クイズ対決!
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![]() ツキミちゃん、このぷりんって手作りなの? いえ~。なんかこれを卸してくれる人と知り合って、とりあえず売ってみようかな~と。 | ||
とりあえずで行動するなんてすごい。私なんて最近ご利益ぽいんとを集めてなくて……。 | ![]() | |
スウちゃんもセイちゃんも頑張ってるし、私もって思うんだけど……どうしたらいいかなぁ。 | ![]() | |
![]() | そういうときは、はいプリン。これを食べると、気持ちが前向きになりますよ。 | |
お皿に乗せたプリンを取り出して、ミコトに手渡した。 | ||
すると、ラヴリが突然目を輝かせ、言う。 | ||
ああ、いいですねえ。プリンをスライスして食べるのも実は美味しいんですよ。 | ![]() | |
![]() | はい、あなたもどうぞ。 | |
ツキミに渡されたプリンを、そのままするりと口に運んだ。 | ||
……甘い。それに本当にとろけるようだ。 | ||
![]() | そうでしょう。こう、丸めて火を通したくなるよね~。おだんごになるかなぁ? | |
![]() | …………。 | |
![]() | はっ!? お団子の中に入れたら美味しいのでは……!? | |
斬新。 | ![]() | |
いい句が浮かびました。 | ![]() | |
美味しそう それはとっても 美味しそう……っと。 | ![]() | |
いや、和歌の質がブレすぎにゃ。 | ![]() | |
なるほど。プリンをつついたときのように右に左に……。 | ![]() | |
うまいこと言ったつもりかにゃ! そうはいかないにゃ! | ![]() | |
──ふっ。 | ||
ふと、君は背後に気配を感じ振り返った。 | ||
![]() ここから先に進みたいのなら、僕を倒してからにしてもらおう。 | ||
あっ……ええっと……確か、あのー……お祭りのときの……えっと……。 | ![]() | |
……電卓さん? | ![]() | |
![]() | そう、でんた──えっ、電卓!? | |
それで電卓さん、私たちに何かご用ですか? | ![]() | |
![]() | 待って。僕の名前を電卓で話進めないで。違うよ。僕は電卓じゃないよ。 | |
ハカセ……? | ![]() | |
![]() | そんな探り探り聞かないでくれ。それとメガネをかけてるだけでその呼び方をするな! | |
電卓でもハカセでもなんでもいいにゃ。だいたい何をしたいのかわかったから先に行くにゃ。 | ![]() | |
![]() | 見ての通り、僕はとても賢いんだ。君たちのレヴェルに合わせた会話はしていられないよ。 | |
![]() | わかるかい? レヴェルが違うんだよレヴェルが。 | |
ところでメガネさん、ここを通していただきたいのですが……。 | ![]() | |
![]() | ここを通りたかったら、クイズ対決で僕に勝っ──ひねりもなくメガネとか言うな!! | |
君はミコトとツキミの前に出て、クイズ対決? と訊き返した。 | ||
![]() | そう。僕が最も得意とする勝負さ。先に100問正解したほうが勝ちでどうかな。 | |
……結構、面倒な相手にゃ。 | ![]() | |
まあまあ、と君はウィズをなだめる。 | ||
確かにすぐにでも先へ行きたいところだけど、無視して行くわけにも……。 | ||
きっと彼は、今までに出会った分身同様、デザートンに強く関係している。 | ||
![]() | さあ、ここを通りたくばこのハカセを倒していきたまえ!!! | |
(戦闘終了後) | ||
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あら、すごいわ。圧勝ね。 | ![]() | |
![]() | ちょっ……え、ちょ、うそ……強くない? 君たち、クイズに強くない? | |
ふふん。そうでしょう。 | ![]() | |
ミコトは見てただけにゃ……。 | ![]() | |
お、応援もちゃんとしてましたよ! | ![]() | |
![]() | そんな馬鹿な……この僕がクイズ対決で負けるなんて……僕はとても賢いのに……。 | |
苦戦することもなくクイズ対決に勝利した。 | ||
それはミコトやツキミの助力があってこそだったのかもしれない。 | ||
![]() | 僕の自信をここまでへし折ったのは君たちが初めてだ……。 | |
それはいいけど結局、ハカセは何がしたかったにゃ……。 | ![]() | |
はい、あなたにもお菓子をプレゼント。美味しいですよ。 | ![]() | |
ハカセは、ツキミにもらったプリンを口にして、満足げに頷いた。 | ||
![]() | そうか……僕に足りなかったのは、知識ではなく他人への思いやり……。 | |
![]() | 僕に勝ち、美味しいお菓子をくれた君たちにはひとつ、忠告をさせてもらうよ。 | |
![]() | 分身を倒したことで、デザートンが弱るなんて考えは持たないほうがいい。 | |
![]() 抑圧された欲望は、かえって──。 | ||
そこまで言って、ハカセが消えていった。 | ||
……大事なところは言わないで消えたにゃ。 | ![]() | |
しかし、恐らくこの先にデザートンがいる。 | ||
![]() | ああ。今度こそデザートンを止めるぞ。 | |
![]() | 魔法使いさんがすごく頑張ってくれてるから、絶対に大丈夫♪ | |
みんなに帰ってもらうためにも、必ずデザートンを倒さなければならない。 | ||
君は大きく頷き、前へと足を進めた。 | ||
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