エステル
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№ | 3154 | 3155 | 3156 |
名 | (S) 毒舌魔道士 エステル | (S) 天才の挫折 エステル | (S+) 奮起する天才 エステル |
AS | 魔力調整 | 魔力調整 | 天元魔道 |
SS | ブラストシャワー | ブラストシャワー | ブラストシャワー |
№ | 3157 | 4596 | |
名 | (SS) 天元魔道士 エステル・モカ | (L) 覚醒の天元魔道士 エステル・モカ | |
AS | 天元魔道 | これぞ真の天元魔道! | |
SS | スペクトラム・テンペスト | レジオン・ファンタズム |
共通情報
名前 | エステル・モカ | CV | - | 種族 | 術士 |
登場 | GateDefenders 境界騎士団 | ||||
世界 | クエス=アリアス | ||||
所属 | 境界騎士団員 | ||||
特徴ワード | 天才肌、アネモネ信者 | ||||
関連キャラ | GateDefenders 境界騎士団 | ||||
セリフ1 | 「アネモネさまー」 | ||||
セリフ2 | 「はーい、凡人さんたちはひざまずいてて~。全知全能才色兼備、最強魔道士の登場だよ~」 | ||||
セリフ3 | 「アネモネ様は挫折を知っている。私と同じように」 | ||||
補足情報 | ある異界にて天才の名をほしいままにした魔道士。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
境界騎士団、王国騎士団、魔道士たちの混成軍は、さらに勢いに乗って竜の群れを押し返していく。
アネモネとセドリックが中央の、ロベルトとルートヴィッヒが右翼の先陣を切る。
そして、左翼の先頭に立つのは1人の少女──エステルだった。
「うわっ……!?」
左翼。竜どもと剣を交えていた騎士たちが、思わず悲鳴を上げる。
幾千もの弓兵が一斉に矢を放ったかのごとく、無数なる紅蓮の流星が大地に降り注いだのだ。
だが、流星が彼らを直撃することはなかった。
信じがたいことに、それらは竜だけを襲い、その巨体を大地に打ち倒していた。
「ふふん」
その『信じがたいこと』をなした少女は、自慢げに胸を張った。
「あんたたちなんてどーでもいーけど。兵が減ったら、アネモネ様の名前に傷がついちゃうからね~」
振り向くと、後ろの魔道士たちが愕然となっている。
エステルが精霊を介さず魔法を使ったことに驚いているのだ。
(そりゃそうよね~)
エステルが使うのは異界の魔法。
この世界の魔道士たちとは、魔道の原理が根本的に異なっている。
誰もが魔法を使える異界──高度な魔法文明が発達していたその地において、
エステルは天才の名をほしいままにする魔道士だった。
その世界の魔法はすべて極めていたし、彼女を超える魔道士など存在しなかった。
──だが、突如として開いた『異界の歪み』から現れた魔物の前に、彼女の自信はみじんと砕かれた。
魔物たちは、魔法をものともしなかった。
エステルが放つ最大の秘術ですら、意にも介さず向かってきたのだ。
自らの魔法に絶対の信を置いていたエステルにとって、それはまさしく悪夢だった。
敗北を喫したエステルは、命からがら逃げ出した。
みじめさに、涙があふれて仕方なかった。
ただひたすら、必死に逃げ続けて──いつしか彼女は、異界の狭間に落ちていた。
そこには、魔法の通じない魔物がひしめいていた。
エステルは自分のすべてが否定されたような絶望に呑まれ、立ち尽くすしかなかった……
その絶望を切り拓いたのが──狭間の魔物たちを切り伏せてエステルを救ったのが、アネモネだった。
オルハに派遣された彼女は、数多の剣を操って魔物を撃破し、見事エステルを救い出したのだ。
救われた安堵より、救われたみじめさに、エステルは泣いた。
すると──アネモネは、そんな彼女を真っ向から見つめ、問うた。
「あの魔物たちに負けたのが、無念か」
こくり、とエステルは泣きながらうなずいた。
アネモネは笑わなかった。
ただ真摯にこちらを見つめていた。
「私もだ。かつて奴らに敗北し、大切なものを失った」
それでも、と彼女はこちらの頬に優しく触れた。
「無念さに泣いてから、ずっと自分を鍛え続けてきた。必死に。そして今、こうしておまえを救えた。
だから──おまえもいつか、己の無念を超えられる日がくるさ」
そして、あどけなく微笑んだ。
その微笑みを、エステルは、ぼうっと見つめ返していた……
(アネモネ様は挫折を知っている。私と同じように)
今となっては、そのつながりを誇らしくさえ思う。
あれから、必死に努力してきた。
彼女の魔法が異界の魔物に通じるすべを編み出し、ようやくこうして戦えるようになった。
挫折から這い上がったアネモネ様と同じ道を行きたい──それが、あの日、心を救われてからの願いだった。
「さあ、次の大魔法、飛ばしていくよー!」
アネモネとセドリックが中央の、ロベルトとルートヴィッヒが右翼の先陣を切る。
そして、左翼の先頭に立つのは1人の少女──エステルだった。
「うわっ……!?」
左翼。竜どもと剣を交えていた騎士たちが、思わず悲鳴を上げる。
幾千もの弓兵が一斉に矢を放ったかのごとく、無数なる紅蓮の流星が大地に降り注いだのだ。
だが、流星が彼らを直撃することはなかった。
信じがたいことに、それらは竜だけを襲い、その巨体を大地に打ち倒していた。
「ふふん」
その『信じがたいこと』をなした少女は、自慢げに胸を張った。
「あんたたちなんてどーでもいーけど。兵が減ったら、アネモネ様の名前に傷がついちゃうからね~」
振り向くと、後ろの魔道士たちが愕然となっている。
エステルが精霊を介さず魔法を使ったことに驚いているのだ。
(そりゃそうよね~)
エステルが使うのは異界の魔法。
この世界の魔道士たちとは、魔道の原理が根本的に異なっている。
誰もが魔法を使える異界──高度な魔法文明が発達していたその地において、
エステルは天才の名をほしいままにする魔道士だった。
その世界の魔法はすべて極めていたし、彼女を超える魔道士など存在しなかった。
──だが、突如として開いた『異界の歪み』から現れた魔物の前に、彼女の自信はみじんと砕かれた。
魔物たちは、魔法をものともしなかった。
エステルが放つ最大の秘術ですら、意にも介さず向かってきたのだ。
自らの魔法に絶対の信を置いていたエステルにとって、それはまさしく悪夢だった。
敗北を喫したエステルは、命からがら逃げ出した。
みじめさに、涙があふれて仕方なかった。
ただひたすら、必死に逃げ続けて──いつしか彼女は、異界の狭間に落ちていた。
そこには、魔法の通じない魔物がひしめいていた。
エステルは自分のすべてが否定されたような絶望に呑まれ、立ち尽くすしかなかった……
その絶望を切り拓いたのが──狭間の魔物たちを切り伏せてエステルを救ったのが、アネモネだった。
オルハに派遣された彼女は、数多の剣を操って魔物を撃破し、見事エステルを救い出したのだ。
救われた安堵より、救われたみじめさに、エステルは泣いた。
すると──アネモネは、そんな彼女を真っ向から見つめ、問うた。
「あの魔物たちに負けたのが、無念か」
こくり、とエステルは泣きながらうなずいた。
アネモネは笑わなかった。
ただ真摯にこちらを見つめていた。
「私もだ。かつて奴らに敗北し、大切なものを失った」
それでも、と彼女はこちらの頬に優しく触れた。
「無念さに泣いてから、ずっと自分を鍛え続けてきた。必死に。そして今、こうしておまえを救えた。
だから──おまえもいつか、己の無念を超えられる日がくるさ」
そして、あどけなく微笑んだ。
その微笑みを、エステルは、ぼうっと見つめ返していた……
(アネモネ様は挫折を知っている。私と同じように)
今となっては、そのつながりを誇らしくさえ思う。
あれから、必死に努力してきた。
彼女の魔法が異界の魔物に通じるすべを編み出し、ようやくこうして戦えるようになった。
挫折から這い上がったアネモネ様と同じ道を行きたい──それが、あの日、心を救われてからの願いだった。
「さあ、次の大魔法、飛ばしていくよー!」
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