	久しぶりの休日、君はウィズとともに街の収穫祭に訪れていた。
	広場にはところ狭しと露店が並んでいる。
	やっぱりお祭りは最高にゃ！　ほらキミ、モタモタしてないで付いてくるにゃ！
	言いながら、ウィズはカラフルな砂糖菓子を売っている露店へと駆け寄っていく。
	にゃ～（今度はコレ食べてみるにゃ！）
	お手本のような猫なで声を上げながら、そう目で訴えかけてくる。
	これで何軒目だろう……。ウィズは朝からこの調子で何かを食べ続けている。
	そもそもこの祭りは天の恵みに感謝するためのもので……。
	砂糖菓子を頬張るウィズに、君はそんな小言を口にする。
	そのとおりにゃ！　私たちが楽しめば楽しむほどそれが感謝になるにゃ！
	ウィズがここまでお祭り好きとは知らなかった。少し呆れながら君がそう言うと……。
	にゃはは！　街の「祭り猫」とは私のことにゃ！
	ウィズはおどけてそう切り返す。
	──その時だった。
	にゃにゃ！？
	ピンク色の小さな花びらがひとひら、ウィズの鼻先に舞い落ちてきて……。
	へっくちゅん！
	とウィズがくしゃみをした瞬間──
	君たちは強い光に包まれた──。

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