トリエテリス
タグ一覧
>最終更新日時:
№ | 5793 |
名 | (L)3周年の女神 トリエテリス |
AS | 3周年ヒール |
SS | 3周年サンクチュアリ |
共通情報
名前 | トリエテリス | CV | 大井 麻利衣 | 種族 | 神族 |
登場 | - | ||||
世界 | 聖界(?) | ||||
所属 | 3周年の神様 | ||||
特徴ワード | 3年超えたらお役御免 | ||||
関連キャラ | ステラ、リアーネ | ||||
セリフ1 | 「お聞きなさい、人の子よ……。あと猫よ。」 | ||||
セリフ2 | 「まぎれもなく3周年のにおいがします。きっと、何かが3周年なのです……!!」 | ||||
セリフ3 | 「おや……だめですか? 30倍。10倍の3倍も強いのに。」 | ||||
補足情報 | ”3周年”を司るというピンポイントな女神様。 3という言葉にこだわり、3周年のにおいを嗅ぎつけ、不思議な力で祝福する。 あと、桃とか栗とかも司ってるらしい。 |
パーソナルストーリー
ありがとう3周年!
君は今日も、ウィズとともに魔道士ギルドの仕事を終え、帰路についていた。 | ||
キミもなかなか、魔法使いっぷりが様になって来たにゃ。 | ||
ウィズが褒めてくれるのは、珍しいことだ。 | ||
君は照れくささを感じながらも、師匠がいいからだよ、と答える。 | ||
にゃはは! それはもちろんにゃ! | ||
軽やかなウィズの笑い声を、吹き抜ける風が道の彼方へ運んでいく。 | ||
風の抜けていく方向を目で追いながら、ウィズが、どこかしみじみと告げた。 | ||
なんだかキミとは、もうずっと長いこといっしょにいるような気がするにゃ。 | ||
どうかな、と君は笑った。 | ||
ウィズといっしょに過ごしてきた時間──長かったような気もするし、あっという間だったような気もする。 | ||
にゃはは。ま、いろんなことがあったからにゃ。 | ||
どうもキミは、そういう星のもとに生まれてるみたいにゃ。 | ||
そうかもね、と君は苦笑する。 | ||
だから、これからもきっと、いろんなことがあるに違いないにゃ。 | ||
君はうなずく。 | ||
そう。きっと、いろんなことがあるのだろう。ひとりでは乗り来れられないような苦難や試練も。 | ||
でも、ウィズといっしょなら、何があっても前に進んでいくことができる。 | ||
君は、そう信じている。 | ||
うれしいことを言ってくれるにゃ! | ||
私も、キミがいっしょにいてくれたら、なんだってできるような気がするにゃ。 | ||
改めて、これからもよろしくにゃ! | ||
こちらこそ、と君は微笑みを返した── | ||
瞬間。 | ||
突如、空から何かが落ちてきた。 | ||
光をまき散らして、目の前に。 | ||
…………にゃ、ちょ、なんにゃ!? | ||
それは、人の姿をしていた。 | ||
具体的には、10代も半ばの少女に見える。ただの少女が、空から降ってきて無傷でいるはずもないが……。 | ||
困惑する君とウィズに、天から降臨した少女は、にっこりと慈悲深い微笑みを浮かべた。 | ||
お聞きなさい、人の子よ……。あと猫よ。 | ||
なんにゃ? いったい君は何者にゃ!! | ||
わたくしは、トリエテリス……。 | ||
少女は、おごそかに名乗った。 | ||
3周年を司る女神です!! | ||
…………。 | ||
どんだけピンポイントな神にゃ! | ||
というわけで、3周年ですね。人の子よ。 3周年って言われても、身に覚えがないにゃ。 | ||
そんなはずはありません、猫の子よ。 | ||
わたくしは、あらゆる世界から漂う3周年のにおいを感じ取り、世界を渡って祝福を授ける女神……。 | ||
あなたがたからは、まぎれもなく3周年のにおいがします。きっと、何かが3周年なのです……!! | ||
そう言われてもにゃあ……。 | ||
そもそも、"3周年の神"ってなんにゃ。そんなのを司ってる神がいるとは思えないにゃ。 | ||
うさんくさそうなウィズの言いように、トリエテリスは、がっくりとうなだれた。 | ||
そりゃ、ステラさんの〈愛〉とか、リアーネさんの〈裁き〉とか、大御所に比べたらアレですよ……。 | ||
どうせね。3年経たないと祝えないし、4年後以降はお役御免だし……。 | ||
他の神々もね、気ぃ遣ってね、”ほら、これも司っていいから”っていろいろくれたりね……。 | ||
はあ……。ちなみに、他に何を司ってるにゃ? | ||
え? えーっと、〈桃〉とか、〈栗〉とか……。 | ||
〈3度の飯〉とか。 | ||
