キュウマ
(0コメント)共通情報
名前 | キュウマ | CV | - | 種族 | 戦士 |
登場 | - | ||||
世界 | 和ノ国 | ||||
所属 | 異能集団「鎌鼬」の一人 | ||||
特徴ワード | 裏切り者を追い続け | ||||
関連キャラ | - | ||||
セリフ1 | 「お前はいつもそう言うじゃないか、フウチ」 | ||||
セリフ2 | 「今日はたまたま運が悪かったのさ」 | ||||
セリフ3 | 「……わからん。だが、どこか遠い世界にいるやもしれん」 | ||||
補足情報 | 人に害なす「鬼」を斬る異能集団「鎌鼬」の一人。 「赤火」と称される裏切り者に里を焼かれ、 「赤火」を追い詰めるため和ノ国各地を放浪している。 相棒の使い魔の鎌鼬の名前は「フウチ」 |
パーソナルストーリー

バックストーリー
和ノ国に、とある異能の者たちがいた。
人に害成す「鬼」を斬り、青い風と共に消えてゆく。
その者達は、その使い魔ゆえにこう呼ばれていた。
「鎌鼬」と。
夏も盛りを超えた、月の明るい夜のことであった。
人里に鬼が出たという報せを受け、キュウマは大鎌を担いで風に乗った。
「嫌な予感がするぜ、相棒」
「お前はいつもそう言うじゃないか、フウチ」
フウチと呼ばれた肩に乗る使い魔は、鼻をすんすんと鳴らし風のにおいを嗅ぐ。
「今日は冥府だって休みのはずだろ。うちの里だって祭りの最中だってのに……」
「こういう時のための廻番だ。今日はたまたま運が悪かったのさ」
祭りの喧騒に後ろ髪を惹かれながら、キュウマは風を斬って飛ぶ。
――たまたま運が悪かったのさ。
彼は、その言葉だけでは片付けられないことを、数刻後に知ることとなる。
報せを受けた人里には、果たして誰もいなかったのだ。
「相棒、こいつぁ……こいつぁどういう事なんだ!?」
「……わからん。この報せを届けたのは誰だ?」
キュウマは考える。
考えてはならないと思いながら。
人里に鬼が出た、とキュウマに伝えたのは誰だったか。
祭りの日、唯一大鎌を持つことを許される、廻番のキュウマを追い出したのは。
「誰だった?」
キュウマの体に、青い火が浮かぶ。抑え切れない怒りが、形を成す。
「たしか、赤火の――」
フウチがその名を口に出そうとした時だった。
山向こうに、キュウマの里の方向に、赤い、赤い火が見える。
「キュウマ! 里が、里が……!」
「わかってる」
慌てるフウチをたしなめて、キュウマはゆっくりと歩き出す。
その方向――朽ちた家屋の折れた柱に、真新しい手紙が打ち付けられていたのだ。
震える指で、キュウマはそれを千切り取る。
『通う血と 同じ鬼火のあかよろし
赤い蝶舞う 青きふるさと』
手にした手紙は、キュウマの炎で灰も残らず消えていく。
彼はこの時決めたのだ。
赤火の裏切り者を切ると。
どこまでも、追いかけてやると。
「相棒、今日はどこに行くよ。もう和ノ国は探し尽くしちまったぜ」
「……わからん。だが、どこか遠い世界にいるやもしれん」
キュウマは大鎌をかつぎ風に乗る。
風の吹くまま気の向くまま、赤火の仇を追い求め……
はてさて、キュウマの旅は、いずこへ続く。
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