スィー島の神様
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そのとき、君は言葉を失った。 | ||
目の前に、見知らぬ何かがいたからだ。 | ||
![]() 私だよ。 | ||
誰だろう。 | ||
君の記憶違いでなければ、目の前に立つ男性は見知らぬ人だ。 | ||
![]() | 私だよ。ほら私。私だ。わかるね? 私だ。 | |
誰だろう。 | ||
思い返してみても、やはり心当たりがない。 | ||
状況を整理しよう。 | ||
デザートンが溜め込んでいたお菓子をスィー島の住人に返すため、 | ||
君はウィズと一緒にこの宮殿を訪れていた。 | ||
まずお菓子を集めて、どこにどれを返すのか決めるにゃ。 | ![]() | |
というかキミ、お菓子持ちすぎにゃ。まずそれをどうにかするにゃ。 | ![]() | |
そう。デザートンを改心させたことで、スィー島の住人に感謝され、 | ||
食べきれないほどのお菓子をもらったのだ。 | ||
それでお菓子を戻す作業をするはずだったにゃ。 | ![]() | |
みんなのもとへお菓子を返し、ラヴリの言う小さな幸せを感じ取ってもらいたい。 | ||
君は、その気持ちでお菓子を集めていた。 | ||
![]() | 君のお菓子への愛。私は強く感じ取ったよ。 | |
![]() | だからね。私が来たんだ。私だよ。 | |
![]() | さあ、ほら君もお菓子への愛を伝えてくれたまえ! | |
キミ、何か言うにゃ。 | ![]() | |
君は困惑したまま、返答することができずにいた。 | ||
![]() | さあ、おいで! 私はここだよ!! | |
![]() | ||
おいでとか言いながら近づいてくるにゃ! | ![]() | |
![]() 私はお菓子を愛するものを祝福するよ! 私だよ!! | ||
(戦闘終了後) | ||
![]() 君は強いね。とても強いね。 | ||
向かってきた謎の男性を倒し、君はほっと一息ついた。 | ||
![]() | 私はね。お菓子をね。大切にする子がね。とてもね。大好きなんだ。 | |
![]() | お菓子を愛する人に感謝をするため、こうして神の祝福を与えているんだよ。 | |
神……? 君はその言葉を返した。 | ||
![]() | 最近、お供えが少なくなってきたのがちょっと寂しかったけど。 | |
![]() | 私はスィー島を見守る神だよ。だから祝福に来たんだよ。 | |
神様がどうして戦おうとしてくるにゃ! | ![]() | |
![]() | 私なりの愛だよ。パワーが伝わっただろう? | |
確かに……戦ったあとだと言うのに、力が漲ってきている。 | ||
![]() | パワーだよ。デザートンを倒すパワーだよ。 | |
もうやっつけたにゃ! | ![]() | |
![]() | 君たちのおかげで、スィー島の人々にお菓子の幸せを与えられそうだよ。 | |
![]() | ありがとう君たち。君たちありがとう。 | |
微笑む男性がそのまま天へと昇っていく。 | ||
結局彼は名乗らないまま……。 | ||
![]() また来るよ。君たちがお菓子を愛する限り、私は君たちとともにいるのだからね。 | ||
そう言って彼は姿を消した。 | ||
いったい何だったのだろう? | ||
きっと悪い夢を見たんだにゃ。そうに違いないにゃ。 | ![]() | |
そうなのかもしれない。 | ||
ただ体には力が溢れていて、今ならなんだって出来そうな気になっていた。 | ||
さあ、はやくお菓子をみんなの元へ届けるにゃ。 | ![]() | |
わかった、と返してふと下を見ると、包装された四角形の何かを見つけた。 | ||
君はそれを拾い上げる。 | ||
──私だよ。 | ||
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