輝ける魔道学園の教え
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そっちはどう? 試験は順調? | ||
なんとかやっていると君は答える。 | ||
でも、あの学園長は何考えてるかわかんないから、油断は禁物です。 | ||
きーみーたーちー。音楽の授業まともに受けてなかったっしょー? | ||
音楽教諭のミュート先生だよ。 | ||
この学園に音楽の授業なんてあったんだと、君は今更ながら驚いていた。 | ||
うう~、どうしてみんな音楽の授業をないがしろにするの~? | ||
じゃあ、筆記はいいから実技で試験を突破しろ~! | ||
実技……? | ||
私が出した音を聴いて、正しい音楽記号を当てはめるの。いくわよー。あ~あ~……ん、あー!! | ||
ミュート先生の声が、そのまま巨大な音符となって君たちに襲いかかってくる! | ||
なによこれ!? こんなの聞いてないわ! 逃げるわよ! | ||
ま、待って。これってまさか、フォルテ(f)ですか? | ||
正解だしー。じゃあ、次いくわー。 | ||
まだあるの!? 勘弁してよー。 | ||
先生の攻撃を全て答えるとは、なかなかやるわねー。試験は合格~、ごうかーく! | ||
やったー。シャーリーのおかげだよ。 | ||
君も感謝の気持ちをシャーリーに伝えた。 | ||
そんな、私なんて……。 | ||
シャーリーは、照れたように顔を赤くしている。 | ||
その直後、教室内に大きな雷鳴が轟いた。 | ||
生徒どもよ。よくぞ、ここまでたどり着いた! | ||
雷と共に登場したのは、ちっちゃい女の子だった。 | ||
ニヴァナ先生! | ||
学園長から簡単に卒業させるなと言われている! かわいそうだが、ここで全員脱落してもらう! | ||
お前たちにはかわいそうだが、ダンケルちゃんたっての頼みとあっちゃあ断れない。 | ||
ん……? ダンケルちゃん? | ||
そうじゃ。我とダンケルちゃんとは長い付き合いじゃ。奴が、オムツしている時から知ってる……。 | ||
見た目は若いが、ニヴァナ先生の方が、学園長よりも年上だったとは。 | ||
というか、学園長がオムツって……想像したら気分が悪くなってきた。 | ||
御託はいい。行くぞお前らあ! | ||
直後、一条の光線がニヴァナ先生の頭上に降り注いだ。 | ||
うぎゃあああああああーーッ!! | ||
あれほど生徒たちに昔のことは話すなと釘を刺しておいたのに……このおしゃべりババア! | ||
キョトンとしている君たちの視線に気づき、学園長は居住まいをただした。 | ||
あー、試験に割り込んですまない。実は、ここで卒業試験を一旦中断しようと思う。 | ||
ど、どうしてだにゃ!? | ||
実は、この黒猫くんのいる世界で行われている「大魔道杯」とやらの噂を耳にしたのだ。 | ||
君はダンケルに以前、話したことを思い出す。 | ||
その試験の形式が少々特殊でな、それを採用するのも面白いと思ったのだよ。 | ||
面白いって……。じゃあ……。 | ||
ダンケルは、大きくうなずいた。 | ||
これより、卒業試験をやり直すことにする。 | ||
なお、やり直すにあたって、これまでの試験は全てなかったことにする! | ||
そんなのないよ! | ||
生徒たちから、不満の声があがる。 | ||
一体、どうなるんだにゃ? |
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