ラーミナ
タグ一覧
>最終更新日時:
共通情報
名前 | ラーミナ・ミレレ | CV | - | 種族 | 術士 |
登場 | - | ||||
世界 | - | ||||
所属 | 血まみれの一族 | ||||
特徴ワード | 血飛の舞踏時間 | ||||
関連キャラ | - | ||||
セリフ1 | 「至福のひととき」 | ||||
セリフ2 | 「私、あなたと 踊りたかったのに」 | ||||
セリフ3 | 「もう あなた いらない」 | ||||
補足情報 | 家臣や領民を遊びと称して殺めていたとされる血まみれの一族の末娘。 血と錆と、死体の匂いに充満した地下室で、美しいドレスに身を包み 今日もダンスの相手を待ち続けている。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
北の崖に立つ廃城には、おぞましい言い伝えがあった。
その城に住む一族は、家臣や領民を遊びと称して殺めていたとされる。
長い時間をかけ、苛虐的な責め苦を加え、
苦しむ姿をいつまでも眺めるのが好きだったとか。
そういった逸話から、一族は「血まみれの一族」と呼ばれていた。
彼らは末娘の生まれたその年に、謎の失踪を遂げたという。
それはこの世界でおよそ100年ほど前の記録であり、
故に「血まみれの一族」の逸話は昔話の一種と化していた。
だが、いつの頃からだろう。
主を失い、長い時間を掛けて朽ち果て、半ば崩れかけたその城に、
「怪物に囚われた少女」がいるという噂が立った。
噂を聞きつけた何人もの勇者や冒険者は、
少女を助けようと怪物討伐へ向かい、そして――
……ひとりとして、帰ってはこなかった。
「ぎゃ……あ……」
美しい赤い月が見下ろす、朽ちた城の地下室で、切れ切れの叫び声が上がる。
「怪……物……! 怪物め……」
冒険者は恨みのこもった瞳で、眼前の小さな怪物を見つめた。
血と錆と、死体の匂いに充満した地下室で、美しいドレスに身を包み、
柔らかな微笑みを浮かべ、膝に乗る白い猫を撫でながら、
芳しい香りのする紅茶のカップを傾ける――。
――少女の姿をした怪物を。
「怪物……ちがうわ。ラーミナ・ミレレ。私の、名前」
怪物――もといラーミナは、ゆっくりとした口調で冒険者の言葉を否定した。
ろうそくがゆらめき、背後に映る「血まみれの一族」の肖像画が照らされる。
……その額縁には、ミレレ家という刻印があった。
「私、あなたと 踊りたかったのに」
ガシャガシャと、ラーミナの足元から剣が生まれていく。
まるで魔法に疎いその冒険者にとって、眼前の光景は恐怖そのものだった。
そして彼は思い出す。記録にあった末娘の名は、ラーミナだったと。
「何度言っても……」
話し始めた彼女は、ひとつ上品にため息をつくと、
カップに残った紅茶を飲み干しこう続ける。
「何度言っても 私に合わせて踊ってくれないから」
不満気に唇を尖らせ、ラーミナはカップを逆さにする。
紅茶の雫がひとつ、地面に堕ちた時。
「もう あなた いらない」
刃の、雨が降った。
その先の事を、誰もしらない。
※話の最初に戻る
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない