかったが──
我を封じた者の子孫が関わるとあらば、さすがにちと面倒。ここで潰しておかねばならぬ。
ついでに──竜鍼士の娘を潰し、我に対する汝の想いをより強めておくも、また一興……。
なんて奴……自分のためだけに、アディちゃんの心をどこまでも利用するなんて!
存在のためだ。汝らが獣の肉を喰らうのと同じよ。非難のいわれはいずこにもあるまい。
ぐつぐつと、魔竜は笑う。言葉とは裏腹に、一片の曇りとてない、まったき邪悪の哄笑だった。
真実を明かしたは、礼と思え。我が存在を、ここまで育ててくれたことへのな!!
闇色の翼が広がる。一面の光のなかに。ただ一点の穢れを以って、すべてを穢そうとするように。
そのおぞましさに、途方もない嫌悪と怒りを抱きながら──アデレードは刃を構えた。


ならば……今、ここで! 貴様の存在を狩るまでだ!



竜力と竜力。肉体のくびきを離れ、純粋な力と魂だけとなった者たちの激突が、続いている。
いい加減に、消えろっ! ヴシュトナーザ!
それしきでは消せぬとも。それだけ汝が我を想い、我が存在を強固なものとしてくれたゆえにな!
汝には、これからも我を想うてもらわねばならぬ。さあ──我への憎しみを、より強く刻むとしよう!
ヴシュトナーザが、闇色の吐息を放った。
避けられない。直撃。魂が闇の帳に包み込まれる──巨人に握り潰されるような激圧が襲う。
う、あ、あ、あ、あぁぁああっ……!
魂そのものを砕かれる苦痛に、アデレードの意識が揺らぎ、遠のいていく──


(──アデレード──)


闇のなか。自分の名前を呼ぶ声が、魂を叩く。


(すまなかった──アデレード……汝との約定を果たすことかなわず──)


響く。か細く。残り香のように儚い声が。
ゾラスヴィルクの竜力──その奥底で響く声──
肉体のくびきを失い、魂だけの存在となって竜力に触れ、初めて聞こえた、その声は。


(彼の……、ゾラスヴィルクの、最期の思い……)


声は言う。

(だが、アデレード……たとえ契約はかなわなくとも、汝が嘆くことはない……)

(そんなものがなくとも──汝の内には、確かな炎が息づいているのだから……)


(私の──炎……)


[イニュー]

アディちゃん、竜人になりたいの? そっか……つよかったら、引っこしもしなくていいもんね!

でもね、アディちゃん。竜ってつよいんだって。がんばってたたかっても、きっとけがしちゃう!

だから、竜とたたかうときは、わたしをよんでね! ぜったい、ばっちり治してあげるから!


[兄弟子]

いたずらに強さを求めてはならぬよ、アデレード

ご両親が、命を賭してそなたを賊から守り抜いたのは、なんのためか──それを忘れてはならぬ。


声は言う。

(心の種火だ。消えることなく継がれる炎だ……。汝のために燃えた心は、汝を照らす光となる)

声は願う。

(忘れるな。汝の心、汝の炎は、汝を想う者たちの清く燃え立つ光に導かれたものなのだと)


(ゾラスヴィルク……)


(我の炎も持ってゆけ。汝が持つべき灯火として。──汝の真に願える道を進むために!)



ゾラスヴィルクっ……!!

闇が、はじけた。夜明けのように。
アデレードの魂そのものから噴き上がった炎が、その鮮烈なる輝きで、闇の吐息を散り裂いていた。
自らを包む熱火のなかで──アデレードは、今、確然として悟っていた。
その火が、なんのための火であるのかを。
これは……ゾラスヴィルクがくれた力だ。私の心を信じ──託してくれた、確かな炎だ!
その炎に恥じる戦いを──やってたまるかぁっ!
吼えたところで──


──やぁぁあああぁああああッ!!

闇色竜のかすかな揺らぎ──その一点を、微塵の迷いとてない鍼の一閃が捉え、貫き、縫い止めた。
な──なんだこれは!? 我が影を縛る……!? 虚実の彼方にある我を影ごと縛るだと!?
あなたが竜力の塊っていうなら! 普通の竜より、むしろツボが見えやすいくらいなんだからっ!
いいぞ、イニュー。見込んだ甲斐を果たしてくれた!
にやりと笑い、ザハールがすばやく術を練る。


汝、敬神の是のなくば、命の熱きを失いて、吹雪く闇路に虚ろうべし!

凍てつく竜力が、魔神竜に雪崩れかかった。鍼に封じられた竜力が、さらに氷に閉ざされていく。
封印の術は懐かしかろう、ヴシュトナーザ。だが、いい加減こちらも貴様を見守るのは飽き飽きでな!
そろそろ、すべてを終わらせようか!
動けぬヴシュトナーザの前に、アデレードが立つ。
朝焼けめいた紅蓮の炎に、その瞳をきらめかせて。
なぜだ……!? これしきの術が破れぬなど──我が力が、弱まっているのか!? なぜ!
おまえのことがどうでもよくなったからだ──、ヴシュトナーザ。
なんだと!?
私の想いがおまえの存在を強くしているなら──私が興味を失えば、おまえは弱まる道理だろう。
我は、汝が友たる竜の仇ぞ! 汝にとって、忘れたくとも忘れることの叶わぬ宿敵──
私が託された炎は、おまえを倒すためだけにあるんじゃない。もっと大切なもののためにある……!
だから──これ以上! おまえごときにかかずらわっていられるかぁっ!!
アデレードぉぉッ!!



消え去れ──虚像!


竜の炎が、牙をむく。



おまえなど──歩いて3歩で忘れてくれるッ!!



静かな風が、吹き抜ける。
怒号飛び交う戦場から一転──空虚とさえ感じるほどの静寂が、山頂を満たしていた。
竜の群れが、消えた……。
いぇいっ! らっくしょー!
私たちが勝ったわけじゃないでしょ、アニマ
勝ったのは──
少女の髪をなでながら、ミネバは静かに、背後へ──山頂の小屋から現れる影へと目をやった。
ね、ザハールさん。ひょっとして、アディちゃんだけじゃなく、わたしのこともおびき寄せました?
ザノガラッゾさんがわたしに治療を依頼して、その上ザハールさんを紹介したのって、まさか──
ああ、俺の打った手かもな。
"かも"ってなんです! "かも"って!
打った手は忘れることにしている。その方が、人生いろいろ楽しめるだろう?
それで楽しめるのはおまえだけだろ。
おかえりなさい、みなさん。
軽口を叩き合いながら歩いてくる三人を、ミネバは微笑みで迎えた。
ヴシュトナーザを倒せたんですね……。本当に、お疲れさま──
喰うものはないか。
はい?
きょとんとなるミネバへ、アデレードはぞんざいに手を振りながら言った。
くたくただ。腹が減った。とにかく何かを喰ってとっとと寝たい。今はそれしか考えられん。
……あら。
あたしもたべるー! おなかすきすき! われはにくをしょもーであるぞー!
では、我が一族秘伝のたれをご披露しよう。頬が削げ落ち、舌もしびれると評判の逸品だ。
ザハールさんちの秘伝、たいがいろくでもない!
束の間の静寂は、もはや影も形もない。
やかましく騒ぐ仲間たちの様子を見つめながら、アデレードは、小さな苦笑を頬に刻んだ。


たく、もう……なんでもいいから早くしてくれ。


虚空に棲まう魔神竜 <<
コメント(1)

コメント

  • KAGA No.93958262 2016/02/22 (月) 22:45 通報
    「魔轟三鉄傑!」以降、ウィズセレストーリーが力入ってるように思えますね。
    雰囲気を少しでも再現しようと思うと、編集にも力が入ります。
    ちょっと見づらくなってないかどうかが不安ですが、雰囲気は出せたのかなと。
    0

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