そっちの方がよっぽど重要にゃ! | ||
そうはまいりません、猫の子よ。わたくしは3周年の女神。3周年の方が、本業なのです。 | ||
(ものすごくどうでもいい) | ||
ウィズは、絶対そう思っているに違いない顔をしていた。 | ||
まあ、いいにゃ。3周年に心当たりはないけど、祝福をくれるっていうなら、もらってあげるにゃ。 | ||
3キュー。 | ||
では、まいります。その3周年に、祝福あれ!! …………。 | ||
ふう♪ | ||
待つにゃ!! なんにゃこれは!! | ||
30倍パワーの祝福です。 | ||
シャアー!! | ||
別ので、と君は言った。 | ||
おや……だめですか? 30倍。10倍の3倍も強いのに。 | ||
別ので。 | ||
仕方がありません。では、別ので!! | ||
「…………」 「…………」 「…………」 | ||
おや? | ||
「なんにゃこれは!!」 「なんにゃこれは!!」 「なんにゃこれは!!」 | ||
妙ですね……。トリオパワーの祝福に変えたはずなのに、30倍パワーが残るなんて……。 | ||
「どっちもいらないにゃ!!」 「どっちもいらないにゃ!!」 「どっちもいらないにゃ!!」 | ||
戻して、と君は言った。 | ||
これはこれでよくないですか? | ||
戻して。 | ||
しゅん……。 | ||
…………。 …………。 …………。 | ||
あれ? なんだかふたりが小さいような……。 あれ? なんだかふたりが小さいような……。 あれ? なんだかふたりが小さいような……。 | ||
違うにゃ! キミがおっきくなってるんにゃ! あと増えてるにゃ!! | ||
30倍ガ 3倍ニナッテ 90倍デスネ? | ||
キミ、GO。 | ||
おおおお待ちなさい人の子よタイムタイムタイム。戻します戻します今すぐ戻しますハイ戻った! | ||
…………。 | ||
…………。 | ||
大丈夫にゃ? どこも変なところはないにゃ? | ||
たぶん……と君は答えた。 | ||
ふぅ……よかったにゃ。 | ||
おかしいですね……普段こんなことはないのに。わたくしの祝福の力が、ドジっている? | ||
これはまさか、魔界の悪鬼の奴らの仕業……。あるいはローン? ローンが残っているせいで……? | ||
それより後ろにゃー!! | ||
(戦闘終了後) | ||
3匹いたから焦ったけど、なんとか倒せたにゃ……。 | ||
ひょっとしたら、"トリオパワー"の影響だったのかもしれない。 | ||
迷惑な話にゃ! トリエテリス! どうなってるにゃ! | ||
ふぅむ……ない。やっぱりない。なるほど、そういうことだったのね……。 | ||
トリエテリスは、スカートのポケットを漁る。 | ||
かと思うと、憂いを帯びた瞳で、君たちを見つめてきた。 | ||
どうやら、わたくしのせいではないようです。人の子よ……。 | ||
じゃあ、なにが原因だったっていうにゃ? | ||
わたくしの力を支える、〈三種の神器〉……。 | ||
そのうちのひとつを、うっかりなくしちゃったみたいでした。 | ||
つまり君のせいにゃ!! | ||
罪を憎んで人を憎まず! | ||
女神!!! | ||
なくした神器はどういうものなの? と君は聞いた。 | ||
ええ。こういうアレなんですけども。 | ||
どっかで見たことがあるような気がするにゃ……。 | ||
おや。マジで? | ||
なら、この世界で落としたのかもしれません。しばらく、探し回ってみることにします。 | ||
そう告げるトリエテリスの身体がキラキラと輝き、ゆっくり天に上っていく……。 | ||
では、さらばです、人の子&猫の子よ……。 | ||
次は、3周年の3周年……9周年で会いましょう!! | ||
なんでにゃ!! | ||
グッドラッ9! | ||
そして、女神は天に消えた。 | ||
結局、何が3周年だったんだにゃ……。 | ||
君とウィズは、首をかしげるしかなかった。 | ||
魔道士ギルドに戻ると── | ||
「おお! 戻ったか!」 「おお! 戻ったか!」 「おお! 戻ったか!」 | ||
!?!?!? | ||
「例の缶詰を食べてみたら、分身してな!」 「例の缶詰を食べてみたら、分身してな!」 「例の缶詰を食べてみたら、分身してな!」 | ||
「ワッハッハ!」 「ワッハッハ!」 「ワッハッハ!」 | ||
君は、そっとギルドの扉を閉めた。 |
※話の最初に戻る
3周年大魔道杯
※話の最初に戻る
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない