燃え滾る熱血教師陣
(0コメント)君は卒業試験を受けるために、イグニーマの仲間と共に試験監督官が待つ教室に向かった。 | ||
まだ一度も授業に出てないのに、いきなり試験だなんておかしいにゃ。 | ![]() | |
一体、どんな試験を受けさせられるのか、まだなにも聞いていない。 | ||
でも、この試験に受からないと卒業できないのよ? | ![]() | |
魔法使いの腕なら、学園の試験なんて楽勝じゃないか? | ![]() | |
すでに覚悟を決めているのか、ふたりはとても落ち着いている。 | ||
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![]() | おはよう。皆さん揃っているようですね? | |
心配することないわ。ワース先生は厳しい人だけど、熱心に教えてくれる良い先生よ。 | ![]() | |
![]() | では早速、テストをはじめます。正しい国語をマスターしない限り、絶対に卒業させません。 | |
ワース先生は、黒板に問題を書き出した。 | ||
![]() | 「こまっしゃくれた」この言葉の意味を答えてみなさい。 | |
普段、使わない言葉だな……。 | ![]() | |
確か、子供のくせに大人びて生意気な……って意味じゃなかったかしら? | ![]() | |
![]() | 正解! まさに今のあなたたちを指す言葉ですね。 | |
![]() | 卒業する予定とはいえ、あなたたちはまだまだ子供です。 | |
![]() | 卒業後、なにか困ったことがあったら私のところに相談に来なさい。 | |
先生の顔は、先ほどまでとは打って変わって、とても穏やかな表情をしていた。 | ||
先生! ありがとうございます。 | ![]() | |
生徒たちは、立ち上がって先生と手を取り合う。 | ||
その光景に、君は少しだけ胸が暖かくなった。 | ||
君は、最初の関門を突破した。 | ||
このまま、続けて二時間目の試験を受けることに……。 | ||
間。 | ||
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![]() | さーて、二時間目は校則の試験よ。この世界についてどれだけ知ってるか試してあげるわ。 | |
生活指導のミサ先生だわ。 | ![]() | |
![]() | 校則は、すなわちこの世界の理に等しいわ。なにも知らない生徒は、もう一年やってもらうから! | |
ミサ先生は、巨大な鎌を振り回しながら喋る。 | ||
あぶないにゃ!? | ![]() | |
![]() | 安心して。この鎌は、当たっても体に傷はつかないわ。 | |
![]() | 肉体に傷はつかないけど、斬られた人は肉体と魂が分離してしまうの。 | |
余計に危険だにゃ! | ![]() | |
![]() | じゃあ試験開始よ。落第した生徒は、その場で先生が魂を刈り取るからね! | |
答案の束を眺めながら、ミサ先生は深くため息をつく。 | ||
まさか不合格なのかと、君の背筋に冷たいものが伝った。 | ||
![]() | うーん、残念だけど……。全員合格。魂、刈り取りたかったのになぁ。 | |
わっと教室中が沸き立った。 | ||
ミサ先生が生活指導として睨みを利かせてくれたおかげで校則違反する生徒が少なかったです。 | ![]() | |
生徒会長として非常に助かりました。今更ですけど、お礼を言わせてください。 | ![]() | |
![]() | お礼なんていいわよー。私は魂を刈り取りたかっただけだもん。残りの試験頑張ってねー。 |
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