進軍あるのみ
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何かがいる。君は直感でそう感じた。 | ||
いや、いないはずがない。 | ||
魔力、それと似た凶々しい空気感。 | ||
進軍。 | ||
ディートリヒは短く、それだけを告げ戦艦をすすめる。 | ||
クラリアに似た命令でありながら、こちらは"拒否することを許さない"雰囲気が漂っている。 | ||
周囲はやはり敵艦で溢れています。何より侵入を拒んでいるようにも……。 | ||
2隻、先行させろ。沈んでも構わん。 | ||
君が止める間もなく、既に戦艦は先へ先へと進んでいっていた。 | ||
仮にあの2隻が沈んだ場合、撤退も視野に入れますか? | ||
否、だ。ローヴィ。たとえそうなったとしても、進軍だ。 | ||
ここに来るまでに費やした時間、戦力、それを考えれば、退くことなどありえない。 | ||
ディートリヒの言葉を聞き届けるや否や、突如として轟音が鳴り響く。 | ||
先行した戦艦が狙い撃たれている──!? | ||
ククッ……いるじゃないか。 | ||
笑っている場合じゃない! 今、目の前で撃たれたあの戦艦を助けなければ……! |
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