ジョッシュ
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№ | 2803 | 2804 | 2805 |
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名 | (A)吸血男爵 ジョッシュ | (A)絶望のアンデット ジョッシュ | (A+)月夜に彷徨う者 ジョッシュ |
AS | 血塗られた掌 | 血塗られた掌 | 緋色の悲しみ |
SS | スカーレット・ヒール | スカーレット・ヒール | スカーレット・ヒール |
№ | 2806 | ||
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名 | (S)鎮魂の吸血鬼 ジョッシュ・ソール | ||
AS | 緋色の悲しみ | ||
SS | 鎮魂歌はまだ聞こえない |
共通情報
名前 | ジョッシュ・ソール | CV | - | 種族 | 魔族 |
登場 | - | ||||
世界 | - | ||||
所属 | - | ||||
特徴ワード | 哀業のヴァンパイア | ||||
関連キャラ | - | ||||
セリフ1 | 「不幸な運命を嘆くのは今日でやめよう。」 | ||||
セリフ2 | 「触れてはならない…」 | ||||
セリフ3 | - | ||||
補足情報 | 触れたものから生気を奪う、死を与える能力を持つヴァンパイア。 その能力の危険性ゆえ、人とふれあいを持つことができず、両親からも見放される。 |
パーソナルストーリー

バックストーリー
ジョッシュ・ソールほど悲しい運命を背負ったヴァンパイアはいない。
彼は高名な男爵家の長男として生まれ、やがて家督を継ぐ者として大切に育てられた。
それはまさに愛に満ち溢れた少年時代だった。――その能力に目覚めるまでは。
ジョッシュが自分の能力に目覚めたのは、ある春の朝のことだった。
その日、風邪で臥せっていた母の為にジョッシュは花を摘んだ。
「へへっ。母様、これお見舞いのお花! 早くよくなってね」
「……ジョッシュ、あなた……そのお花」
母の曇った表情に驚き、手にした花に目を落とすジョッシュ。
先ほど摘み取ったばかりの花は、その小さな手の中で無残に枯れ果てていた……
ジョッシュの目覚めた能力とは、触れたものから生気を奪う、死を与える能力だった。
その力は自分の意思とは関係なく発動し、手にしたものの命を奪っていく。
父は領地の僻地にある深い森に屋敷を作らせ、ジョッシュを一人住まわせた。
最愛の母でさえ、ジョッシュを忌み嫌うようになった。
ジョッシュはその力ゆえに、愛を失ったのだ。
それ以来、窓から見える風景をただ見つめるだけの生活が何年も続いた。
そうして何度目かの冬が近づくある朝のことだった。
ジョッシュは窓の外を歩く一人の女性に目をとめた。
女はボロボロの服をまとい、木の実や野草を摘んでいる。
最後に人を見たのはいつのことだろう。
――話をしてみたい。
強い衝動に駆られたジョッシュは、
そう思う間もなく扉を開き、彼女を屋敷に招き入れた。
彼女の名はロゼット。
いわれなき罪により、魔女裁判にかけられることになった彼女は、
迫害を逃れ一人この森へ身を潜める様になったという。
互いの悲しみを分かち合う二人はほどなくして打ち解けた。
彼の悲惨な半生に涙を流すロゼットにジョッシュは言う。
「不幸な運命を嘆くのは今日でやめよう。僕たちはもう孤独ではないのだから……」
その日以来、二人は毎日顔を合わせ、文字通り朝から晩まで話をした。
ジョッシュの冗談にロゼットは声を出して笑った。
そんなロゼットを見てジョッシュも笑った。
どれだけ喋っても会話が途切れる事はなかった。
二人はこれまでの失った時間を取り戻すように、人生の春を謳歌した。
そんな二人が互いを深く愛するようになるまでに、さして時間はかからなかった。
ジョッシュはロゼットに触れたいと願った。
ロゼットはジョッシュの腕に抱かれたいと願った。
互いの愛を意識した瞬間から、二人の新たな悲劇が始まった。
どれだけ心を寄り添わせても、決して肌を重ねる事は出来ない。
愛が深まるほど、すぐ隣にいるはずの相手が遠く感じられる。
そのジレンマが、万力のように二人の心を一日、一日と締め上げていった。
そしてついに、二人の春は終わりを告げた。
ジョッシュの腕に抱かれてロゼットは死んだ。
ジョッシュは二つの棺を作った。
一つはロゼットの為に。そして一つは自分自身のために……
しかしヴァンパイアのジョッシュに、
神は自死する自由さえ与えることはなかった。
出来る事は、棺の中でただ眠る事だけだった。
愛深きヴァンパイア、ジョッシュ・ヒール。
その悲しい眠りを妨げる者に対してのみ、彼は容赦のない死を与えるだろう。
※話の最初に戻る
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