ピノ
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夏休みver
№ | 2399 | 4627 |
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名 | (SS) 無防備な夏の氷精 ピノ・マリアンヌ | (L) 氷をつたう夏の滴 ピノ・マリアンヌ |
AS | 溶けちゃいそう…… | 溶けちゃったら、どうしよう…… |
SS | あーん、しよっか? | 冷たくておいしいよ☆ |
クリスマスver
№ | 3127 | 5379 |
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名 | (SS)白銀に胸焦がす ピノ・マリアンヌ | (L)白銀に高鳴る鼓動 ピノ・マリアンヌ |
AS | スノースケイプ・ラブライト | スノーホワイト・ラブレイン |
SS | 聖夜に舞い降りた風花 | 聖夜に訪れた、いちばんの奇跡 |
グリコver
№ | 4350 | 4351 |
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名 | (SS) あなたと一緒に ピノ&牧場しぼり | (L) なめらかで濃密な牧場の恋 ピノ |
AS | 生乳たっぷりスイートテイスト | 新鮮な生乳が美味しさのヒ・ミ・ツ |
SS | あなたと食べたいな・・・・・・ | 一緒に食べよっか? |
共通情報
名前 | ピノ・マリアンヌ | CV | ー | 種族 | 術士 |
登場 | |||||
世界 | 妖精界 | ||||
所属 | |||||
特徴ワード | 超一途 | ||||
関連キャラ | |||||
セリフ1 | 「二人が一緒なら……寒くないよね?」 | ||||
セリフ2 | 「ふふっ。……ね、ずーっと一緒にいてね?」 | ||||
セリフ3 | 「こんなことしかできないけど……これが今私にできる唯一のことだから……」 | ||||
補足情報 | 寒冷地帯で暮らす少女。自然現象を自在に操る | ||||
![]() | <教えて! バロン> 【Q】ピノのあの人って誰ですか(*・ω・*)? 【A】この質問は非常に多かったひとつなのだがな……実際の所ピノ本人が謎に包まれていている。 『あの人』が誰なのか、そもそも存在するのか、様々なことが未だ解っていない状況だ。すまんな。 |
パーソナルストーリー

バックストーリー
――妖精界に粉雪が舞い始める頃……。
ピノは一年で一番の、とってもとっても幸せな気持ちになります。
「あの人」が雪の降っている間だけ、ピノに会いに来てくれるからです。
この雪が、この粉雪が、いつまでも振り続けばいいのに……。
それならずっと、「あの人」と……。
すると、まるで彼女の想いに応えるように、雪と寒さは勢いを増すのです。
「二人が一緒なら……寒くないよね?」
ピノは一年で一番の、とってもとっても幸せな気持ちになります。
「あの人」が雪の降っている間だけ、ピノに会いに来てくれるからです。
この雪が、この粉雪が、いつまでも振り続けばいいのに……。
それならずっと、「あの人」と……。
すると、まるで彼女の想いに応えるように、雪と寒さは勢いを増すのです。
「二人が一緒なら……寒くないよね?」

バックストーリー(夏)
雪が降るはずのない夏は、ピノにとっては寂しい季節であるはずでした。
幸せな気持ちは、雪と一緒に夏の熱さに溶けて、消えてしまう……。
「暑いなぁ……溶けちゃいそう……」
去年までの夏を思い出すと、ピノは少しだけ悲しくなりました。
当たり前のことですが、夏には雪が降りません。
太陽が身を焦がし、空気が喉を灼くほどに、ピノの心は冷たく、固く、凍っていくのでした。
