占拠された要塞
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大空戦によって国力を示し、終わらない戦争を繰り広げてきた大陸。 | ||
それは、数百年前のある争いを発端としていた。 | ||
魔法が失われたその年の話だって、プルミエは言ってたにゃ。 | ||
かつて魔法が隆盛を極めた際、連合国同士のかつてない争いが行われたという。 | ||
結果として国は滅び去り、歪な地形だけが残ることになったのだが── | ||
その国を滅亡させるきっかけとなったのが、魔法により作られた"魔道艇"だったという。 | ||
このドルキマスに、これが眠っているとは思わなかったが…… | ||
これは人にとって過ぎた力であり、圧倒的な脅威となる武力だ。 | ||
ルヴァルはそう言っていた。 | ||
そして最後に、ひとつ付け加えた。 | ||
"だから私たちが滅ぼしたのだ" | ||
魔法使い殿。ここで、いったい何をしている? | ||
先日の話のせいで、考えがまとまらずぼーっとしてしまっていた。 | ||
戦争……そう、戦争が続いているのに。 | ||
〈イグノビリウム〉は、人間には対抗できないほどの力を有している。 | ||
戦艦を見てもわかるだろう? "中に乗っているのはそうでもないが"。 | ||
確かに、アレを倒したとき、まるで灰のように消えていったのを、君は見ていた。 | ||
お前には、アウルム卿も期待している。もちろん私もだ。 | ||
だが戦いたくない、というのなら無理強いはしない。私たちはあの男とは違うからな。 | ||
ディートリヒ・ベルクのことを思い出し、寒気がしてしまう。 | ||
シエル卿。 | ||
お前は……ディートリヒ・ベルクの……。 | ||
元帥閣下からの伝言を預かっています。アウルム卿はいらっしゃいますか。 | ||
ああ。ついてこい。 | ||
そう言って、君を残しふたりが姿を消した。 | ||
キミ、ここの軍はちょっと危ないような気がするにゃ。 | ||
そんなウィズの言葉が、いつまでも君の頭の奥に残っていた。 |
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