イザヴェリ
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№ | 1738 | 1739 | 1740 |
名 | (A)戦地に潜む影 イザヴェリ | (A+)屍を喰らう者 イザヴェリ | (S)狂喜の使役者 イザヴェリ |
AS | アサルトフォーム | アサルトフォーム | レイドフォーム |
SS | 灼炎フレイム | 劫火ボルケーノ | 劫火ボルケーノ |
№ | 1741 | 1742 | 3989 |
名 | (S+)滅びの遠吠え イザヴェリ | (SS)死界の守護者 イザヴェリ・ヘイズ | (L)死喰の黒滅者 イザヴェリ・ヘイズ |
AS | レイドフォーム | デッドリィフォーム | カオティックフォーム |
SS | 滅炎インフェルノ | 滅炎インフェルノ | 滅魂焔ディストピア |
ヴィヴィ&イザヴェリ
№ | 4437 | 4438 |
名 | (SS)灼火の愉悦 ヴィヴィ&イザヴェリ | (L)死界の焔 ヴィヴィ&イザヴェリ |
AS | 冷たく奔る心の灼炎 | 享楽と愉悦の世界 |
SS | 冥き滅炎のナイトメア | 邪魂の冷血のインフェルノ |
3周年記念ver
№ | 5761 | 5762 | 5763 |
名 | (SS)嗜虐の主 イザヴェリ | (SS+)永久の愉悦 イザヴェリ | (L)死界を縊る灼炎 イザヴェリ・ヘイズ |
AS | 〈邪魂〉絶炎の幻 | 〈死焔〉喰らう双牙 | 〈死焔〉喰らう双牙 |
SS | ウィキッド・スケルツォ | ウィキッド・スケルツォ | スクリーミング・ノクターン |
共通情報
名前 | イザヴェリ・ヘイズ | CV | 森 千晃 | 種族 | 魔族 |
登場 | - | ||||
世界 | 死界 | ||||
所属 | 死喰 | ||||
特徴ワード | 魂と享楽を求める者 | ||||
関連キャラ | ヴィヴィ、ハクア | ||||
セリフ1 | 「また……これだけの命が来たのね」 | ||||
セリフ2 | 「全くつまらない日々だわ。食べることは楽しいけれど、でもそれだけ。」 | ||||
セリフ3 | 「命なんてみんな等しく軽いものでしょ。 食べてみてわかったけれど、重さは感じなかったわ。」 | ||||
補足情報 | 人も神も関係なく、すべての死者の魂を喰らい、転生させる。 魂を喰らう事以外、特に楽しみの無い死界の生活に飽き飽きしている。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
──おぞましい数の魂が、この地におり、また消えていく。
闇に覆われたこの世界で、2人の友と住まう少女の名はイザヴェリ。
幾年もの時を共に生き、数えきれない死を喰らいながら、彼女と2匹は生きてきた。
神、天使、悪魔、魔獣、人……
彼女たちにとって、あらゆる種族は等しく平等、全ては同じ、喰らうもの。
「また……これだけの命が来たのね」
あどけなく、無邪気に微笑むその顔に、獲物を求める「死喰」の眼光が微かに光る。
その日もまた、イザヴェリの「遊び」が始まろうとしている。
①告死者の少女
「告死者」は、その名の通り死を告げるものだ。 | ||
ある異形の男は、自らの仕事を全うすべく、ひとりの少女の元へと向かった。 | ||
何人にも平等に訪れる「死」という概念を告げるだけのこと。 | ||
それは単純ではあったが、死を受け入れられない者も多く、面倒事に発展することもままあった。 | ||
泣き叫ぶ者、逃げ惑う者、暴れだす者……男は、多くの醜い者を見てきた。 | ||
男は飽いていた。死期の近い者が見せる本性に。 | ||
だが──。 | ||
──ありがとう。 | ||
この日は、男にとって"何かが"違った。 | ||
眼前で、男を見上げる少女は、あろうことか"ありがとう"と言ったのだ。 | ||
男の手を強く握り、離すまいとしている。 | ||
男は、ほんの一時だが言葉を失った。 | ||
少女は目に涙を浮かべたまま、微笑んだ。 | ||
わたしを……殺してくれるんでしょう? | ||
嬉しい。ずっと待っていたの。わたしを……わたしを殺してくれる人を。 | ||
死を渇望する者は、少なくない。 | ||
しかし、この少女は男に"ありがとう"と言ったのだ。 | ||
だから──男は、彼女に死を告げるのをやめた。 | ||
死に救いを求める者に、"それ"を言い渡すことはない。 | ||
……少女は死ねなかった。 | ||
…………。 | ||
少女の手を振り払い、背を向け、歩き出す告死者の男。 | ||
死ぬことができなかった少女は、ただ呆然と立ち尽くしていたが──。 | ||
やがて告死者の後を追うように、ゆっくりと歩き出した。 | ||
死界への、暗い道のりを──。 | ||
……ここはどこ? | ||
あたりに揺らぐ魂の数々を見ながら、ヴィヴィ・ナイトメアは呟く。 | ||
「ここは死界だ」とヴィヴィに目を向けることなく、告死者は言った。 | ||
「死界」は死を扱う場所だ。 | ||
人も神も、悪魔でさえも、死ねば等しくここに送られてくる。 | ||
そして、死期が近い者に死を告げるのが「告死者」である。 | ||
私は……死ねるの? | ||
ここで、あなたが私を殺してくれるの? | ||
告死者の男は立ち止まり、「お前は死ねない」と口にした。 | ||
「お前は今日から告死者として、ここで生きていかなければならない」 | ||
生きていることで得られるものなんて、もうないのに? | ||
告死者……そんなこと、私はできない。 | ||
それに……あの世界に用なんてない。 | ||
「生命の意味を、死の重みを……お前は知らなければならない」 | ||
「お前に告死の力を渡した今、私はもうこのまま朽ち果てるだけの身」 | ||
「もし仮に……子の死界に不安を覚えるのなら、イザヴェリ様を頼るといい」 | ||
それだけを言い、告死者の男は姿を消した。 | ||
ヴィヴィはひとり、"馴染まない"世界に取り残されてしまった。 | ||
死界には、大小様々な国が存在しているが、それぞれの仲間意識は低い。 | ||
弱者は淘汰される。 | ||
それはつまり、可憐な少女が立つにはあまりにも厳しい世界ということで……。 | ||
なに、あれ……。 | ||
見るからに異形の──それは人型ではあったが──何かだった。 | ||
一歩、また一歩と……ヴィヴィに近づいてくる。明確な敵意を持って。 | ||
弱き者を喰らうのは、死界の常だ。 | ||
そしてヴィヴィの眼前に立った"ソレ"は手にした得物を大きく振り上げた。 | ||
(戦闘終了後) | ||
弱き者を喰らうのは、死界の常だ。 | ||
そう──"だからヴィヴィは、向かってきたソレを喰らった" | ||
……今日も、死ねなかったな。 | ||
虚ろな瞳で、彼女は空を見上げる。 | ||
血のように──轟々と滾るような真っ赤な色だ。 | ||
私を、赤く燃えるような炎で包み込んで、殺してくれる人はいないかな。 | ||
……でもダメ。そんな人、どこにもいない。 | ||
告死者を名乗る男は、彼女に力を授け消えてしまった。 | ||
死界に蠢く魂と、異形の者たちが儚げな少女を狙う。 | ||
だが、そんなものではダメだ。 | ||
あの子たちじゃ、私を優しく殺してはくれない。 | ||
心も体も──あんなものどのに預けられるわけがない。 | ||
だからヴィヴィ・ナイトメアは歩き出した。 | ||
告死者となった今、過去の自分を振り返ることなく、進まなければならない。 | ||
……私を殺してくれる人が来てくれないなら、自分の足で見つけないと。 | ||
ヴィヴィ・ナイトメアは知らない。 | ||
告死者は、告死者であるかぎり、絶対に死ぬことができないということを。 | ||
姉さんのいない世界に戻ったってしょうがない……だから、私はここで……。 | ||
イザヴェリ──その人を探さないと……。 | ||
今日、告死者となったヴィヴィは、背後に積み上げられた異形の山を見ることなく歩く。 | ||
たったひとつ、告死者の男から受け取った「イザヴェリ」という手がかりを握って──。 | ||
不死であり、不老の世界に身を沈めていった。 |
〈死喰〉のイザヴェリ・ヘイズは飽いていた。 | ||
日々の平穏な暮らしに、心底飽き飽きしていた。 | ||
死界の住人は、やれアイツを叩き潰しただの、やれ国を滅ぼしただの……。 | ||
そんな退屈な話を、楽しげに語るのだ。 | ||
……今日は暇ね。 | ||
この子たちの散歩も終わったし、お仕事も終わったし……そうなると何一つやることがないわ。 | ||
たとえばだけれど……。 | ||
私の楽しみのね、〈食べる〉ことができなくなったとしたら……。 | ||
私はどうすればいいわけ? 食べるものがないなんて、そんなの耐えられないでしょ? | ||
そんな話をするために私を呼んだのですか。全く度し難い。 | ||
ハクア・デスサイスは眉一つ動かすことなく、イザヴェリに目を向ける。 | ||
道楽とか享楽とか、そういうことの話。ハクア、あなた人生楽しんでないでしょ? | ||
ハクアは、静かに目を伏せる。答える必要はない、という意思表示らしい。 | ||
イザヴェリとハクアは、長い付き合いだ。 | ||
死を喰らう者と、命を狩る者……以前から顔を合わせることが多かった。 | ||
この死界には、人も神も関係なく、すべての死者の魂が送られてくる。 | ||
〈死喰〉とは、そんな死んだ者の魂を喰らうことを意味していた。 | ||
そして死界において〈死喰〉と呼んだ場合──それはイザヴェリ・ヘイズを指す。 | ||
全くつまらない日々だわ。食べることは楽しいけれど、でもそれだけ。 | ||
…………。 | ||
ハクアは答えない。 | ||
冥界からの来訪者は、言葉数も少なく、話を聞いているのか聞いていないのか……。 | ||
しかし、イザヴェリにとっては、それが心地よくあった。 | ||
ほらあなたがしてくれた話。死霊術師の子。あの子に会いたいわ。 | ||
魔道の禁忌に触れ、堕ちた哀れな子──イザヴェリは、特にそういう話を好んだ。 | ||
仕事はまたお願いするわ。あなたなら時間をかけず命を刈り取ってくれるもの。 | ||
あなたは命を軽んじるきらいがある。 | ||
命なんてみんな等しく軽いものでしょ。食べてみてわかったけれど、重さは感じなかったわ。 | ||
イザヴェリは楽しげに笑って、ハクアの指摘をかわす。 | ||
ハクアは、やはり表情を変えず身を翻した。 | ||
ふふ、すぐそこまでだし、送るわ。 | ||
イザヴェリは、友人であり最愛の家族でもある2匹の犬を連れ、ハクアのすぐ後ろを歩く。 | ||
死者の魂を喰らい、転生を促す存在である〈死喰〉は、この犬と暮らしている。 | ||
そういえば──。 | ||
…………。 | ||
あの──なんていったかしら、暴れていた子、いたでしょう? | ||
……覚えていませんね。いたかもしれませんが。 | ||
こっちに来られても困るから、始末をお願いしたはずだけれど……気のせいだったかしら。 | ||
イザヴェリとハクアがつながりを持つのは、必然だ。 | ||
死界に来られたところで転生させられない者は多い。 | ||
悪行の限りを尽くした者、世界に仇なす者、それらの命は、全て冥界に縛りつける──。 | ||
〈咎人の断罪者〉ハクア・デスサイスによって、悪人は断罪される。 | ||
それじゃあ、またいつでもいらっしゃい。 | ||
──ひとつだけ、伝え忘れていました。 | ||
珍しいわね。なにかしら。 | ||
少女がひとり、死界の入り口に転がっているのを見ました。あれの処理はあなたの仕事でしょう。 | ||
空気の重みとともに、じわりと漆黒の穴が開く。 | ||
女の子の魂なんて、胸が躍るわ。とってもと~っても大好きよ。 | ||
あなたも趣味が悪い。 | ||
その一言だけを残し、ハクアは穴の中へと消えていく。 | ||
イザヴェリは振り返って、歩き出した。 | ||
無数の魂が揺らぎ、イザヴェリの姿に怯える魔物もいる。 | ||
ああ……! 本当に胸が躍るわ! | ||
道を塞ぐように震えていた魔物に目を向け、イザヴェリは大きく腕を振り上げる! | ||
邪魔よ! 私の楽しみを邪魔しないで! | ||
(戦闘終了後) | ||
イザヴェリの姿を見て竦んだ者どもを、振り払って進む。 | ||
うふふ、見つけたわ──ってなにこれ。まだ"生きている"子じゃない。 | ||
……生きている者は食べられないわ。 | ||
イザヴェリは落胆の色を露わにする。 | ||
彼女は死者の魂を食べるのであって、生者を殺してまで何かをしようということはない。 | ||
ほら、お前たちも帰るわよ。 | ||
喰えると思っていたのに、それができなかったことで、彼らは滾りを抑えきれない。 | ||
喉を鳴らし、一直線に向かっていきそうなほど──。 | ||
帰るわよ。 | ||
一際低い声音で、イザヴェリが言う。 | ||
2匹の犬は、しおらしく頭を垂れた。 | ||
襲われて息絶えれば、そのうち食べられるようになるでしょ。 | ||
そう口にした後、少し離れたところにいた少女が、こちらに近づいてきたのが見えた。 | ||
あなた──もしかして普通の人間? | ||
少女は頷く。 | ||
愛想のない子ね。まるでハクアみたい。 | ||
まあ、いいわ。どこから迷い込んだかは知らないけれど、こんなところにいたら死ぬわよ。 | ||
少女はかぶりを振り、来た道を指さした。 | ||
……アレ、あなたがやったの? | ||
少女は再び首を縦に振った。 | ||
その道には、魔物が間隔をあけず倒れている。 | ||
少女と侮った馬鹿どもを、片っ端から吹っ飛ばしたのだろう。 | ||
そう。無駄に死者を増やして、あなたいったい何がしたいのかしら。 | ||
別に同族意識はないけれど、あまり好き勝手やるようなら私があなたを食べちゃうわよ。 | ||
ふふ、なんて言ってみたけれど、私にそんな趣味は──。 | ||
突然、イザヴェリは少女に腕を掴まれた。 | ||
私を──殺してくれるの? | ||
…………。 | ||
はた、とイザヴェリは言葉を止める。 | ||
そして初めて、少女の目をしっかりと見据えた。 | ||
あなた、名前は? | ||
……ヴィヴィ。 | ||
少女はゆっくりと微笑み、そう言った。 | ||
……ヴィヴィ・ナイトメア。それが私の名前。 |
死界には死界のルールがあり、告死者には告死者のするべきことがある。 | ||
そういったことをイザヴェリが話したのは、今からどれくらい前のことだったろう。 | ||
それは、昨日のことだったかもしれないし、百年ほど前のことかもしれない。 | ||
イザヴェリにとってもヴィヴィにとっても、過ごした時間など些末事にすぎなかった。 | ||
ふふっ、この子たち可愛い。 | ||
可愛くないわよ! 骨じゃないそれ! どこで拾ってきたのよ! | ||
死界によくいる骨だけの動物。ただし、それらは害のあるものではない。 | ||
イザヴェリの犬だって骨でしょ? | ||
あのね……この子たちは──。 | ||
だがイザヴェリは最後まで言うのをやめた。 | ||
あれ以来、ヴィヴィはイザヴェリのもとに居着いてしまった。 | ||
この子たちは何を食べるのかな。 | ||
さあ。知らないわね、そんなこと。 | ||
イザヴェリにとって、ヴィヴィは困った相手だ。 | ||
だが──それも何年も続けば、慣れてくる。 | ||
あなたは、ひどく冷たい。 | ||
ヴィヴィはいつかのように柔らかく笑って、そう呟いた。 | ||
そんなことはないわ。 | ||
ただ興味がないだけとは言わなかった。それもあまり重要なことではなかったからだ。 | ||
そろそろ帰ろう、イザヴェリ。 | ||
〈死喰〉の役目を果たすため、外に出ていたことを、今更ながらに思い出すイザヴェリ。 | ||
広い死界を飛び回るのは面倒だ。 | ||
しかし、やはりというべきか、死者の魂を喰らうのは、何ものにもかえがたい楽しみであった。 | ||
この子たちも連れていかなきゃいけないし。 | ||
……ゴミを増やしてどうするのよ、ゴミを。 | ||
行くわよ、そう口にしてイザヴェリは、振り返らず歩き出す。 | ||
ヴィヴィは姉のいない世界を捨て、死に満ちた世界の住人になった。 | ||
ヴィヴィにとって、イザヴェリは恩人だ。 | ||
おかげで死界にも馴染んだし、告死者として生きていくことができた。 | ||
だけどイザヴェリは、私を救ってはくれなかった。 | ||
……イザヴェリ。 | ||
ヴィヴィが、とん、と足を踏み出し、イザヴェリの前に出た。 | ||
振り返ってイザヴェリを見上げ、柔らかな手を握った。 | ||
あなたになら──私は殺されてもいいと思ってるの。 | ||
馬鹿ね。私は"食べる"こと以外、興味ないのよ。 | ||
あなたの優しげな声と、綺麗な瞳──。 | ||
私をあたたかく、そして強く抱きしめたまま、ゆっくりと苦しませてほしい。 | ||
私の心をとてもとても熱くしてくれるあなたに、いつか私は──。 | ||
だが、イザヴェリは答えない。 | ||
命というものを軽んじている、というさる友人の言葉。 | ||
今なら、少しだけ理解できる──とイザヴェリは思った。 | ||
あなたのことは愛しているわ。 | ||
……うん。 | ||
それだけ言うと、イザヴェリは魔物を見つけ、2匹の犬を放した。 | ||
ほら、いってきなさい、お前たち。 | ||
あの子たちも可愛い。 | ||
あなた、骨なら何でもいいんじゃないの? | ||
イザヴェリの犬は、魔物がいる場所へと駆けていく。 | ||
(戦闘終了後) | ||
これでもあなた、可愛いと言える? | ||
イザヴェリは、息絶えた魔物を指さして問うた。 | ||
人も、魔物も、死ぬ間際が儚くて一番綺麗だと思う。 | ||
じゃあこれは可愛くないわね。もうゴミだもの。 | ||
…………。 | ||
ヴィヴィは、微笑んだまま返答をしなかった。 | ||
……殺してほしいなんて言っていたくせに。死んだら美しくないってことじゃない。 | ||
どうせ告死者でいる以上は、何をしても死ぬことなんてできないけれど。 | ||
イザヴェリはそんなことを思う。 | ||
ヴィヴィも、それに気づいていることだろう。 | ||
告死者である以上は、生は無限に続く。 | ||
私は、告死者をやめることはできない。 | ||
告死者でなくなったものは、ひとり体が朽ちるのを待つだけ。 | ||
ヴィヴィは、しかしそれに怯えているわけではない。 | ||
そうやって自分の命を捨てたら、"イザヴェリに抱きしめてもらえない"。 | ||
イザヴェリは、反対に彼女に手をかけることはない。 | ||
あなたのことを愛してはいるし、美しさにはとても惚れているけれど……。 | ||
あなたを楽にはさせてあげないわ。"だってそれってつまらないもの"。 | ||
だから少なくとも──。 | ||
彼女と彼女の死界暮らしは、永遠に続くのだろう。 |
①〈死喰〉の焔
②見つからない温泉
③長い旅路の果て
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クロムマグナⅤより前のイベントはこのサイトを作る想定が全くなかったため、
動画による保存しかなかったため、画質がどうしても悪くなってしまいます。
いい話なだけにほんとーに申し訳ないですが、ご了承ください。返信数 (5)0
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