ディートリヒ・ベルクの過去
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![]() ディートリヒ・ベルクは、ドルキマス国の第三王子として生まれた。 しかし、彼の人生はそのときから既に"狂い始めていた"。 前王によって、ディートリヒの母もろとも記録を抹消され、 幼少の頃は、ひどくつらい生活を送ってきた。 それは青年期になっても変わらない。 黒く深く淀んだ歪な世界に、まるでひとり取り残されたような感覚。 ディートリヒ・ベルクにとっては、それが"普通"であり、 なにひとつ問題のない世界が広がっていたと言える。 | ||
ドルキマス国軍に配属されて以降は、度々強引な手段で敵国を襲撃した。 策とも作戦とも言えぬ、"戦の作法"を度外視した力技だ。 だがならず者、壊れかけの船を戦場に捨て去るその戦い方は、 ドルキマスにとって非常に有益なものであった。 問題があるとすれば、元帥という地位を得てからも、 その無作法であり、無法ともいえる戦い方を好んだことにある。 死にたがり、狂気の沙汰、戦争狂……様々な蔑称を受けてもなお、 ディートリヒは引き下がることはなかった。 視界に広がる"ドス黒い光景"は、依然変化することがなく── |
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