美味しさの中に
(0コメント)あっ、ほら、あそこに立っている方です。 | ![]() | |
![]() ようやく辿り着いたその先に、少女が立っていた。 それは確かにうさぎのような……。 被り物だろうか? | ||
あのーぷりんの方ー? | ![]() | |
![]() | はい? あっ……。 | |
![]() | あのー、お久しぶりです。ええっと……確か、あのー……お祭りのときの……えっと……。 | |
![]() | ああ! ああ! おだんごを買いに来ていただいた、あの! あのときの! | |
ええっ! 違います! ミコトです! ついさっきお会いしたミコト……! | ![]() | |
![]() | あー……。 | |
全く理解していないような彼女は、とりあえず2度、3度頷いた。 | ||
![]() | ツキミです! えっと、お団子──今は、プリンというものを売っています! | |
そうなんです。この方から、ぷりんをいただいたんです! | ![]() | |
仲良くなったっていうのは嘘にゃ? | ![]() | |
ううう嘘じゃありません。ほら、だっていたでしょう!? | ![]() | |
![]() | あっ、思い出しました。えっと……確か歌を詠んでいた方……。 | |
どうやら知り合いで間違いないようだな。 | ![]() | |
安心したわ。 | ![]() | |
ツキミは、どうしてプリンを売っているにゃ? | ![]() | |
![]() | はー、それが実は全く覚えがなくて。気づいたらこの島にいて。 | |
![]() | それで仕方ないから、プリンを売ることにしたんです。 | |
なるほど。ひとつもわからないにゃ。 | ![]() | |
お団子がないので、プリンを売ることにしたそうです。 | ![]() | |
でもわかります。ここのプリンはぷるんぷるんですから。 | ![]() | |
そういう問題なんだろうか……? と君は思ったが、ツッコむことができなかった。 | ||
ひとまず事情を説明し、ここに来てしまったツキミにも手を貸してもらうことにした。 | ||
![]() | よくわかりませんけど、とりあえずついていく方向で大丈夫ですか? | |
もうそれでいいにゃ。ついてきてくれれば、きっと何かが起こるにゃ。 | ![]() | |
ミコトとツキミの空気にのまれたのか、すっかりウィズもこんな雰囲気に……。 | ||
![]() ではでは、みなさん。お城のほうへレッツゴー! | ||
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