美しいメロディ
タグ一覧
>最終更新日時:
魔物を追い払って、船の見えるところまでやってきた。 | ||
アイもテレーゼも、魔物を傷つけることがなかった。 | ||
私は、大人しくしてもらうように頑張るだけ。 | ||
そこに理由はないのかもしれないけれど、君はそれはどうして? と問いかけた。 | ||
大切な子と約束したから。 | ||
大人しくさせるだけなら、私のピアノがあるわ。 | ||
テレーゼの指が鍵盤を叩き、美しいメロディを奏でていく。 | ||
それは心を揺さぶられる、情感のこもった旋律だった。 | ||
音楽は聴く人によって、喜怒哀楽の感情が変わってくるものだけど……。 | ||
落ち着かせるためだけの曲だって存在するもの。 | ||
すごい……何だか癒されますね……。 | ||
心……テレーゼの音は、すごく美しい。 | ||
アイはうっすらと微笑み、テレーゼの音を聴いている。 | ||
アイにも聴かせてあげたいな。 | ||
私の音でよければ、いつでも。 | ||
それで、船には乗るのかにゃ? | ||
そうね。乗っちゃいましょうか♪ | ||
アイスのお城があるというが、どういう場所なのだろうか。 | ||
その名の通り、アイスでできたお城です。綺麗なお城なんですよ。 | ||
ふたりはどうするの? とアイとテレーゼに問いかける。 | ||
せっかくだから観光させてもらおうかな? | ||
私も。綺麗な場所なら見てみたい。 | ||
帰る手段があるなら、早く知りたいけど焦ってもしょうがないからね。 | ||
この子たちは結構楽しんでいるみたいにゃ。 | ||
デザートンという魔物のことがあるというのに、君も少しだけこの旅が楽しくなってきていた。 | ||
じゃあ、行ってみましょう。 ……アイスのお城へ。 | ||
[海を渡るには?] << 目次 >> [偶然の再会] |
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない