ルシエラ
タグ一覧
>最終更新日時:
№ | 4581 | 4582 | 4583 |
![]() | ![]() | ![]() | |
名 | (SS)囚われた天使 ルシエラ | (SS+)桎梏の白羽 ルシエラ | (L)純真の象徴たる白 ルシエラ・フオル |
AS | 一筋の光 | 導きの光明 | 導きの光明 |
SS | いっきますよー! | いっきますよー! | 手加減なんて知りませんからね! |
№ | 4584 | ||
![]() | |||
名 | (L)純真の象徴たる白 ルシエラ・フオル | ||
AS | 導きの光明 | ||
SS | 手加減なんて知りませんからね! |
ロストエデンver
№ | 5126 | 5127 | 5128 |
![]() | ![]() | ![]() | |
名 | (SS)「純真」の天使 ルシエラ | (SS+)無限の荊獄 ルシエラ | (L)無限を解き放ち ルシエラ・フオル |
AS | 刺の護り | 無限の森の荊棘 | 無限の森の茨棘 |
SS | 眩き陽光の兆し | 眩き陽光の兆し | 永劫回帰の覚醒 |
№ | 5129 | ||
![]() | |||
名 | (L)無限の黒天使 ルシエラ・フオル | ||
AS | 常闇の森の荊棘 | ||
SS | 無限に沈む昏き眠り |
アルドベリク&ルシエラ(クリスマス)
№ | 5195 | 5196 | 5197 |
![]() | ![]() | ![]() | |
名 | (SS)白い抱擁 アルドベリク&ルシエラ | (SS+)誓約の天使 アルドベリク&ルシエラ | (L)永劫の白翼 アルドベリク&ルシエラ |
AS | 失われた記憶の花 | 甦る記憶の麗華 | 甦る記憶の麗華 |
SS | 輪廻の迷宮 | 輪廻の迷宮 | 螺旋のピリオド |
ルシエラ&ミレイユ
№ | 5596 | 5597 | 5598 |
![]() | ![]() | ![]() | |
名 | (SS)さっくり広がる ルシエラ&ミレイユ | (SS+)大きく羽ばたく ルシエラ&ミレイユ | (L)ふんわり世界へ ルシエラ&ミレイユ |
AS | ルミナスオブウィータ | ストロベリーフェニックス | ストロベリーフェニックス |
SS | 「純真」白羽の紋章 | 「純真」白羽の紋章 | 「無限」覚醒の暁光 |
共通情報
名前 | ルシエラ・フオル | CV | 喜多村 英梨 | 種族 | 天使 |
登場 | 新生の双翼 双翼のロストエデン | ||||
世界 | 魔界 | ||||
所属 | - | ||||
特徴ワード | 自分都合な純真天使 | ||||
関連キャラ | 新生の双翼 双翼のロストエデン | ||||
セリフ1 | 「そういうの、堅苦しくないですか? 私、自分のやりたいことは自分で決めますよ。」 | ||||
セリフ2 | 「アルさんは相変わらずお人好しですね。」 | ||||
セリフ3 | 「特に理由もないのに、一緒にいるのがステキなんですよ。」 | ||||
補足情報 | 天界から離れ、魔界にて囚われていた天使の少女 アルドベリクによって解放され、アルドベリクの仕事を手伝うことになる。 かなりのマイペースで、周りの空気を読まずに引っ掻き回す。 |
パーソナルストーリー
![](https://cdn.static.gamerch.com/js/lazyload/lazyload.png)
彼女は花が好き
![]() ふふふーん♪ | ||
ルシエラは毎日アルドベリクの玉座に花を飾った。 | ||
毎朝起きると、花を摘みにアルドベリクの国の郊外まで飛んでいった。 | ||
赤、青、黄色から紫の花まで、多様な色の花々を摘んで帰って来ては、 | ||
その花を、アルドベリクの玉座に飾った。 | ||
よし。これで大丈夫ですね。 | ![]() | |
そこへアルドベリクがやってきた。 | ||
![]() | ||
![]() | ……ルシエラ。そろそろ言おうと思ったのだが……。 | |
アルドベリクは少し遠慮がちに言った。 | ||
![]() | その花はなんだ? | |
素敵ですよね。私、花って大好きなんです。ほら、私ずっと閉じ込められてたから……。 | ![]() | |
変わった色で目を楽しませて、いい香りで気分を落ち着かせてくれる花ってすごいなって……。 | ![]() | |
そう言って、ルシエラは顔の前にある花のつぼみをぴんと指ではじいた。 | ||
するとつぼみは、牙をむいてルシエラの指に襲いかかる。 | ||
魔界の野草、おおかみ草である。ルシエラはその牙を素早くかわして、 | ||
ふふ、かわいい。 | ![]() | |
![]() | ……かわいくないだろ。 | |
えー、かわいいですよ。ほら、この赤い花。これは近づいてきた動物の血を吸うんですよ。 | ![]() | |
それにこっちは長い間香りを嗅ぎ続けると、手足が痺れてしまうんですよ。 | ![]() | |
どこで仕入れてきた知識なのか、そんなことを一息に言った後、ルシエラは笑った。 | ![]() | |
つられて、森の魔女と呼ばれる花が連なる小さな花房を震わせて、 | ||
ケラケラと不気味な笑い声にも似た音をたてた。 | ||
![]() | ……ルシエラ、天界の花を見たことはあるか? | |
ないですよ。私ずっと閉じ込められていて、ようやく逃げ出してきたんですから。 | ![]() | |
![]() | そうか。花はそれしか知らんか……。 | |
![]() アルドベリクは考えた。魔界の花を美しいという感覚はおかしいのではないだろうか。 少なくとも、天界の、本当に美しい花を見せた方がルシエラの為になる。 | ||
そう思った。それと―― | ||
あんな毒草ばかり、毎朝玉座に飾られても困る。というのもあった。 | ||
アルドベリクは問の前まで来て、立ち止まった。 | ||
![]() | やっぱり止めよう。……いや、しかし。 | |
ここに来て、彼の中に迷いが出てきた。この門を叩けば、問題が解決するのだが……。 | ||
![]() | どうも気が乗らない。 | |
相談相手の反応を想像すると、そう易々と門を叩くことはできなかった。 | ||
どうしたものかと、アルドベリクは門に背を向けて、腕組みをした。 | ||
ファサード上部のレリーフの振りをしている小悪魔が、そんな様子を見て、ケケケと笑う。 | ||
魔王が門の前で右往左往しているのだ。流石に笑うしかない。 | ||
アルドベリクが笑い声の主を睨むと、小悪魔はまたレリーフの振りをして、すまし顔である。 | ||
アルドベリクはそのまま、門、さらにその先にある城を見つめた。イザークの城である。 | ||
![]() | やっぱりやめよう。イザークの奴に何を言われるかわからん。 | |
そう言って、引き返そうと門に背を向けた。 | ||
![]() 貴公、人の城の前で何をしている。 | ||
![]() | …………。 | |
ふはははは! | ![]() | |
城中に響き渡るほどの笑い声が響き渡った。 | ||
アルドベリクは前髪をいじりながら、イザークが笑い終わるのを待った。 | ||
![]() | もういいか? | |
ああ、すまない。笑い過ぎたようだ。しかしこんなに笑ったのは、久しぶりだ。 | ![]() | |
![]() | それはよかったな……。 | |
ルシエラに、天界の花を見せたいか……。ふむ、方法がないわけではないぞ。 | ![]() | |
採りに行けばいいだけだからな。 | ![]() | |
![]() | 簡単に言うな。我々は一応、天界と敵対しているのだぞ。 | |
だから俺の所にきたのだろう? 天界生まれの俺なら何とかできると思って。 | ![]() | |
それは間違いではない。ちょうど、以前天界の者に貸しを作った。 | ![]() | |
その貸しを返してもらおう。俺から伝えておく。 | ![]() | |
![]() | 助かる。 | |
にしても……。ふふ……。 | ![]() | |
イザークは言葉のかわりに、肩を震わせた。 | ||
![]() | …………。 | |
アルドベリクはまた、前髪をいじりながら、イザークが笑い終わるのを待った。 |
※話の最初に戻る
※話の最初に戻る
天界に渡ったアルドベリクは、イザークの用意した案内人に導かれ、ある場所に向かっていた。 | ||
![]() | ||
さあ、もう少し行けば目的地に着きますよ。 | ![]() | |
![]() | 案内させてすまない。 | |
いいんですよ。イザーク様にはお世話になってますから。 | ![]() | |
それに、私もあなたたちのことが好きです。あなたとルシエラさんのことが。 | ![]() | |
![]() | 俺たちのことが好き? 天使のくせに妙なことを言うな。 | |
以前、天界と魔界はひとつでした。……なのに今は別れて、些細ないさかいを繰り返してます。 | ![]() | |
あなたたちは、そんな殺伐とした天界と魔界の中に吹くさわやかな風のようです。 | ![]() | |
![]() | ふ、それほどいいものではない。腐れ縁だよ。 | |
ええ、永遠の。 | ![]() | |
いまから行くところにも、そんな風が吹いてますよ。 | ![]() | |
あなたたちみたいな、さわやかな風が。 | ![]() | |
穏やかな風が、花の香気を運んでくる。その風がやってくる方へとクリネアは飛んでいく。 | ||
![]() | どうも……天使は苦手だ。 | |
一面の緑の上に、赤や青や黄色の花が彩りを添え、時折吹く風が花びらを舞い踊らせる。 | ||
アルドベリクはその美しい光景に思わず息をのんだ。 | ||
![]() | ……ここは。 | |
一瞬、自分が魔族であるということを忘れ、胸の奥から湧いてくる奇妙な感覚にとらわれた。 | ||
![]() (俺は……ここを知っている……のか?) | ||
![]() | (あり得ない話ではないか……) | |
どうしました? | ![]() | |
アルドベリクは否定するように頭を振る。 | ||
アルドベリクさんは、天界の花はわかりませんよね。 | ![]() | |
それなら私がいくらか見つくろいましょうか? | ![]() | |
![]() | いや、いいんだ。あいつが喜びそうなものならわかる。 | |
ほほう……! | ![]() | |
![]() | 俺はその花を知っているんだ。 | |
彼は咲き乱れる花々の中にひざまずき、彼女に贈るための花を摘んだ。 | ||
ふふ。……ん? | ![]() | |
クリネアとアルドベリクの上に影がかかる。 | ||
頭上を見上げると、天界の兵たちが剣を抜き、戦いの構えをとっていた。 | ||
みなさん、この人は戦いにきたわけではありません! | ![]() | |
![]() | 構わない。俺が大人しくさせる。 | |
(戦闘終了後) | ||
![]() | ||
うわぁ、ど、どうしたんですか、この花? | ![]() | |
![]() | イザークがくれた。お前が天界の花を見たことがないと言ったらな。 | |
なるほど、イザークさんが……目つきが悪いのにとてもいい人ですね。 | ![]() | |
あ、それはアルさんもでしたね。 | ![]() | |
![]() | ……うるさい。 | |
それにしても……いい香りです。 | ![]() | |
![]() | 少し、懐かしい気がしないか? その香りを嗅ぐと……。 | |
花束の中に埋めていた顔を上げ、ルシエラは答えた。 | ||
全然。 | ![]() | |
![]() | ……そうか。 | |
この花を見るのは初めてなのに、どうして懐かしいと思うんですか? | ![]() | |
アルさん、ちょっと疲れているんじゃないですか? 少しは休んだ方がいいですよ。 | ![]() | |
アルさんは真面目すぎますからね。 | ![]() | |
そう言って、ルシエラはふわふわと城の奥へ飛んでいった。 | ||
![]() でもこの花が咲いている場所は、なんとなく想像できます。 | ||
たぶん天界にある山を越えると、水と空気がとてもきれいな場所があって。 | ![]() | |
そこには、数えきれないほどの花が咲いているんです。風が花びらを舞わせて……。 | ![]() | |
つらつらとルシエラが並べていくその場所の情景は、花を摘んできた場所の情景にぴったりと、 | ||
当てはまっていた。 | ||
ルシエラは、それをまるで見てきたことのように言った。 | ||
今度イザークさんに言って、そこに連れていってもらいたいですね。 | ![]() | |
この花をいっぱい敷き詰めて、その上で眠りたいです。 | ![]() | |
![]() | そうか。 | |
ルシエラの話を聞いて、アルドベリクは満足げにそう言った。 | ||
アルさん、もしかして笑ってます? ……笑うの下手ですね。 | ![]() | |
![]() | 下手? そんなこと初めて言われたぞ。 | |
ちょっとぎこちないですよ。 | ![]() | |
![]() | ……練習しておく。 | |
ぷぷ。真面目ですね。……でもまあ、その笑い方、私は嫌いじゃないですよ。 | ![]() | |
![]() | そうか。 | |
翌朝。アルドベリクの玉座に飾られていた花は…… | ||
魔界の毒草だった。 | ||
![]() | ……わざとだろ。 | |
えー、違いますよぉ。 | ![]() |
※話の最初に戻る
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない