狂気の竜使い
タグ一覧
>最終更新日時:
激しい戦闘を終え、帰還した君はルヴァルを呼び止めた。 | ||
"だから私たちが滅ぼしたのだ" | ||
あのときの、あの言葉の意味を聞くために。 | ||
![]() | 卿か。 | |
君は、早速とばかりに質問を投げかける。 | ||
![]() | ……あの言葉。卿は覚えていたのか。 | |
![]() そうだ。私が人の世を亡きものにした。 | ||
![]() | 過ぎた力を使い、自滅した人間どもに救いの手を差し伸べたのが我々だったのだ。 | |
![]() | 決してアウルム卿が自らの手で滅ぼしたわけではない。 | |
それは本当なの? と君は問う。 | ||
![]() | 過去、我々を模倣して魔法を学んだこの世界の人間は、力に溺れてしまった。 | |
![]() | 救えなかったのは事実だ。大地だけが残り、人々は息絶えた。 | |
![]() | ……アウルム卿。 | |
君は次の質問である、何故〈イグノビリウム〉に魔法がきくのかを問いかける。 | ||
![]() | 〈イグノビリウム〉は過去、魔法を使えた時代の人間の残滓だからだ。 | |
![]() | 思念体と呼べばいいのか、死者が彷徨っているものに近い。 | |
![]() | ゆえに通常の人間には〈イグノビリウム〉の言語が理解できない。 | |
![]() | そして何より、仮に卿が言葉を理解できたとしてモ、アレらの話に耳を傾けるな。 | |
![]() | 死者のごとき敵に誘われ、場合によっては命を落とすことになる。理解できないほうがマシだ。 | |
〈イグノビリウム〉……名を持たぬ者。 | ||
名を持たないのではなく、名を失って久しい、過去の者ということ。 | ||
君はローヴィの言葉を思い出した。 | ||
![]() "失われた技術"、"過去の異物"、"廃棄された百年" 魔道艇のことを指していると、ローヴィは考えていたのかもしれないが、 それは……〈イグノビリウム〉を意味する言葉だったのではないだろうか? | ||
それが本当なら、どうしてドルキマスの銃が相手にきくにゃ? | ![]() | |
君も同じ疑問を抱いていた。そしてそれをそのままルヴァルたちに尋ねた。 | ||
![]() | 厳密にはダメージにはならない。だが掻き消えることには違いない。 | |
![]() | 霧散するようなものだ。思念は失せる。 | |
![]() 現世にまで縛られ続ける哀れな亡霊。その縛鎖を断ち切らなければならない。 | ||
![]() | 卿、今しばらく私たちの力になってくれるな? | |
君は、もちろん、とルヴァルの言葉を受け入れた。 |
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない