プラーミャ
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ゴールデンver
№ | 3982 |
名 | (L)真祖討滅の血剣 プラーミャ・シア |
AS | ノーブル・ブラッドロア |
SS | 紅き月の葬歌 |
共通情報
名前 | プラーミャ・シア | CV | - | 種族 | 戦士 |
登場 | - | ||||
世界 | リベラ=ドミニア(現実が幻想に侵食される異界) | ||||
所属 | 吸血鬼殲滅部隊 隊員 | ||||
特徴ワード | 真紅の殲滅鬼 | ||||
関連キャラ | ベアトリーゼ | ||||
セリフ1 | 「今宵の十字剣は良く斬れる……」 | ||||
セリフ2 | 「悪く思わんでくれ……。これも仕事だからな」 | ||||
セリフ3 | 「違う……これは、私じゃない……私は……私はっ!」 | ||||
補足情報 | 吸血鬼殲滅を主任務とする部隊の剣士。 吸血鬼を斬るために製造された特殊な剣、十字剣を振るう。 吸血鬼討滅者としての腕は凄まじいが、 彼女自身も吸血衝動をもたらす呪われた血をその身に宿している。 | ||||
(※2014ねこまつりGP人気投票 コメント) | |||||
[投票前] | この剣に誓って、牙を持ち、血をすするものは、全て狩り尽くす! | ||||
[発表後] | みなさんありがとうございます。……フフフ、あ、いや、嬉しくて……。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
十字剣を握った女剣士 プラーミャは、古城に住む姫を壁際まで追い込んだ。
「どうして私を......」
姫はか細く震える声で尋ねた。
「そんな芝居などしなくてもよい」
「?」
「すでに貴様の素性は調べ上げている」
そう言ってプラーミャは、懐から紙切れを出し示した。
「そ、それは......吸血鬼殲滅許可証!......」
「悪く思わんでくれ......これも仕事だからな」
追い詰められた姫の口からは突然牙が伸び、
それまでの愛らしき面影はどこかに消え去ってしまった。
プラーミャの持つ十字剣は、妖しい青い光を点滅し始める。
十字剣は吸血鬼を斬るために製造された特殊な剣だ。
それが吸血鬼の血を嗅ぎ取り興奮気味に呼応している。
「ついに本性を現したな!」
金切り声を上げながら襲い掛かる吸血鬼は、鉤爪を突き出し最後の抵抗を見せた。
が、プラーミャに掴み掛るよりも早く、目の前に眩い閃光が走る。
「ぎゃああああ!!!」
吸血鬼は木の葉のように床に崩れ落ちた。
「今宵の十字剣は良く斬れる……」
血で赤く染まった十字剣を鞘に納めようとした彼女は、
ふと立ち止まり、足元の姫に目を遣った。
いや、見返したのは姫というより、姫の体から流れる
『液体』を見つめたと言ったほう が正しいかもしれない。
突如、苦しみだしたプラーミャは、内なる欲望に抗えず、姫の前に跪く。
そして抱き起こした姫の首筋に唇を這わせた。
「そ、そんな……吸血鬼殲滅部隊である、この私が……」
職務へのプライドにより、かろうじて衝動を抑え込むことができた。
だがそれがいつまで持つか判らない。
そんなことが頭を過りながら、プラーミャは逃げるようにその場を後にした。
※話の最初に戻る
ウィズセレクションストーリーズ ~ プラーミャ・シア編
呪われし血にあらがう美貌の剣士は、唯一の誇りを胸に、茨の道を突き進む──。 | ||
はぁーっ!! | ||
襲い来る吸血鬼たちを、聖なる十字剣で次々と斬り伏せるプラーミャ。 | ||
彼女は、吸血鬼殲滅の使命を帯びた剣士として、その掃討にあたっていた。 | ||
しかし、今宵の手合いは、一筋縄ではいかないようである。 | ||
動きが統制されていて無駄がない……これが帝国の〈吸血鬼兵〉か。 | ||
人ならざる異形の者たちが総べる強大な軍事大国──「ファナトール帝国」。 | ||
異形の者──その中には、プラーミャの仇敵である吸血鬼も含まれている。 | ||
人より優れた吸血鬼の兵隊は、帝国でも選りすぐりの精鋭として、人々の脅威となっていた。 | ||
帝国兵だろうと何だろうと関係ない……吸血鬼は殲滅する。それだけ……だッ! | ||
次々と吸血鬼兵を倒すプラーミャ。すると不利を悟ってか、吸血鬼兵たちが撤退を始める。 | ||
逃がさ……──っ! | ||
吸血鬼兵を追おうとしたところで、プラーミャは思わず足を止める。 | ||
周囲には彼女が切り捨てた吸血鬼兵たちの亡骸。そして、むせ返るような血の匂い。 | ||
ぐう……あ……あ……あああっ! | ||
プラーミャの体に半分流れる吸血鬼の血。 | ||
それが彼女に"血を啜れ"と甘く囁く。その誘惑を、歯を噛み締めて必死に耐える。 | ||
くっ……逃がさない……吸血鬼は……すべて……倒す! | ||
十字剣を強く握りしめ、おぼつかない足取りで吸血鬼を追うプラーミャ。 | ||
しかしその背には、すでに吸血鬼の本性である異形の翼が顕れていた……。 | ||
ハァハァ……これで……終わりだっ! | ||
最後の吸血鬼兵を倒し、十字剣についた血を振り払う。だが、ついその血が目に止まってしまう。 | ||
……早くここを離れなければ……。 | ||
血の誘惑から目を逸らすようにかぶりを振るプラーミャ。 | ||
そこに現れたのは──。 | ||
……まだ生き残りがいたか。ここで討たせてもらうぞ、吸血鬼! | ||
──っ! だ、誰だ貴様は……!? | ||
目の前に現れた、息を呑むほどに美しい女騎士。予期せぬ闖入者に、プラーミャは戸惑う。 | ||
それに、女騎士の"吸血鬼"という言葉。それは確かにプラーミャへと発せられたものだった。 | ||
剣を構えろ、吸血鬼。帝国兵とはいえ、騎士の礼にもとるような真似はしたくない。 | ||
剣先をこちらに向ける女騎士。ふと見えたその白い首筋に、プラーミャの視線は釘付けになる。 | ||
(なんて綺麗な肌……あの柔肌の下に流れる血はさぞ美味なのだろう……はっ!) | ||
ち、違う! 私は吸血鬼なんかじゃない! 私は、吸血鬼殲滅部隊の……。 | ||
おかしなことを言う。なら、"その背中に生えているものはなんだ"。 | ||
な……に……? | ||
女騎士に指摘され、プラーミャは初めて、自身の身体の異変に気付く。 | ||
蝙蝠の羽のような異形の翼、そして十字剣の刀身に映る、赤く煌々と光る自身の瞳。 | ||
違う……これは、私じゃない……私は……私はっ! | ||
む? なんだ、一体どうしたという……。 | ||
っ! 魔物が……! | ||
血の匂いに引き寄せられた魔物たちが、女騎士とプラーミャを取り囲み、一気に襲いかかる! | ||
うわあああああ!!! | ||
半狂乱になったプラーミャは、がむしゃらに十字剣を振り回し、魔物たちに斬りかかった! | ||
(戦闘終了後) | ||
襲い来る魔物をすべて倒したプラーミャは、うずくまって激しくかぶりを振った。 | ||
私は人間だ! 吸血鬼殲滅部隊の剣士、プラーミャ・シアだ! 断じて吸血鬼などではない! | ||
そう自分に言い聞かせるように絶叫し、血の渇きから逃れようとするプラーミャ。 | ||
そこに、あの女騎士がこちらに近づく音がする。今のプラーミャには、もう抵抗する気力もない。 | ||
足音が止まる。すぐ目の前には女騎士の気配。……プラーミャは覚悟を決めた。 | ||
(この苦しみから解放されるのなら……ここで果てるのも悪くない……) | ||
そして女騎士は、プラーミャの無防備な頭へ……。 | ||
……え? | ||
──そっと優しく手を添えたのだった。 | ||
プラーミャには、その女騎士が一瞬淡く光ったように見えた。 | ||
そして気づけば、さきほどまでの吸血衝動は、嘘のように消えていた。 | ||
貴様、一体、なにを……? | ||
……出会い頭に、あなたを敵とみなしてしまった非礼を許してほしい。 | ||
女騎士は、なぜか顔を苦痛に歪ませながら、プラーミャに滔々と告げる。 | ||
剣というのは不思議なもので、気づかぬうちに使い手の信念が剣筋となって顕れる。 | ||
あなたの剣からは、憎しみ、そして深い哀しみが感じられたが、決して邪悪なものではなかった。 | ||
吸血鬼の討滅者、プラーミャ・シア殿……噂に違わぬ方のようだな。 | ||
……この身に吸血鬼の血が流れていると知ってなお私を見逃すというのか。 | ||
思わずプラーミャは、そう女騎士に問い詰める。女騎士は剣を収めながら、毅然と答える。 | ||
目的は違えど、敵を同じくする者なら、私が剣を向ける理由はない。それが何者であろうと、な。 | ||
そして女騎士、去り際に、自らの名を告げた。 | ||
私の名は、ベアトリーゼ・テルラ。プラーミャ殿、あなたに光の加護があらんこと。 | ||
ベアトリーゼ……何者なんだ……。それに、あの光は……。 | ||
プラーミャの吸血衝動は日に日に増している。いつ今日のように本性が顕れるかわからない。 | ||
だが、それでも、プラーミャは血よりも、人としての誇りを取ることを選び続ける。 | ||
屈するものか……吸血鬼にも、私自身に流れる、呪われた血にも、絶対に……! | ||
十字剣を収めたプラーミャは、身を翻し、夜の闇へと消え去る。 | ||
ベアトリーゼと邂逅したこの日より、プラーミャの運命は大きく動き出したのだった──。 |
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