仲間たちとの再会
(0コメント)| 全校集会を終え、イツキ、リンカとともに生徒会室へやって来た君たち。 | ||
![]() | みんな揃ってるわね。今日は「生徒会アルティメット黒猫顧問」も一緒よ。 | |
| アルティメット黒猫顧問……。 | ||
| そういえば以前、学園の臨海学校に参加した時に、そんな謎の役職をつけられた気がする……。 | ||
| リ、リンカ……その呼び方はちょっとやめて欲しいにゃ……。 | ![]() | |
| その微妙なセンスの役職名についてウィズは撤回を求めるが──。 | ||
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![]() | おお、ウィズじゃねぇか! | |
| 生徒会書記のヴォルフによってその声はかき消された。 | ||
| 動物をこよなく愛する彼は、君には目もくれないでウィズを抱くと早速、首をなで始める。 | ||
![]() | もうヴォルフ先輩! 黒猫さんが困ってますよ! | |
| もう一人の書記であるシャーリーはそう言ってウィズを引き離そうとするが…… | ||
| 私は別に……困っては……にゃ、にゃは……。 | ![]() | |
| ウィズはまんざらでも無いようで、ヴォルフにされるがまま、ゴロゴロと喉を鳴らす。 | ||
![]() | ヴォルフ、そろそろ始めるわよ。みんな席について。 | |
![]() | ……わりぃ、ちょっと夢中になりすぎた。 | |
| リンカの言葉に、ヴォルフはようやくウィズを君に返して自分の席へ戻る。 | ||
![]() | じゃ、お前たちはノアの隣に座ってくれよ。 | |
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![]() | おひさしぶりですっ! 魔法使いセンパイ! | |
| 生徒会で庶務を担当するノアはイツキたちの下級生だ。 | ||
| そういえばこの間、バレンタインの騒動に巻き込まれた時は、彼女を見なかった気がする。 | ||
![]() | あの時はちょっと修行に出てたんで! | |
![]() | ノアの修行好きも考えものよね。暇さえあればすぐどっか行っちゃうんだから。 | |
| そうノアに呆れ顔で言うのは、会計係のニコラだ。 | ||
| てへっ! そんなことないですよ!ニコラセンパイに比べれば、あたしなんてまだまだ……。 | ![]() | |
![]() | いやいや、全然褒めてないから! | |
| でも確かに、努力家ってことならニコラが一番だけどな。 | ![]() | |
![]() | え? そ、そっかなぁ……。 | |
| イツキの言葉にニコラは頬を赤くする。 | ||
![]() | それでね、今日は議題を変更して、まずはダンケル学園長について話そうと思うんだけど。 | |
| ……最近どうも平和になったと思ってたが、まさか失踪してたとはな。 | ![]() | |
![]() | みんな、なにか知らない? 最後に学園長を見たのっていつ? | |
| んー。いつだろう……。全然覚えてないや。だよね、ノアちゃん? | ![]() | |
| とシャーリーはノアを見る。 | ||
| え? で、ですよねセンパイ。学園長とか、あたしぜっんぜん見てないですっ。 | ![]() | |
| そう言って、ブンブンと手を振りながら否定するノア。 | ||
![]() | ……そう。見てないのね、ふたりとも。 | |
| リンカはそう言って、ふたりに訝しげな眼差しを投げる。 | ||
![]() | ダンケル学園長についてはこれ以上話してもしかたないようね。 | |
![]() | みんな、予定どおり卒業式の打ち合わせを──。 | |
| ちょっと待った! | ![]() | |
| リンカの言葉を遮るように、イツキが立ち上がる。 | ||
| せっかく魔法使いたちが来てるんだ。オレ、こいつらに学園を案内してやりたいんだ。 | ![]() | |
![]() | ……そういえばウィズたちが平和な時に来たことなんてなかったもんな。 | |
| な、いいだろ? 卒業式の打ち合わせなんてまた今度でさ。 | ![]() | |
![]() | そうね。アルティメット黒猫顧問が学園を知らないっていうのもおかしな話だものね。 | |
| だからリンカ、その呼び方は──。 | ![]() | |
![]() | 今日はこれで解散しましょう。 | |
| ウィズの訴えはまたしてもリンカの耳には届かない。 | ||
![]() | でも、ノアとシャーリーは残ってくれる? ちょっと手伝って欲しいことがあるの。 | |
| と、リンカは何やらヒソヒソと話をしているふたりに声をかける。 | ||
| ……え? | ![]() | |
| ……りょ、了解ですっ。 | ![]() | |
![]() | よし、行こうぜ魔法使い! いろいろ案内してやるよ。 | |
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