エリアナ
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バレンタインver
№ | 5682 | 5683 | 5684 |
名 | (SS)安息のひととき エリアナ | (SS+)刹那のやすらぎ エリアナ | (L)常夜のこいびと エリアナ・グロス |
AS | 夢と現の宿世 | 愛しさと儚さの諍い | 愛しさと儚さの諍い |
SS | 聖なる日の誓い | 聖なる日の誓い | 不滅の騎士の忠誠 |
共通情報
名前 | エリアナ・グロス | CV | 田村 奈央 | 種族 | 術士 |
登場 | - | ||||
世界 | - | ||||
所属 | - | ||||
特徴ワード | 軍神を従えし、無垢なる少女 | ||||
関連キャラ | ヴィクトリア | ||||
セリフ1 | 「この身体、命、総てを捧げます」 | ||||
セリフ2 | 「……殺したい奴らがいるのよ!」 | ||||
セリフ3 | 「ありがとう。何も言わないから、勝手にしますね。」 | ||||
補足情報 | 長き祈りにより、軍神と讃えられし英雄騎士を蘇らせた。 |
パーソナルストーリー
バックストーリー
とある異界の、遥か古の時代――
数万の兵を単独で壊滅させた、軍神と讃えられし英雄騎士がいた。
その英雄譚も今では神話となり、彼の墓標を訪ねる者など存在しない
――はずだった。
風化した墓碑の前に跪き、
聖杖を握りしめて幾週間も無心に祈り続ける、
華奢な少女。
長き祈りの果て、少女が遭逢せし僥倖は――
守護の運命を担いて甦生した、白銀の軍神であった。
「この身体、命、総てを捧げます――だからお願い。助けたい人が、いるの」
沈黙の軍神は、衰弱した少女の身体に手を伸ばすと、
優しく、そして力強く彼女を抱き上げた。
少女の無垢な祈りは、この世の理を歪ませた――
呪詛だったのかもしれないけれど。
ふたりの出会い
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エリアナが野盗たちの襲撃を街に知らせたおかげで、不意打ちは避けられた。 とはいえ、街は野盗たちに包囲されていた。 | ||
助けを呼びに出たものは、いまごろ別の街にたどり着いただろう。 | ||
だがそこから同じ時間をかけて、救援はやってくるのだ。 | ||
それまで耐えられるかな? | ||
…………。 | ||
……でも耐えなきゃいけないんだよね。 | ||
…………。 | ||
一騎当千の騎士がいると言っても、戦うべき相手も、守るべき者も多すぎた。 | ||
次第にエリアナと騎士の手に余る状況になりつつあり、 | ||
外界から閉ざされた焦燥と包囲戦の緊張が人々を蝕み始めていた。 | ||
もちろんそれはエリアナも同様である。だがどんな時も騎士は沈黙を貫いた。 | ||
エリアナが恐れた時も、不安になった時も、苛立った時も。どんな時も。 | ||
ごめん。私が決めるんだね。 | ||
…………。 | ||
騎士の沈黙は自然とエリアナを成長させた。 | ||
絶望に打ちひしがれ、忘れられた墓標の前に立った少女エリアナは、いまはもういなかった。 | ||
騎士さん、何があってもここを守ろう。 …………。 | ||
そして、南の門が破られたという知らせがエリアナと騎士の元に入る。 | ||
騎士さん! | ||
…………。 | ||
早く行かなきゃ……。 | ||
…………。 | ||
南の門に向かうエリアナたちの頭上を凄まじい速さで小さな「何か」が通過していく。 | ||
おまたせしましたーーー!! | ||
きゃあ!! | ||
目の前の地面に激突した「何か」は猛烈な衝撃波を周囲に発散する。 | ||
…………。 | ||
騎士が盾を使い、衝撃波をいなしたおかげで、エリアナたちは無傷であったが……。 | ||
どうやら街の中に押し寄せていた野盗たちはことごとく吹き飛ばされたようだ。 | ||
立ち込める砂煙の中からようやく「何か」の正体が透けて見え始める。 | ||
……人? | ||
おまたせしましたぁ! ヴィクトリア・ネルド、ただいま参着ですー! | ||
「何か」はビシィッ! と決めポーズらしきものをエリアナに向ける。 | ||
えーと……どなた? | ||
はい! 助っ人としてこの街にハケンされました。あれ……? | ||
野盗たちはどこでしょうか……? | ||
いまあなたがほとんど吹き飛ばしちゃったけど? | ||
そうか……。やっちまったなぁ……。 | ||
うん、やっちゃったかも。 | ||
…………。 | ||
騎士は門外の野盗たちの方を睨んだ。 | ||
でもまだ残っているみたい。 | ||
ざんとーがりですね! ヴィクトリア、得意ですよ! | ||
……物騒なことが得意なんだね。でもそれなら……ちょっと手伝ってください。 | ||
まっかせてください! | ||
(戦闘終了後) | ||
「ざんとーがり」も無事終わり──。 | ||
あ、このチョコレートも食べていいですか? | ||
ヴィクトリアは「ほうしゅう」のお菓子をむしゃむしゃと食べていた。 | ||
それが報酬なの? | ||
はい! ヴィクトリアはよーへいなので、戦ってほうしゅうをもらっています。 | ||
でもそれ……お菓子だよ。 | ||
はい! すっごくおいしいです。 | ||
ふふ。私でも傭兵になれるかな? | ||
なれますよー。楽勝です! | ||
楽勝か……。 | ||
彼女は白銀の騎士の顔を見る。 | ||
騎士さん。私、傭兵になります。 | ||
…………。 | ||
そうすれば、きっと今日みたいにいろんな人を救えるから……。だから傭兵になりますね。 | ||
…………。 | ||
ありがとう。何も言わないから、勝手にしますね。 | ||
エリアナさんはよーへいですか? | ||
うん。いまなったばかり。 | ||
だからヴィクトリアさんにいろいろ教えてほしいの。……だめかな? | ||
まっかせてください! それなら、いまからヴィクトリアたちはよーへいだんの仲間です! | ||
傭兵団、楽しそう! 名前はどうしようか? | ||
チョコレートでいいんじゃないですか? | ||
と片手に持ったチョコレートを掲げて、言った。 | ||
チョコレート傭兵団。ふふ、いいかもね。 | ||
ヴィクトリアが団長でもいいですか? | ||
いいですよ。 | ||
エリアナさんが副団長。で……誰ですか? | ||
とヴィクトリアは白銀の騎士を指さした。 | ||
そういえば、名前知らない。 | ||
じゃあ、アップルパイ将軍でいいんじゃないですか? ビスケット大将でもいいですよ。 | ||
アップルパイ将軍とビスケット大将。どうですか、騎士さん? | ||
…………。 | ||
何も言わないと、勝手に決めちゃいますよ。 | ||
私の願いは叶わなかったけど……。 | ||
誰かの救いたい人を助けることはできる。そのために私たちは出会ったんだから……。 |
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