アルドベリク
(3コメント)| № | 4577 | 4578 | 4579 |
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| 名 | (SS)魔界の太子 アルドベリク | (SS+)純潔たる暗黒 アルドベリク | (L)漆黒の極巨星 アルドベリク・ゴドー |
| AS | 禍時の刃 | 暗夜の黒刃 | 暗夜の黒刃 |
| SS | ダーク・オブセッション | ダーク・オブセッション | ラスト・フォー・ダークマター |
| № | 4580 | ||
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| 名 | (L)漆黒の極巨星 アルドベリク・ゴドー | ||
| AS | 暗夜の黒刃 | ||
| SS | ラスト・フォー・ダークマター |
ロストエデンver
| № | 5122 | 5123 | 5124 |
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| 名 | (SS)「純血」の魔王 アルドベリク | (SS+)永劫の縛鎖 アルドベリク | (L)輝く永劫の翼 アルドベリク・ゴドー |
| AS | 昏き剣<ボイド> | 黄昏の剣<ダスク・フォール> | 暁の剣<ドーン・ライジング> |
| SS | 絶対無限の黒域 | 絶対無限の黒域 | 永劫無限の聖痕 |
| № | 5125 | ||
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| 名 | (L)永劫を超えて アルドベリク・ゴドー | ||
| AS | 黄昏の剣<ダスク・フォール> | ||
| SS | 永劫無限のディストピア |
可能性の回廊ver
| № | 5156 | 5157 | 5158 |
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| 名 | (S)陰鬱なる物 アルドベリク | (S+)低き血の王 アルドベリク | (SS)「最悪」の魔王 アルドベリク |
| AS | 渦巻く滅び | 渦巻く滅び | 螺旋性カタストロフィ |
| SS | 光なき暗黒郷 | 光なき暗黒郷 | 光なき暗黒郷 |
| № | 5159 | ||
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| 名 | (L)悲劇の螺旋 サッド・アルドベリク | ||
| AS | 螺旋性カタストロフィ | ||
| SS | 暴虐のサッド・パラダイス |
アルドベリク&ルシエラ(クリスマス)
| № | 5195 | 5196 | 5197 |
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| 名 | (SS)白い抱擁 アルドベリク&ルシエラ | (SS+)誓約の天使 アルドベリク&ルシエラ | (L)永劫の白翼 アルドベリク&ルシエラ |
| AS | 失われた記憶の花 | 甦る記憶の麗華 | 甦る記憶の麗華 |
| SS | 輪廻の迷宮 | 輪廻の迷宮 | 螺旋のピリオド |
共通情報
| 名前 | アルドベリク・ゴドー | CV | 櫻井 孝宏 | 種族 | 魔族 |
| 登場 | 新生の双翼 双翼のロストエデン | ||||
| 世界 | 魔界 | ||||
| 所属 | 魔界の王の一人 | ||||
| 特徴ワード | お人好しな純血魔族 | ||||
| 関連キャラ | 新生の双翼 双翼のロストエデン クィントゥス | ||||
| セリフ1 | 「つまらん仕事を押しつけおって……。だが、会議で決まったことには従わねばならん。」 | ||||
| セリフ2 | 「勘違いするな。俺はそこまでお人好しではない。」 | ||||
| セリフ3 | 「何か理由が必要か? 俺は、そうは思わない。」 | ||||
| 補足情報 | 魔界最高決定機関、「王侯会議」に名を連ねる魔界の王の一人。 巨大人造兵器の撃退任務を帯び、人海へと向かう。 寡黙で、お人好しで、真面目な性格をしており、およそ魔族らしくない性格をしている。 | ||||
パーソナルストーリー

彼女は花が好き
![]() ふふふーん♪ | ||
| ルシエラは毎日アルドベリクの玉座に花を飾った。 | ||
| 毎朝起きると、花を摘みにアルドベリクの国の郊外まで飛んでいった。 | ||
| 赤、青、黄色から紫の花まで、多様な色の花々を摘んで帰って来ては、 | ||
| その花を、アルドベリクの玉座に飾った。 | ||
| よし。これで大丈夫ですね。 | ![]() | |
| そこへアルドベリクがやってきた。 | ||
![]() | ||
![]() | ……ルシエラ。そろそろ言おうと思ったのだが……。 | |
| アルドベリクは少し遠慮がちに言った。 | ||
![]() | その花はなんだ? | |
| 素敵ですよね。私、花って大好きなんです。ほら、私ずっと閉じ込められてたから……。 | ![]() | |
| 変わった色で目を楽しませて、いい香りで気分を落ち着かせてくれる花ってすごいなって……。 | ![]() | |
| そう言って、ルシエラは顔の前にある花のつぼみをぴんと指ではじいた。 | ||
| するとつぼみは、牙をむいてルシエラの指に襲いかかる。 | ||
| 魔界の野草、おおかみ草である。ルシエラはその牙を素早くかわして、 | ||
| ふふ、かわいい。 | ![]() | |
![]() | ……かわいくないだろ。 | |
| えー、かわいいですよ。ほら、この赤い花。これは近づいてきた動物の血を吸うんですよ。 | ![]() | |
| それにこっちは長い間香りを嗅ぎ続けると、手足が痺れてしまうんですよ。 | ![]() | |
| どこで仕入れてきた知識なのか、そんなことを一息に言った後、ルシエラは笑った。 | ![]() | |
| つられて、森の魔女と呼ばれる花が連なる小さな花房を震わせて、 | ||
| ケラケラと不気味な笑い声にも似た音をたてた。 | ||
![]() | ……ルシエラ、天界の花を見たことはあるか? | |
| ないですよ。私ずっと閉じ込められていて、ようやく逃げ出してきたんですから。 | ![]() | |
![]() | そうか。花はそれしか知らんか……。 | |
![]() アルドベリクは考えた。魔界の花を美しいという感覚はおかしいのではないだろうか。 少なくとも、天界の、本当に美しい花を見せた方がルシエラの為になる。 | ||
| そう思った。それと―― | ||
| あんな毒草ばかり、毎朝玉座に飾られても困る。というのもあった。 | ||
| アルドベリクは問の前まで来て、立ち止まった。 | ||
![]() | やっぱり止めよう。……いや、しかし。 | |
| ここに来て、彼の中に迷いが出てきた。この門を叩けば、問題が解決するのだが……。 | ||
![]() | どうも気が乗らない。 | |
| 相談相手の反応を想像すると、そう易々と門を叩くことはできなかった。 | ||
| どうしたものかと、アルドベリクは門に背を向けて、腕組みをした。 | ||
| ファサード上部のレリーフの振りをしている小悪魔が、そんな様子を見て、ケケケと笑う。 | ||
| 魔王が門の前で右往左往しているのだ。流石に笑うしかない。 | ||
| アルドベリクが笑い声の主を睨むと、小悪魔はまたレリーフの振りをして、すまし顔である。 | ||
| アルドベリクはそのまま、門、さらにその先にある城を見つめた。イザークの城である。 | ||
![]() | やっぱりやめよう。イザークの奴に何を言われるかわからん。 | |
| そう言って、引き返そうと門に背を向けた。 | ||
![]() 貴公、人の城の前で何をしている。 | ||
![]() | …………。 | |
| ふはははは! | ![]() | |
| 城中に響き渡るほどの笑い声が響き渡った。 | ||
| アルドベリクは前髪をいじりながら、イザークが笑い終わるのを待った。 | ||
![]() | もういいか? | |
| ああ、すまない。笑い過ぎたようだ。しかしこんなに笑ったのは、久しぶりだ。 | ![]() | |
![]() | それはよかったな……。 | |
| ルシエラに、天界の花を見せたいか……。ふむ、方法がないわけではないぞ。 | ![]() | |
| 採りに行けばいいだけだからな。 | ![]() | |
![]() | 簡単に言うな。我々は一応、天界と敵対しているのだぞ。 | |
| だから俺の所にきたのだろう? 天界生まれの俺なら何とかできると思って。 | ![]() | |
| それは間違いではない。ちょうど、以前天界の者に貸しを作った。 | ![]() | |
| その貸しを返してもらおう。俺から伝えておく。 | ![]() | |
![]() | 助かる。 | |
| にしても……。ふふ……。 | ![]() | |
| イザークは言葉のかわりに、肩を震わせた。 | ||
![]() | …………。 | |
| アルドベリクはまた、前髪をいじりながら、イザークが笑い終わるのを待った。 | ||
※話の最初に戻る
※話の最初に戻る
| 天界に渡ったアルドベリクは、イザークの用意した案内人に導かれ、ある場所に向かっていた。 | ||
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| さあ、もう少し行けば目的地に着きますよ。 | ![]() | |
![]() | 案内させてすまない。 | |
| いいんですよ。イザーク様にはお世話になってますから。 | ![]() | |
| それに、私もあなたたちのことが好きです。あなたとルシエラさんのことが。 | ![]() | |
![]() | 俺たちのことが好き? 天使のくせに妙なことを言うな。 | |
| 以前、天界と魔界はひとつでした。……なのに今は別れて、些細ないさかいを繰り返してます。 | ![]() | |
| あなたたちは、そんな殺伐とした天界と魔界の中に吹くさわやかな風のようです。 | ![]() | |
![]() | ふ、それほどいいものではない。腐れ縁だよ。 | |
| ええ、永遠の。 | ![]() | |
| いまから行くところにも、そんな風が吹いてますよ。 | ![]() | |
| あなたたちみたいな、さわやかな風が。 | ![]() | |
| 穏やかな風が、花の香気を運んでくる。その風がやってくる方へとクリネアは飛んでいく。 | ||
![]() | どうも……天使は苦手だ。 | |
| 一面の緑の上に、赤や青や黄色の花が彩りを添え、時折吹く風が花びらを舞い踊らせる。 | ||
| アルドベリクはその美しい光景に思わず息をのんだ。 | ||
![]() | ……ここは。 | |
| 一瞬、自分が魔族であるということを忘れ、胸の奥から湧いてくる奇妙な感覚にとらわれた。 | ||
![]() (俺は……ここを知っている……のか?) | ||
![]() | (あり得ない話ではないか……) | |
| どうしました? | ![]() | |
| アルドベリクは否定するように頭を振る。 | ||
| アルドベリクさんは、天界の花はわかりませんよね。 | ![]() | |
| それなら私がいくらか見つくろいましょうか? | ![]() | |
![]() | いや、いいんだ。あいつが喜びそうなものならわかる。 | |
| ほほう……! | ![]() | |
![]() | 俺はその花を知っているんだ。 | |
| 彼は咲き乱れる花々の中にひざまずき、彼女に贈るための花を摘んだ。 | ||
| ふふ。……ん? | ![]() | |
| クリネアとアルドベリクの上に影がかかる。 | ||
| 頭上を見上げると、天界の兵たちが剣を抜き、戦いの構えをとっていた。 | ||
| みなさん、この人は戦いにきたわけではありません! | ![]() | |
![]() | 構わない。俺が大人しくさせる。 | |
| (戦闘終了後) | ||
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| うわぁ、ど、どうしたんですか、この花? | ![]() | |
![]() | イザークがくれた。お前が天界の花を見たことがないと言ったらな。 | |
| なるほど、イザークさんが……目つきが悪いのにとてもいい人ですね。 | ![]() | |
| あ、それはアルさんもでしたね。 | ![]() | |
![]() | ……うるさい。 | |
| それにしても……いい香りです。 | ![]() | |
![]() | 少し、懐かしい気がしないか? その香りを嗅ぐと……。 | |
| 花束の中に埋めていた顔を上げ、ルシエラは答えた。 | ||
| 全然。 | ![]() | |
![]() | ……そうか。 | |
| この花を見るのは初めてなのに、どうして懐かしいと思うんですか? | ![]() | |
| アルさん、ちょっと疲れているんじゃないですか? 少しは休んだ方がいいですよ。 | ![]() | |
| アルさんは真面目すぎますからね。 | ![]() | |
| そう言って、ルシエラはふわふわと城の奥へ飛んでいった。 | ||
![]() でもこの花が咲いている場所は、なんとなく想像できます。 | ||
| たぶん天界にある山を越えると、水と空気がとてもきれいな場所があって。 | ![]() | |
| そこには、数えきれないほどの花が咲いているんです。風が花びらを舞わせて……。 | ![]() | |
| つらつらとルシエラが並べていくその場所の情景は、花を摘んできた場所の情景にぴったりと、 | ||
| 当てはまっていた。 | ||
| ルシエラは、それをまるで見てきたことのように言った。 | ||
| 今度イザークさんに言って、そこに連れていってもらいたいですね。 | ![]() | |
| この花をいっぱい敷き詰めて、その上で眠りたいです。 | ![]() | |
![]() | そうか。 | |
| ルシエラの話を聞いて、アルドベリクは満足げにそう言った。 | ||
| アルさん、もしかして笑ってます? ……笑うの下手ですね。 | ![]() | |
![]() | 下手? そんなこと初めて言われたぞ。 | |
| ちょっとぎこちないですよ。 | ![]() | |
![]() | ……練習しておく。 | |
| ぷぷ。真面目ですね。……でもまあ、その笑い方、私は嫌いじゃないですよ。 | ![]() | |
![]() | そうか。 | |
| 翌朝。アルドベリクの玉座に飾られていた花は…… | ||
| 魔界の毒草だった。 | ||
![]() | ……わざとだろ。 | |
| えー、違いますよぉ。 | ![]() | |
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書き忘れてました、名前が違っています。
「アルドベリク・ゴドー」です。ゴトーではないです! -
アルさんほんと好き ストーリーキャラとしての再登場をして欲しい…
記事掲載ありがとうございます!