対決! エクレアル
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見つけたにゃ! あそこにユキヤがいるにゃ! | ![]() | |
少人数のユキヤたちは既に大勢のエクレアルの学生たちによって完全に取り囲まれていた。 | ||
その中には、ニコラやシャーリー、学園の警備委員であるカエデの姿もある。 | ||
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![]() | こんな少数でエクレアルに挑むなんて。魔法属性の相性ってやつ、授業で習わなかったの? | |
![]() | フッ……問題ないさ。すっげー調子いいんだ、オレ。力がみなぎってくるみたいでさ……。 | |
他のアクアシアの学生がたじろぐ中、ユキヤだけは不敵な笑みを浮かべる。 | ||
![]() | 我々エクレアルもなめられたもんだな。 | |
そう睨み合う三人のそばにいたシャーリーがイツキの姿を見つける。 | ||
![]() | イツキ先輩! ちょっとこの人たちどうにかして下さいよ! っていうか何なんですかいきなり! | |
お前たちやめるんだ! | ![]() | |
なんとかその場を収めようと、イツキがユキヤの前に出る。 | ||
![]() | 邪魔するなよ。お前の指図を受ける気はない。 | |
みんなも聞いてくれ。これはこいつらが勝手に仕掛けたことだ。アクアシアの総意じゃない! | ![]() | |
![]() | ……イツキ君。これは喧嘩とか、訓練じゃないんだよ。実戦なんだ。 | |
そう言って、ニコラは雷を宿した矢をクロスボウにセットする。 | ||
![]() | イツキ君、戦いたくないとか……そんな甘い考え方してると怪我だけじゃ済まないかもよ……。 | |
……イツキ! ニコラの目……本気にゃ! | ![]() | |
ニコラ、やめてくれ! | ![]() | |
どうやら衝突は避けられそうにないにゃ……。 | ![]() | |
(戦闘終了後) | ||
双方が入り乱れる戦闘の中、イツキは攻撃をかわしながら、必死に説得を続ける。 | ||
ニコラ、エクレアルのみんな! アクアシアは停戦を申し入れる。だからもうやめてくれ! | ![]() | |
しかし──。 | ||
![]() | イツキ! 勝手に決めるなよ! | |
とユキヤはニコラに向かって、魔力を帯びた氷のつぶてを放つ。 | ||
ニコラッ! | ![]() | |
イツキはニコラを庇い彼女の前に飛び出した。 | ||
ぐぁ………。 | ![]() | |
ユキヤの攻撃を背中に受け、イツキは膝をつく。 | ||
![]() | イツキ君……。 | |
ニコラ、大丈夫か……? | ![]() | |
![]() | イツキの野郎……余計なことしやがって……。 | |
![]() | ユキヤさん! 自分のクラスの指揮官になんてことするんですか! | |
シャーリーは怒りに任せ、背負った巨大な砲身をユキヤへ向ける。 | ||
![]() | シャーリー、もういいよ。 | |
と、ニコラはシャーリーをなだめると、 | ||
![]() | みんなも、クラスへ戻ろう。これ以上戦う必要はないわ。 | |
エクレアルの学生たちを連れてその場から去ろうとする。 | ||
ニコラ……ありがとう。 | ![]() | |
![]() | 誤解しないでね。別に、戦いをやめたわけじゃないから……。 | |
そう言って、ニコラはこちらを振り返ることなく去っていった。 | ||
ニコラ……。 | ![]() | |
![]() | さすがにこの人数じゃ無理か……。お前たち、クラスへ戻るぞ! | |
と、ユキヤたちはその場を後にする。 | ||
……イツキ、しっかりするにゃ? | ![]() | |
……大丈夫だ。カッコ悪いとこ見せたな、魔法使い。 | ![]() | |
君はイツキに肩を貸し、彼を立ち上がらせる。 | ||
アクアシアへ戻ろう。このままユキヤの好きにさせておくのはまずい。 | ![]() | |
イツキの言葉に頷いて、君たちはアクアシアへと向かう。 |
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