競技場案内
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| 永世中立都市にあるクロム・マグナ魔道学園では様々な国の若者が魔道の鍛練をしている。 | ||
| イツキに案内されながら、君たちはこの異界や学園について、いろいろな話を聞いた。 | ||
| ──この異界は常に争いが絶えないということ。 | ||
| ──その結果、人々は鋼鉄の剣を作る製造技術と魔法技術を大きく発展させてきた、ということ。 | ||
 | ありがとな、魔法使い。また学園に来てくれて。 | |
| 君たちの少し前を行く樹が、唐突に言った。 | ||
| 君は驚き、その理由を尋ねる。 | ||
 | 卒業式の打ち合わせ、お前たちのお陰でやらずに済んだ……。 | |
| そんなイツキの言葉に、君はイツキと初めて会った時のことを思い出す──。 | ||
 けど、オレたちの世界は常に争いが絶えない。卒業したら、いつかそいつらと敵同士になる。 それでも──学園を卒業するまでは、大切な仲間たちだ。 | ||
| いつも和気あいあいと楽しそうにしている彼らは、そんな過酷な運命を背負っているのだ。 | ||
| イツキの少しだけ寂しそうな背中を見つめながら、君はふとそんなことを考えた。 | ||
| そうだ！ どうせなら明日から一緒に授業でも受けてみないか？ | |
| そう言って振り返るイツキの顔は、いつもどおりの笑顔を浮かべていた。 | ||
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