いつか来るとはわかっていても、夏に想う冬はあまりにも遠すぎます。
あの人のぬくもりの残り香すら、その熱さで容赦なく奪っていく――
そんな無遠慮で残酷な夏が、ピノは大嫌いだったのです。
「……夏も、いいかもね」
……そう、去年までは。
今年の夏は、いつもの夏とは一味違いました。
妖精界に訪れたとある異常気象は、彼女にひとつの贈り物を届けます。
それは、雪。
汗ばむほどに気温は高いはずなのに、何故か雪はしんしんと降り続け……
ついに、あの人を連れてきてくれたのでした。
「えへへ……ねえねえ、ひとくち食べる?」
偶然がくれた冷たい贈り物は、ピノの心を暖かくします。
無愛想で、身を刺すような冷たい雪は、誰よりも彼女に優しかったのです。
「あーん、してあげよっか?」
まだまだ夏は始まったばかり。
溶けちゃいそうな熱に浮かされて、泣いていた昨日にさよならを言って――
「ふふっ。……ね、ずーっと一緒にいてね?」
ピノは胸元に浮いた汗を拭って、明日も続く暑い夏に、にっこりと笑うのでした。
幸せな気持ちは、雪と一緒に夏の熱さに溶けて、消えてしまう……。
「暑いなぁ……溶けちゃいそう……」
去年までの夏を思い出すと、ピノは少しだけ悲しくなりました。
当たり前のことですが、夏には雪が降りません。
太陽が身を焦がし、空気が喉を灼くほどに、ピノの心は冷たく、固く、凍っていくのでした。
いつか来るとはわかっていても、夏に想う冬はあまりにも遠すぎます。
あの人のぬくもりの残り香すら、その熱さで容赦なく奪っていく――
そんな無遠慮で残酷な夏が、ピノは大嫌いだったのです。
「……夏も、いいかもね」
……そう、去年までは。
今年の夏は、いつもの夏とは一味違いました。
妖精界に訪れたとある異常気象は、彼女にひとつの贈り物を届けます。
それは、雪。
汗ばむほどに気温は高いはずなのに、何故か雪はしんしんと降り続け……
ついに、あの人を連れてきてくれたのでした。
「えへへ……ねえねえ、ひとくち食べる?」
偶然がくれた冷たい贈り物は、ピノの心を暖かくします。
無愛想で、身を刺すような冷たい雪は、誰よりも彼女に優しかったのです。
「あーん、してあげよっか?」
まだまだ夏は始まったばかり。
溶けちゃいそうな熱に浮かされて、泣いていた昨日にさよならを言って――
「ふふっ。……ね、ずーっと一緒にいてね?」
ピノは胸元に浮いた汗を拭って、明日も続く暑い夏に、にっこりと笑うのでした。

バックストーリー(クリスマス)
妖精界の雪深い森の中――
この村の冬は毎年静かに過ぎていく。
全ての音は降り積もった雪に吸い込まれ、住む者たちも家の中に閉じこもる。
そんな静寂の中、雪ウサギのように飛び回る少女がいた。
「あの人が、今年も会いに来てくれる!」
高鳴る鼓動を抑えることができないピノは、お得意の雪だるまを作って気持ちを抑えつけていた。
「こんなことしかできないけど……これが今私にできる唯一のことだから……」
彼女からあの人への精いっぱいのおもてなしだった。
彼女の待ち人――『あの人』は、【雪の降る時にだけ】、ピノに会いに来てくれた。
おととしの聖夜は暖冬だったため雪は降らず、ついにあの人には会えなかった。
しかし今年の冬は、寒さが厳しく、幸運にも雪に恵まれている。
「夏に会えたけど、やっぱり聖夜に会いたい!」
片時もじっとしていられない彼女は、胸焦がす想いを冷ますため、誰も踏みしめていない雪へ身を預けた。
舞い上がる粉雪に映る自分の顔さえもあの人に見えてしまう。
「私のためにあの人は遠い所から来てくれる!」
彼女の心はキュンキュンと締め付けられる。
「どうしてこんなに苦しいんだろう?」
もう少しであの人に会える。
「待った? ……んんん、全然待ってない。今来たところ」
独り芝居を演じるピノは、そんな自分が照れくさくなり、雪の中に顔をうずめてしまう。
こんな姿を知り合いに見られたら何て言われるかな?
でもなんて思われたっていいもん。だって今日はあの人に会えるんだから♪
日が暮れだした……が、待ち人は現れない。
かじかむ手に息を吹きかけながらピノは呟いた。
「どうしたんだろう? なにかあったのかな?」
心配しつつ、ふと空を見上げたピノは、あることに気付き愕然となる。
いつの間にか、雪が止んでいる!
「え!? うそ!? ……これじゃ……あの人に、会えない!」
彼女は祈った。ただひたすらに祈った。
「雪よ! お願い! 降って!」
雪はいっこうに振る気配はない。
「神様……もうこうなったら悪魔でもなんでもいいから……お願い、雪を降らせて! その代り、なんでもするから!」
すると彼女の言葉に応えるかのように、空からは白い雪がひらひらと舞い降りてきたではないか。
「わあ! 私の願いを聞いてくれたのね? 本当にありがとう!」
そして雪と共に、彼女の前に、あの人は現れた。
ピノは胸の中に飛び込んで行く。
「会いたかった!」
目の前に、あの人がいる。
彼女の胸の高鳴りは、静かな聖夜に降る雪までも揺らしていた。
この村の冬は毎年静かに過ぎていく。
全ての音は降り積もった雪に吸い込まれ、住む者たちも家の中に閉じこもる。
そんな静寂の中、雪ウサギのように飛び回る少女がいた。
「あの人が、今年も会いに来てくれる!」
高鳴る鼓動を抑えることができないピノは、お得意の雪だるまを作って気持ちを抑えつけていた。
「こんなことしかできないけど……これが今私にできる唯一のことだから……」
彼女からあの人への精いっぱいのおもてなしだった。
彼女の待ち人――『あの人』は、【雪の降る時にだけ】、ピノに会いに来てくれた。
おととしの聖夜は暖冬だったため雪は降らず、ついにあの人には会えなかった。
しかし今年の冬は、寒さが厳しく、幸運にも雪に恵まれている。
「夏に会えたけど、やっぱり聖夜に会いたい!」
片時もじっとしていられない彼女は、胸焦がす想いを冷ますため、誰も踏みしめていない雪へ身を預けた。
舞い上がる粉雪に映る自分の顔さえもあの人に見えてしまう。
「私のためにあの人は遠い所から来てくれる!」
彼女の心はキュンキュンと締め付けられる。
「どうしてこんなに苦しいんだろう?」
もう少しであの人に会える。
「待った? ……んんん、全然待ってない。今来たところ」
独り芝居を演じるピノは、そんな自分が照れくさくなり、雪の中に顔をうずめてしまう。
こんな姿を知り合いに見られたら何て言われるかな?
でもなんて思われたっていいもん。だって今日はあの人に会えるんだから♪
日が暮れだした……が、待ち人は現れない。
かじかむ手に息を吹きかけながらピノは呟いた。
「どうしたんだろう? なにかあったのかな?」
心配しつつ、ふと空を見上げたピノは、あることに気付き愕然となる。
いつの間にか、雪が止んでいる!
「え!? うそ!? ……これじゃ……あの人に、会えない!」
彼女は祈った。ただひたすらに祈った。
「雪よ! お願い! 降って!」
雪はいっこうに振る気配はない。
「神様……もうこうなったら悪魔でもなんでもいいから……お願い、雪を降らせて! その代り、なんでもするから!」
すると彼女の言葉に応えるかのように、空からは白い雪がひらひらと舞い降りてきたではないか。
「わあ! 私の願いを聞いてくれたのね? 本当にありがとう!」
そして雪と共に、彼女の前に、あの人は現れた。
ピノは胸の中に飛び込んで行く。
「会いたかった!」
目の前に、あの人がいる。
彼女の胸の高鳴りは、静かな聖夜に降る雪までも揺らしていた。
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