サーシャ

 
最終更新日時:
567
(B) 心優しき魔道士 サーシャ(B+) 敬虔な信徒 サーシャ(A) 祈りの聖女 サーシャ
ASハードラッシュ+ハードラッシュ++クイックレイジ
SS凍結の魔術凍結の魔術凍結の魔術
815093627
(S) 慈愛の聖女 サーシャ・スターライト(SS) 祝福の聖女 サーシャ・スターライト(L) 光の聖女 サーシャ・スターライト
ASリバースエンドルナティックレイ+月光のダイヤモンドダスト
SS吹雪の魔術猛吹雪の大魔術夢に舞う千夜一夜
登場時期:ゲーム開始時初期カード 2014/02/28 SS化 2015/02/27 L化

サーシャ&シンシア

444144424443
(B) 優しき姉 サーシャ(B+) 美しき舞い手 サーシャ(A) 砂海に咲く花 サーシャ
AS月影のスプラッシュ月影のスプラッシュ月影のスプラッシュ
SS祈りの舞踏祈りの舞踏祈りの舞踏
4444
(L) 虹色の姉妹 サーシャ&シンシア
ASスターライト・グラビテーション
SS夢に舞い、現に舞う花たち
登場時期:2015/08/01 配布

共通情報

名前サーシャ・スターライトCV大西 沙織種族術士
登場-
世界-
所属舞巫女
特徴ワード母性的、慈愛的
関連キャラシンシア
セリフ1「どうしてこの御方が怒っていたのかを考えずに、力づくで鎮めようとするのは良くないわ。」
セリフ2「こういう時だから祈るのよ。私たちの力が及ばない時こそ、特にね。」
セリフ3「私はあなたの姉だからよ。当たり前のことなのよ。当たり前のことだし、私はそれが幸せなのよ。」
補足情報

パーソナルストーリー


バックストーリー

「1、2……3! 1、2……3! うーん。何かが違う……。」

まだ日も登らず、青く澄んだ空気に満ちた早い朝のこと。
神々へ祈りを捧げるサーシャの耳に、妹の声が響いてくる。
その日もまた、教会の裏手で舞の練習に励んでいるに違いない。

幼い頃に両親を亡くし、たった二人で生きてきたスターライト姉妹。
ずっと妹のことを見守ってきたサーシャは、ハラハラする気持ちを隠しながら練習に励む妹を支えてきた。
公演の初日まであと一月を切っているというのに、妹はまだ、納得のいく演技ができずにいるようだ。
サーシャは固く手を組み、深く、神へと祈りを捧げる。心地よい妹の声を聞きながら……ただ、祈る。

──誰よりも、妹が努力してきたことを知っている。
──悔し涙に目を腫らし、三日三晩部屋にこもった彼女を知っている。
──そして、彼女が──記憶の片隅に微かに残る、母の舞へ憧れていることも知っている。

