ガイエン
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№ | 2714 | 2715 | 2716 |
名 | (A)浪人のガイエン | (A)色街の用心棒ガイエン | (A+)任侠の人斬りガイエン |
AS | 秘剣「流浪牙」 | 秘剣「流浪牙」 | 秘剣「彗星流狼牙」 |
SS | 俺の背中に隠れてな | 俺の背中に隠れてな | 俺の背中に隠れてな |
№ | 2717 | ||
名 | (S)伝説の無頼侠客 ガイエン・クロヤ | ||
AS | 秘剣「彗星流狼牙」 | ||
SS | お前達は俺が守ってやる |
共通情報
名前 | ガイエン・クロヤ | CV | - | 種族 | 戦士 |
登場 | - | ||||
世界 | 和ノ国 | ||||
所属 | - | ||||
特徴ワード | 白刃としての生 | ||||
関連キャラ | - | ||||
セリフ1 | 「剣さえありゃあ、俺はそれでいい」 | ||||
セリフ2 | 「結局のところ剣を振るしか能がなくてな」 | ||||
セリフ3 | 「覚えとけ、テメェに一生消えねぇ刀傷を残す男だ」 | ||||
補足情報 | 戦いと刀を振るう事に明け暮れてきた青年。 用心棒、侠客といった立場で刀を振るう事を常とし、様々な人間を斬ってきた。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
流水を裂く刃のように生きてきた。
歯向かう輩はことごとく切り捨てて来たし、それに対して後悔なんてひとかけらもありゃしない。
剣の錆になった人間のことは、10から先は数えるのをやめていた。
戦いと剣に明け暮れた日々は、それなりに楽しかったように思う。
……だが、ガイエンのそんな生き様も、もはや風前の灯火と化していた。
「剣さえありゃあ、俺はそれでいい」
国境にそびえる山に浮かぶ、見事な月を眺めながら、ガイエンは酒をあおった。
熱い塊が胸を下りていく感覚に目を細めながら、彼は撫でるように吹く秋風に身を任せる。
「浪人、用心棒、任侠者、侠客……色々と呼ばれはしたが、
結局のところ剣を振るしか能がなくてな」
ガイエンはそう言うと、鯉口を切り、白刃を夜風に晒す。
幾度もの死線をくぐってきた友を愛でるように、ガイエンはその剣を月明かりに掲げた。
「テメェはどうだ、切るしか能がねえテメェは、
人を切るしか能がねえ俺に拾われて、後悔はねえのかい」
無銘の剣は何も言わない。だが、白刃はただガイエンに無言の主張を伝えていた。
俺を捨てるなら、お前も道連れだと。
だが、俺とともに往くのなら、俺がお前を生かしてやると。
「へっ」
ガイエンはひとつ笑うと、傷ついた体を起こし、いつものように剣を構える。
血を流しすぎたのだろうか、目が少し霞む。
「そろそろ、年貢の納め時みてぇだな……」
彼が振り向いた街路の向こう、逆光に立ちふさがる刺客が、銀色に光る刃を抜いた。
相当な手練だろう、剣に乗る殺気は深く、重い。
ふと、桜の香りが秋風に乗ってやってくる。
華奢な身なりから察するに、眼前の刺客は女だろうとガイエンは察した。
「俺の名前はガイエン・クロヤ」
―ひとつため息をついて、彼はつぶやくように言う。
「覚えとけ、テメェに一生消えねぇ刀傷を残す男だ」
ガイエンは言い捨てると、走りだした。
翌日、ガイエンの姿は街になく、彼が最後に目撃されたうらぶれた街路には、
椿の花に似た赤い染みが大きく残っていたという。
※話の最初に戻る
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