呼び出された者
(0コメント)![]() さ、こっちよ、アイ。この先に船が止まっているって、街の人が言っていたわ。 向こうには人の気配はない。 そうなの? 私にはわからないわ……。  | ||
| あれは誰にゃ? | ![]()  | |
| 君は首を傾げる。 | ||
| ここに来るまでに会った街の人たちとは、見るからに雰囲気が違う。 | ||
| もしかすると、彼女たちもまた自分と同じようにここに呼ばれたのかもしれない、と君は思った。 | ||
![]()  | あら。あなたたち……。 | |
| 向こうもまた、君たちに気づいたようだった。 | ||
| 君は自己紹介を済ませ、ラヴリたちも同様に挨拶をした。 | ||
| 彼女たちも自分の名を名乗り、一通りの挨拶が終わった。 | ||
![]()  | あなたたちは、何がきっかけでこうなったのか、知っているみたいね。 | |
| それを制するようにテレーゼが言葉を投げかけてきた。 | ||
![]()  | うふふ、その目、図星って感じね。 | |
| 君たちはラヴリの魔法で呼ばれてしまったんだ。厳密に言えば、その魔法は妨害されたが……。 | ![]()  | |
| 帰すことはできるかもしれないけど、それはデザートンを倒さないと……。 | ![]()  | |
| 簡単に事情を説明すると、テレーゼと名乗った女性はすぐに受け入れてくれたようだった。 | ||
| その隣に立つ少女──アイは、無表情で君を見つめていた。 | ||
| キミ、もしかして何かやったにゃ? | ![]()  | |
| そんなことは……と否定して、君はアイとテレーゼに向き直る。 | ||
![]()  | アイとは、すぐそこで出会ったの。ええっと確か……。 | |
![]()  | 私も同じ。気づいたらここにいて、帰る手段を探していた。 | |
| ……キミ、話を聞く必要がありそうにゃ。 | ![]()  | |
| 君は、そうだね、と口にするが……。 | ||
![]()  | デザートン……それを倒せば帰れるの? | |
| たぶん、と君は答える。 | ||
| ラヴリも、表情を窺うに確証があるわけではないようだった。 | ||
![]()  | 私は、帰りたい。待っている人がいるの。 | |
![]()  | 私もそうよ。演奏会に出なければいけないの。そのための練習もしなくちゃ。 | |
| 演奏会……彼女の持っているものを見るに、音楽家ということだろう。 | ||
| ひとまずここではなんだから、場所を変えよう。 | ![]()  | |
| 君は頷いて、みんなとともに先へ進んだ。 | ||
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