「あの子……少し母さんに似てきたな。」

祈りを終えたサーシャは静かに本堂を後にすると、朝食の支度へと向かうのだった。

①旅の始まり
まだ諸国が戦争に明け暮れていた頃。軍隊の移動や輸送を担うためにその道は出来た。
奇跡のように生まれた戦争の小康状態が、子供が大人になるほどの時間続く間に、
その道は旅人たちが行き交う街道へと様変わりしていた。
その街道に、風変わりな衣装に身を包んだ姉妹の姿があった。
本当にシンシアは変わらないわね。ちゃんと前の日に準備しておきなさいと言ったでしょ。
はーい。でもサーシャ姉様。あの短い時間で全部用意できたんですよ。
誉めてくれたっていいんじゃない?
ちゃんと、準備できていたらね。
ちゃーんとできてますよ。
はい。これ。
と、姉の方は袂から一枚の札を妹に差し出した。
あ!
それがないと、国が越えられないでしょ。ちゃーんとしてくださいね、シンシアさん。
もう。サーシャ姉様のいじわる!
ねえ、サーシャ姉様。こうして二人きりでいられる時間も少なくなっちゃうね……。
そうね。シンシアが今度の試験に合格して、巫女として独り立ちすれば、そうなるわね。
寂しい?
ううん。巫女になれば私たちを育ててくれた人たちに恩返しできるもん。うれしいくらいよ。
もちろんサーシャ姉様にも、だよ。
ふふ。無理しなくていいのよ。私は寂しいからこの旅をシンシアに提案したの。
私たちが生まれた場所への旅。
私はあんまり記憶がないな。
シンシアは小さかったから。
姉妹は街道を進みながら、そんな風に、他愛のない話をしていた。
他愛のない話ではあるが、姉妹にとっては残された貴重な時間を費やす価値はあった。
不意に、姉妹とすれ違う旅人が頭を下げた。彼女たちの出で立ちを見て、願い出たのだ。
我々の長旅に祝福を与えてくれませんか、と。
もちろんです。それが私の務めです。
待って、サーシャ姉様。私がする。
まだ試験は通ってないけど、私だって充分出来るわよ。
妹の言葉を聞くと、姉はひとつ微笑んで、すっと一歩退いた。
その様子を見て、妹は旅人に向かい、固く手を組んだ。
では、あなたの旅路から災いと邪気が取り除かれるよう、私が舞いましょう……。
シンシアの魔力にあてられた旅人の背後に、彼が背負う災いの気配が浮かび上がった。
(戦闘終了後)
妹の舞いにより旅人の災いは祓われた。
敬虔さをもち、特別の修練を積み重ねることで、舞いは奇跡を起こす力を有するようになる。
その代え難い能力ゆえに彼女たち巫女は戦時下であろうと、国を超えることが許されていた。
シンシア、お疲れ様。まるで母さんのようだったわよ。
全ての対立を越え、各地へ祝福と奇跡をもたらすこと。それが姉妹の務めである。
それは、彼女たちの母も同様であった。
そう言われても、私の母さんの記憶、すごく曖昧でよくわからないな。
サーシャ姉様が私の目標だよ。いつも言ってるでしょ。
ダメよ、シンシア。目標は高く持ちなさい。
だ・か・ら、目標を高くしてるじゃない。
あら? おだてても何も出ませんよ。
姉妹は因果の糸で結ばれるように自分たちの母と同じ道へと進んだ。
そして、いま彼女たちは母の思い出が残る地へと向かっていた。
なぜと問われると、ただそうすべきだと感じたからだ、と彼女たちは答えるだろう。
それを人は運命と呼ぶのだろう。
②旅路にて
旅路が中程を過ぎた頃、姉妹は行き交う旅人に自分たちの目的地の事を尋ねてみた。
だが、どの旅人もそんな街は知らないと答えるばかりだった。
サーシャ姉様、道を間違えたってことはないよね?
……ええ、もちろんよ。
そう答える姉の言葉には、何か含む所があるようだった。
どうしたの? サーシャ姉様?
何もないわ、シンシア。先を急ぎましょう。
早足に進む姉妹の耳に、別の噂話が聞こえてくる。
もうここも雨がないから……きっと遠くない未来には……。
その声には強い諦めの響きがあった。
姉妹が先へ進んでいくと、街道脇の草木が次第に緑から焼けたような赤褐色へと変わっていった。
きっと日照りのせいね。
姉の言う通り、空には地を焦がさんばかりの太陽が居丈高に居座っていた。
仕方がないね……。
妹が諦めたようにそう言ったのも無理はなかった。
彼女たちに奇跡が起こせると言っても、その力は限られている。
天地の理を曲げられるわけではないのだ。
シンシア、こういう時だから祈るのよ。私たちの力が及ばない時こそ、特にね。
そうだね、サーシャ姉様。
と言って二人はその場に跪き、固く手を結んだ。そして、深く祈った。
そんな彼女たちの背中に助けを求める声がかかる。
近くの村の長だというその男の話では、土地の神の怒りを鎮めて欲しいとのことだった。
サーシャ姉様、今度も私にまかせて!
祠の前に案内されるや否や妹の方は今度の「祓い」も自分がやると、名乗り出た。
ダメよ。この手のことは難しいの。まだあなたには任せられないわ。
そうかしら? 見た所、ここに祀られているのは水の守り神よ。
鎮めるのなら聖雷を使う私の方が適任だと思うな。
じゃ、始めるね。
そう言って、妹は勝手に舞い始めた。
ダメ、シンシア! やめなさい!
姉の叫びはわずかに間に合わず、妹の魔力に触発された地神の怒りが爆発する。
もちろん、不機嫌な所に、さらに不愉快な魔力をチラつかせた少女に向けてである。
(戦闘終了後)
う……う、うん? 何ともない? ……サーシャ姉様!
地神の怒りに逆らわず、まるでそれと同調するように姉は舞っていた。
彼女の魔力と地神の力がしばらく舞い続けると、その場はやがて落ち着きを取り戻した。
どうしてこの御方が怒っていたのかを考えずに、力づくで鎮めようとするのは良くないわ。
舞い終わると、姉は妹に彼女らの務めの心得を諭し始めた。
ちゃんと状況を考えて行動しないと、今みたいなことになるわよ。
この御方はただ乾いていただけ。それはさっき通ってきた道を見ればわかるはずよ。
そそっかしいのはあなたの悪い所ね。いつも言っているでしょ。ちゃんと準備しなさい、って。
……ごめんなさい。サーシャ姉様。
そこまで言うと、姉は慰めるような口調へ声音を落とした。
いいのよ、シンシア
ごめんなさい……。ごめんなさい。サーシャ姉様……ごめんなさい。
だが、妹はうつむいて謝罪の言葉を続けるばかりであった。やがて──
彼女の足元に涙が落ちた。
どうしたの、シンシア? 私なら怒ってないわよ。だから、ね? 顔を上げなさい。
違う……違うよ。姉様。いつも私がドジばっかりして、その度に姉様が……手伝ってくれて……。
それはだって、私はあなたの姉だからよ。当たり前のことなのよ。
当たり前のことだし、私はそれが幸せなのよ。
サーシャ姉様……。
なに? シンシア
私、姉様と離れたくない! ずっと一緒に暮らしていたい。
姉様と離れるくらいなら、巫女なんかになりたくない!
シンシア……。
姉は妹の名を口にしただけで、それ以上は何も言わなかった。
③旅の終わりの空
姉妹の旅は終わりを迎えつつあった。目的の地──彼女たちの故郷が近づいてきたのだ。
だが、近づくにつれ、彼女たちの目的地はまるで遠ざかっていくようだった。
砂漠だ。一面砂漠……。サーシャ姉様。こんなところが私たちの故郷なの?
いいえ、ここが砂漠ではなかった頃に、ここは故郷だったわ。
……私たちの故郷だった。
どういうこと?
シンシアは小さかったから知らないでしょうけど、私たちの故郷は砂漠に面した場所だったの。
その砂漠は少しずつ、少しずつ、街を浸食していったわ。
吹き続ける風が砂を運び、毎朝外に出ると、道を砂が覆っているの。
それをまずなんとかしてから、一日が始まるの。服や顔を砂まみれにしながら……。
みんな、疲れていたわ。意味もなく苛立っていた……。
だから父さんと母さんはここを出て、移住したの?
そうかもね。詳しい理由は知らないけど……。
もしかしたら、残っているかもしれないと、少しだけ期待していたんだけどね。
探してみよ、サーシャ姉様。何かあるかもしれないよ。
そうね。シンシア
姉妹は砂漠を歩いた。だが砂漠にあるのは、砂まじりの風と太陽と、砂だけだった。
歩き続ける姉妹の影は、やがて砂漠の真ん中で立ち止まった。
シンシア……もう充分よ。ここには何もないわ。
来る前から知っていたくせに、妙な期待を抱いていたのよ、私は。
と、姉は少しだけ後悔の色をつけて、そう言った。
妹は足元の砂を手に取ると、その熱く無感情な粒の集まりを見つめた。
私もわかった。ここにあるのは砂。一面の砂。砂、砂、砂と──
この地を守る御方の悲しみ。……姉様は聞こえなかった?
姉は妹にそう言われて、ようやく気づいた。いままで聞こえなかったのが不思議なくらいの声。
この地を守る地神の、大きな嘆きの声。
本当ね。どうして気づかなかったのかしら。
サーシャ姉様。私たちで鎮めてあげましょうよ。
妹の視線には懐かしい力強さがあった。そういえば、母さんはこんな眼をしていた……。
と同時に、姉の心にふと寂しさが刺さった。
鎮めてさしあげましょう、私たち、ふたりで。
シンシア、一緒に舞いましょ。
はい! サーシャ姉様!
姉妹の舞いはその地に長年こだまし続けた嘆きを吹き続ける風に変えて、彼方へと運んだ。
しかし、だからといって何かが変わるわけではなかった。
嘆きを運び去った風は、砂を運び続ける。照りつける太陽は陰ることなく、砂を焼く……。
仕方ないんだね……。
諦めたように妹がそう言うと、姉はまるで反対の言葉を続けた。
これでよかったのよ。
シンシア、前に私とずっと一緒にいたいって言っていたわね。
あ、うん……。
私もよ。私も同じ気持ち。でもね……。それは間違ってる。シンシアもそう思うでしょ。
うん……。
それと同じ。故郷が残っていたとしても、私たちは、ここに戻る訳にはいかない。
色んな国を回って、色んな人を幸せにしなきゃいけない。それが私たちの務め。
私たちが選んだ道……。
母さんと同じ道よ。
姉は袂から左右対称のふたつの髪飾りを取り出した。
これは母さんの髪飾りよ。シンシアにひとつ。私にひとつ。二人で持っていましょ。
私たちの距離はこの先きっと遠くなっていくわ。でも──
この髪飾りが私たちをつないでくれるんだね。……サーシャ姉様、ありがとう。
こちらこそありがとう、シンシア
……?
細い針のような何かが目の前を通り過ぎた。すぐにそれは肌を刺した。
あ、雨……?
空を見上げても、雲ひとつない。だが、落ちてくる水滴は増してくる。
その地を潤すほどの量ではないが、何かが変わったことを知らせるには充分だった。
姉様、サーシャ姉様見て! 雨、雨が降ってるよ。雲一つないのに! 変なのー!
そう言って、妹は嬉しそうに笑った。姉が愛した笑い方で、何度も何度も。
妹の姿に姉は目を細めた。自分が彼女の母親代わりでなくなる日を思い浮かべながら。
そう遠くない日のことを考えながら。
そうね、すごく変ね。……あ。
虹、だね……。
戦争の絶えない世界で奇跡のように生まれた平和な時代に、奇跡のように生まれた砂漠の虹。
その虹をサーシャとシンシアはいつまでも見上げていた。
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