お菓子は誰のもの?
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![]() ──つまり、そういうことなんです。 ……なるほどにゃ。 | ||
ラヴリが事情をかいつまんで要約してくれた。 | ||
ピークたち三人がスィー島を訪れると、島の人たちは何故か、みんな暗い表情を浮かべていた。 | ||
原因は大食いの魔物──デザートンという存在だった。 | ||
![]() | お菓子とあらば何でも食べてしまう、厄介な魔物だ。 | |
![]() | それで、そのデザートンにガツンと言ってあげおうって話になったの。 | |
![]() | でも何がきっかけか、いきなり暴れだして止めるに止められなくなって……。 | |
![]() | そうです……力及ばずで……。 | |
デザートンは大食いであるだけでなく、強大な魔力を秘めていた。 | ||
その危険な力に対抗するべく、ラヴリは状況を打破できる助っ人を呼ぶことにしたらしい。 | ||
![]() | 甘いの甘いの、いらっしゃいって呼んだんですけど……。 | |
しかし、それはデザートンによって妨害されてしまい……。 | ||
私たちが呼ばれたってわけにゃ。 | ![]() | |
甘いお菓子を食べようって気持ちになっていたのは確かにゃ。 | ![]() | |
![]() | しかし、この人数で果たしてあの魔物に勝てるかどうか……。 | |
そんなに手強い相手なのかにゃ? | ![]() | |
話を聞く限り、危険な力を持っていることは間違いない。 | ||
だけど、君にとってそれは想像の域を出ないことだった。 | ||
ところで、ラヴリの魔法は私たちしか呼べなかったのかにゃ? | ![]() | |
![]() | …………。 | |
どうしたにゃ? | ![]() | |
急に黙ってしまったラヴリ。 | ||
君は不思議に思って、その顔を覗き込む。 | ||
![]() | ラヴリの魔法はまだ未熟で、誰が呼ばれたのかわからないんだ──。 | |
![]() | 言葉が悪いわよ、プレミオ。まだ勉強中♪ でしょ? | |
![]() | あれ痛い。フォローで心が痛い。 | |
みんなで何やってるにゃ……。 | ![]() | |
ウィズは呆れ顔で、とりあえずのツッコミをいれた。 | ||
![]() | スィー島は広い……もしかすると、君のほかに呼ばれた人がいるかもしれない。 | |
仮にどこかに仲間となってくれる人がいるなら、それは心強い。 | ||
![]() | 探しましょ。ね? | |
![]() | はい! お菓子をひとり占めなんて許せませんから……! | |
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