そして戦いが始まる
(0コメント)学生たちが入り乱れる校内を駆け抜け、アクアシアの校舎までやって来た君たち。 | ||
校舎はすでにイグニーマの生徒たちに囲まれていた。 | ||
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![]() | ぐぉおおおおお! エミリアァアアアア! | |
やめなさいジョージ! イグニーマ3年組の指揮官は私とヴォルフよ! | ![]() | |
リンカとヴォルフの登場に、イグニーマの生徒たちは攻撃の手を止めるが──、 | ||
![]() | ほっとけ! これは戦争じゃねえ! 妹を思う兄の怒りだー! | |
ジョージはひたすら暴れ続ける。 | ||
アイツ、完全にブチ切れてるぜ……。 | ![]() | |
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![]() | ジョージさん! 加勢するぜ! | |
ジョージと共に戦闘に参加しようとするアキラをイツキが制する。 | ||
アキラ、お前なにやってんだ。今すぐこの馬鹿騒ぎをやめろ! | ![]() | |
![]() | オレは完全に兄ちゃんを見損なったぜ! 汚い手使うなよな! | |
なんのことだよ! ちゃんと説明しろよ! | ![]() | |
![]() | うるせー! | |
アキラにイツキの制止を聞く気配はない。 | ||
……こりゃ、話どころじゃねェな。まずはおとなしくさせねぇと。 | ![]() | |
仕方ないわね……。みんな、やり過ぎないようにね! | ![]() | |
……ったく。わけわかんねぇよ。 | ![]() | |
混沌とした状況の中、イツキたちは自分の武器に魔力を宿した。 | ||
(戦闘終了後) | ||
お前らマジで頭冷やせ! | ![]() | |
と、イツキは剣にまとわせた水流をジョージとアキラに放った。 | ||
![]() | ぶぁっ! | |
![]() | 冷てっ! | |
大量の水を頭から浴び、ふたりは攻撃の手を止めた。 | ||
さぁ。話を聞かせてもらうぜ。 | ![]() | |
![]() | 見てみろよ、これ! | |
と、アキラはイツキに一枚の紙を突きつける。 | ||
そこには──。 | ||
「お兄ちゃん、助けて。アクアシアの人たちに捕まってるの」 | ||
と書かれている。 | ||
まさかそんなこと……。 | ![]() | |
と、イツキはエマを見る。 | ||
あるわけないじゃないですか、そんなこと! | ![]() | |
そこに──。 | ||
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![]() | おにーちゃーん! またお弁当忘れたでしょー! | |
と、ランチの入ったバスケットを抱えたエミリアが走ってくるのが見える。 | ||
![]() | エミリア! お前、捕まってたんじゃ……。 | |
![]() | え? 何の話? | |
ジョージの言葉にエミリアはきょとんとしたまま立ち尽くす。 | ||
![]() | ……よかった。本当に……本当に良かった……。 | |
と、ジョージはエミリアを抱きしめる。 | ||
![]() | うう。お兄ちゃん、苦しいよぉ……。 | |
どうやら何かの間違いだったみたいだな。 | ![]() | |
![]() | 兄ちゃん、ごめんな。今回は完全にオレの早とちりだったよ。 | |
……とりあえず、この場は収まったが、何か裏がありそうだぜ、これは。 | ![]() | |
そうヴォルフが言った矢先──。 | ||
アクアシアの校舎から魔力を帯びた"氷の塊"が飛んできて君たちの目の前で爆ぜた。 | ||
きゃぁ! | ![]() | |
![]() | ……そっちが勝手に勘違いして襲ってきたんだ。このままタダで済むわけないだろう? | |
ユキヤは左手に持った鉄球に魔力を集中させ、新たな"氷の塊"を生成している。 | ||
お前ら、いい加減にしろ! | ![]() | |
怒声と共にイツキの全身から強力な魔力が放たれ、衝撃波となってその場を揺らした。 | ||
![]() | ……っ! | |
そのすさまじい魔力に圧倒され、学生たちは沈黙し、気がつけば混乱は完全に鎮まっていた。 | ||
アクアシアの指揮官はオレだ。勝手な真似はしないでくれ。 | ![]() | |
![]() | ……わかったよ。 | |
イグニーマのみんなも、教室に戻りましょう。 | ![]() | |
リンカの言葉にイグニーマの学生たちも構えた武器をおろした。 | ||
ありがとうリンカ。 | ![]() | |
……ったく、こいつら放っといたら、何しでかすかわかんねぇな。 | ![]() | |
そうね。生徒会として、私たちがみんなを統率しないといけないわ。 | ![]() | |
そして始業の鐘が鳴った。 | ||
今のが、戦闘開始の合図なのかにゃ? | ![]() | |
そうみたいだな。とにかくクラスへ戻ろう。みんなと話をしないと……。 | ![]() | |
イツキの言葉に頷いて、君たちはアクアシアの校舎へと入っていく。 |
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